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【2020年Bun2大賞】ベスト文具1位「はにさっく」(ライオン事務器)受賞インタビュー
弊社では毎年、文具ファンの投票によりその年のベスト文具を決定する「Bun2大賞」を実施しているが、今年も「2020年Bun2大賞」の投票結果がまとまり、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」12月号や本サイトでベスト文具30を発表している(投票結果はこちら)。
2020年のベスト文具に選ばれた30点の文具の中から、上位3点の文具について受賞インタビューを実施。今回は、1位に選ばれたライオン事務器の指サック「はにさっく」のインタビューを掲載する。
癒やし系のはにわ型指サック
ライオン事務器は、はにわの形の指サック「はにさっく」(大・小 各1個入りで税抜450円)を2020年9月に発売した。若手社員による「夢工房プロジェクト」で企画された商品で、「指サックを眺めていたら“はにわに似ている”とひらめいたプロジェクトメンバーのアイデアから生まれた商品です」と同プロジェクトのリーダーで同社商品開発部開発課の土門弥生係長。
指サックがBun2大賞で1位に輝くのはこれが初めてだが、同社にとっても指サックの商品化はこれが初めて。「試行錯誤を繰り返しながら、デザインと機能の両立を考えて商品化しました」という。
顔の表情やポーズの組み合わせを数十パターン考え、その中から各3パターンを選んでいるが、顔に表情のあるキャラクターを商品化するのもこれが初めて。デザインを手がけた同社商品開発課の安井玲二さんは、商品化にあたり歴代のヒットキャラクターの数々の研究を行ったそうで、「“左右非対称の顔”がヒットの要因にあると判ったのですが、実ははにわも左右非対称の顔だったんです」という。確かに「はにさっく」をよく見ると、左右の目の位置が若干異なっている。また、「パッケージを開けてからも楽しんでいただけるように、細かいところにも仕掛けを施しました」と土門さん。あえて事前に告知は行わず、サプライズ的な要素を残したそうだ。
反響も非常に大きく、「飾っているという人は多いですが“これでめちゃめちゃ仕事してます”“本をめくるのに使ってます”と言ってくれる人もいて、実際に使ってくれている人も多いと実感しています」と土門さん。また、プチギフトにする人も多いそうだ。
土門さんによると、「コロナ疲れでの癒やしになっている」とよく言われるそうで、「メンタルをケアできる商品を出せたのがすごくうれしいです」と顔をほころばせた。
「愛らしさ、親しみやすさを考えて作ったので、ぜひ側に置いてかわいがってほしいです」(安井さん)。
「ぜひ、全種集めていただきたいです。並べ方によっていろいろなストーリーが作れるので、“はにさっく劇場”として自分だけのストーリーを楽しんで下さい」(土門さん)。
土門弥生係長と安井玲二さん
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