ゼブラは、キャップがなくても乾かない新開発のインクを搭載したノック式の水性カラーペン「クリッカート」を、2019年3月に発売した。

「クリッカート」には、空気中の水分を吸収する吸湿性のある成分を多く配合した新開発の「モイストキープインク」を採用。その場の湿度の変化に応じて、水分の吸収と蒸発を繰り返し適度な状態を保つので、ペン先が乾燥せず書き続けることができる。ちなみに、ボールペンの上から線を引いてもにじまない蛍光ペン「ジャストフィット　モジニライン」のインクを研究していたときに生まれたアイデアだという。「キャップの開閉時に手にインクがついてしまう」「キャップを閉め忘れてインクが乾いてしまう」という、従来のキャップ式水性カラーペンでの不満を解消して大人気となっている。

また、色を重ねてもキレイに塗れて、イラストがきれいに仕上がるのも特長。36色のカラーバリエーションがあり、好きな色を複数使用することで自分らしさを演出できる。スタンダード色、ライト系、ダーク系各12色のセットも用意。１本税抜100円。

「色々な人に使ってもらえているのが嬉しいです。36色全て揃えている人も多いです」と話すのは、研究開発本部商品開発部の内田朝子さん。内田さんによると、人気のカラーはスタンダードカラーがメインだが、「スモーキーブルー、ブルーグレーなどダーク系の微妙な青系の色も隠れた人気色です」とのこと。

「SNSにアップされたクリッカートで描かれた作品を拝見していると、私にはできない表現をしてくれている方がいっぱいいます。表現するための工夫がたくさん詰まったペンなので、自分だけにしかできない表現を楽しんで下さい」。

研究開発本部商品開発部の内田朝子さん