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【コレ買いました!】おなじみの「ピグマ」が高級筆記具に変身!

北澤孝之(Bun2編集長)

サクラクレパスの水性顔料サインペン「ピグマ」は、1982年の発売以来およそ40年近くにわたって、多くの人々に愛用されているロングセラーのペンである。

ピグマといえば、もう随分前の話になるが、職場にいるときに友人から電話があり、「ピグマの赤が今すぐ大量(50本ぐらいだったか)に必要なんだけど、どこへ行ったら入手できるか」と聞かれたことがある。何でそんなに必要なのかは聞かなかったけど、確かマーケティングリサーチのような仕事をしていたので、資料か何かへの書き込みのために必要だったのかもしれない。結局どう教えたのかは忘れたが、「他の赤ペンはどうなのか」と訊いたら、「ピグマじゃないとダメなんだ」と言われたのは今でも鮮明に覚えている。とにかく、ピグマに対する信頼感がハンパないという印象だった。

そんな思い出のあるピグマだが、2020年11月にサクラクレパスから「ピグマホルダー」という商品が発売された。1本税込220円のピグマが、まるで高級ペンのようになるメタルタイプの専用ホルダーなのである。

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「ピグマホルダー」は、クリムゾンレッド、ネイビーブルー、シャンパンゴールド、グラファイト、ブラック、クロームの6色のボディカラーを用意しているが、筆者が悩みに悩んで購入したのはグラファイトである。ちなみにキャップの頭冠には、「サクラクラフトラボ」でもおなじみのサクラマークが刻印されている。

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ホルダーは、キャップ・先カバー(グリップ)・本体軸の3つのパーツで構成されている。アルミニウムと真鍮を本体軸に使用し、アルマイトを施しているという。普段、それほど高級なペンは使っているわけではないので、はっきりとしたことは言えないが、税込1,980円という価格以上に高級感が感じられるのではないだろうか。

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ピグマには、細書きタイプのミリペンをはじめ、ラインマーカーやブラッシュタイプなど実に様々なバリエーションのペン先がラインアップされているので、どれをホルダーに入れようか悩んだが、細書きタイプの中から「03」を選んだ。

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ペンの組立は実に簡単。本体軸にキャップを外したピグマをさし込み、その上に先カバーをかぶせて、本体軸にねじ込むだけ。最後にキャップをはめれば完成する。ネイビーブルーの本体カラーに、黄色い「PIGMA」のロゴを入れたおなじみのデザインも好もしいが、こうしてメタル製のホルダーに収まった姿を見ると、なかなかにカッコいい。

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ピグマを使ってみたのは久しぶりだが、その書き味を良さを改めて痛感した。力をあまり入れなくても、スーッと線が引ける。まるで雲の上を歩くかのような、心地よい書き味である。次から次へと筆記具の新製品が出てくるので、ついそちらの方へ目が行きがちだが、「ピグマホルダー」が発売されたおかげで、その書き味の良さを再認識することができた。しかも、このホルダーを使うことで、低重心で安定感のある筆記ができ、その書き味がさらに向上している。ペン軸も一回り太くなって、より握りやすくなった。

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先日、文とびでもお知らせしたが、この5月上旬に「ピグマホルダー用クリップ」が発売される。後からこうしたオプションパーツが発売されるのは、「ピグマホルダー」に対する反響が小さくないからだろうし、実際に「クリップが欲しい」という要望もメーカーに多く寄せられていたに違いない。より便利に使えるようになったので、多くの人にこの書き味を体験してもらえればと思う。

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