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【2020年版手帳特集】銀座 伊東屋が注目する最新手帳トレンドとは?

北澤孝之(Bun2編集長)

今年もいよいよ手帳シーズンに突入した。

東京・銀座の伊東屋本店は、G.Itoya 4階で手帳売り場を展開。8月に入り手帳に関する問い合わせも増えてきているそうで、毎年好評の伊東屋オリジナル手帳をはじめ2020年版の手帳が並び始めている。また、9月発売予定のクオバディス手帳も8月中から先行販売を行っている。

2.jpg伊東屋オリジナル手帳がずらり!


今回は、同店で手帳売り場を担当している芝﨑いづみさんに手帳の最新トレンドについて教えてもらった。

芝﨑さんによると、一番の売れ筋は、オーソドックスな“週間レフト式”(見開き1週間で、左側に1週間のスケジール、右側にメモ欄がある)だが、工夫次第で色々な使い方ができる“自由度の高いレイアウト”の手帳が年々注目度がアップしていて、商品も増えてきているとのこと。細かなスケジュール管理はスマホで行うが、ToDoのチェックやメモ書き、ライフログの記入などで手帳を使う人が増えてきたことから、それに対応した手帳が増えてきているようだ。

そんな芝﨑さんが注目する手帳トレンドは以下の通り。

ガントチャート手帳

長期の予定の進捗状況が一覧できる“ガントチャート”は、年々認知度が高まってきており、問い合わせも増えてきているという。伊東屋オリジナル手帳でも、2018年版からガントチャートを掲載するようになっている(下写真)。

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「これまではビジネス向け中心というイメージの強かったガントチャートですが、今年はキャラクター手帳でもガントチャートを採用するものが出てきています。ビジネスマンだけでなく、若い方からの問い合わせも増えてきており、幅広い世代に浸透してきていると思います」(芝﨑さん)。

3.jpgムーミン手帳(日本ホールマーク)にもガントチャートを掲載

フリーウィークリー

前述の“自由度の高いレイアウト”の一つである「フリーウィークリー」は、一見見開き1週間バーチカルスケジュール(時間軸が縦型になっているもの)にみえるレイアウトだが、スケジュール部分は方眼ノートになっているのがミソ。もちろん、従来のバーチカル1時間単位のスケジュール欄としても使えるし、メモなどの書き込みスペースとしても使えるので、使い方は自由自在。

7.jpg「ESダイアリー ウィークリーノート」(枻出版社)

見開き週間ブロック

芝﨑さんが「個人的に注目しています」というのが、“見開き週間ブロック”タイプのスケジュール。一日のスケジュール欄がブロックタイプになっていて、ToDoリストを記入したり、メモ的に使ったり、あるいは日記的にも使いやすい自由度の高いフォーマットとなっている。

「日々細かな時間管理を行わないが、時々何か書き込みをしなくてはいけない」という人には便利で、「お客様にご案内すると、“こういうものを探していたのよ”と言われることが多いです」という。

6.jpg5.jpg上はLACONIC、下はLABCLIPの週間ブロックタイプの手帳

ホリゾンタルマンスリー

ダイゴーのカジュアル手帳「コネクトグラフィック」がリニューアルされ、“ホリゾンタルマンスリー”タイプの手帳が新登場。下写真をご覧いただくと分かると思うが、見開き左ページの真ん中にその月の日付が縦一列に並んでいて、右ページはメモ欄になっているという斬新なフォーマットとなっている。

8.jpg日付をはさんで、左側にAMの予定、右側にPMの予定という使い方もできれば、左側に自分の予定、右側に家族の予定という使い方もできる。さらには、メモページにもスケジュールを書き続けることだってできるわけで、自由度は飛躍的に高くなっている印象だ。

ちなみに、アートプリントジャパンにも「ビジュアライフ」という同じようなレイアウトの手帳があり、そちらは横に日付が並んでいる。

システム手帳

最近人気が復活しているシステム手帳では、デザインフィルの「プロッター」が一番人気。薄くて軽いのが好評で、シンプルな佇まいがカスタム意欲をかき立てるのだという。「今までシステム手帳を使っていなかったような若い方がよく使っていて、1人で複数冊持っておられる方もいます」と芝﨑さん。中には、1人で5冊も使っている人がいるそうだ。

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