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【2021年版手帳特集】銀座 伊東屋おすすめの最新注目手帳

今年もいよいよ手帳商戦のシーズンに突入した。

東京・銀座の伊東屋本店は、G.Itoya 4階で手帳売り場を展開。2021年版手帳は、カジュアル手帳を中心にすでに商品が入り始めているところ。また今年も、9月発売予定のクオバディス手帳を8月中から先行販売している(写真)。

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今年の手帳の動向について、同店で手帳売り場を担当している芝﨑いづみさんに伺ったところ、「今まで大判の手帳を使っていたが、小さいものに替えたいという方が増えてきています」という。従来は、デスクダイアリーとして大判の手帳を使っていたが、新型コロナウイルスの影響でテレワークをすることになり、手帳を家に持ち帰らないといけなくなったので、カバンに入れて持ち運びしやすい小型の手帳を選ぶ人が増えたのだという。

そんなウィズ・コロナの中でスタートした今年の手帳商戦で、芝﨑さんが注目する手帳をご紹介しよう。

スティックダイアリー

芝﨑さんが注目する手帳としてまずあげてもらったのが、ラコニックの「スティックダイアリー」(税抜1,600円)。PCのキーボードの前に置いて、作業しながらスケジュールの確認ができる、横長のスリムなかたちが特徴。テレワークにより自宅で仕事をする機会が増えたことから、20代、30代の女性を中心に、多くの人から注目を集めているという。

2.jpg3.jpg本文はスケジュールの進捗状況が一覧できるガントチャートタイプのマンスリー+見開き1週間

「この手帳は3年前から発売しているものですが、まだご存じなかったお客様も多いようで、今年6月に当店が行ったTwitterライブでこの手帳を紹介したところ、大きな反響がありました」と芝﨑さんは話す。ちなみに、手帳としては珍しく、パッケージに入ったかたちで販売されているのだが、「メーカー的には、PCまわりのガジェットとして訴求したいという思いがあったようです」とのことだ。

カレンダータイプ

また、カレンダーとしても使える手帳も、テレワークで注目されているという。

自宅にカレンダーがないという人も多いようで、「カレンダーへの問い合わせが増えています」とのこと。その流れで、カレンダー兼用タイプの手帳にも注目が集まっているようだ。このタイプの手帳は数年前からメーカー各社から出てきているが、今年は能率手帳やマークスなどからも商品が発売されるなど、徐々に種類が増えてきている。
4.jpg5.jpg写真はラボクリップの「スケッチダイアリー」(税抜1,400円)。こちらの手帳はストッパーが付いていないので、必ずしも卓上型とはいえないが、卓上カレンダーのように立てられる手帳がメーカー各社から発売されている。

見開き週間ブロック

昨年の取材で、芝﨑さんが「個人的に注目しています」と話していた(こちらの記事を参照)、“見開き週間ブロック”タイプの手帳は、一日のスケジュール欄がブロックタイプになっていて、ToDoリストを記入したり、メモ的に使ったり、あるいは日記的にも使いやすい自由度の高いフォーマットとなっているが、今年さらに種類が増えてきているそうで、「カジュアル手帳のメーカーからも新しい商品が出ています」という。

6.jpg7.jpgハイタイドの「B6ブロックウィークリー」(税抜1,800円)


ユニークなものでは、アートプリントジャパンの「コミックデザインダイアリー」は、見開き週間ブロックにムーミンのイラストをどーんと大きく掲載しているのが特徴(365日違う絵柄を載せている)。イラストが大きいので、書き込みが少なくても紙面が賑やかに見えるのだという。

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見開き4日

さらに、「昨年動きが早かった」というのが、“見開き4日”タイプの手帳。こちらも新製品が発売され、徐々に種類が増えてきているという。

“見開き4日”というのは、例えば見開きでToDoリスト+月曜~水曜のスケジュール/見開きで木曜~日曜のスケジュールというパターンになっているもの。先述の“見開き週間ブロック”よりもさらにゆとりのあるレイアウトになっているのだが、「1日1ページの手帳だとそんなに書くことはないので、“もっと1日の欄が小さいものはないか”というニーズに応えたものになっています」と芝﨑さん。

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アートプリントジャパン「見開き4日ウィークリー finie」(B6スリム税抜1,600円、B6同1,800円)


こうした書き込み系レイアウトの手帳は、スケジュール管理のため、というよりは、ログなどを書いたりするために使う人が多い。その背景には、新型コロナウイルスで外出できない日々を過ごしたことで、日記を書く人が増えたということもあるようだ。

「ご年配の方を中心に、日々のことを日記に書き留めるという人が増え、日記への問い合わせも多くなっています。買い物に出られない自分の親の代わりに購入して、プレゼントするという方も多いです」。

伊東屋オリジナル手帳

毎年好評の伊東屋オリジナル手帳は、8月末に発売予定。新色としてブラウンとオレンジの2色が加わり、全5色のカラーバリエーションで展開する。税抜1,200円(伊東屋オリジナル手帳カバーに差し込んで使用する中紙は同700円)。

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従来通り週間3種のフォーマットを展開し、24時間バーチカルのフォーマットは、「日曜はじまりのバーチカルはこの手帳しかないです」と芝﨑さん。また、ガントチャートも掲載している。

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日曜はじまりのバーチカル(左)とガントチャート

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