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【連載】月刊ブング・ジャム Vol.73 祝・新入学&新社会人・・・フレッシュな人たちにおすすめの文房具(その3)

文具のとびら編集部

本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は、この春に入学・就職したフレッシュな人たちに使ってほしい文房具を、ブング・ジャムのみなさんに紹介してもらいました。

第3回目は、他故さんがM5システム手帳を紹介します。

写真左から他故さん、高畑編集長、きだてさん*2022年11月9日撮影
*鼎談は2023年4月2日にリモートで行われました。

シャツの胸ポケットにメモとペンを

他故さん1.jpg他故さん愛用の「PLOTTER(プロッター)」(デザインフィル)のM5システム手帳と油性ボールペン「タイムライン」(パイロット、写真は限定品のタイムラインフォージャパン)

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――最後は他故さんですね。手帳とペンということですね。

【他故】メモを常に持ち歩いて、ペンを常に持ち歩いてということ自体は、きだて氏と全く同じ話にはなるんですけど。まあ33年ぐらい会社員をやってるわけですけど、ワイシャツの胸ポケットにメモが入ってなかったことは1度もないなと思ってるんですね。

【きだて】ふむ。

【他故】まず、紙が手元にないとメモは取れないということがあって、その安心感を得るために、基本何らかの手帳は必ずポケットに入れてたんですよ。で、その手帳の種類っていうのは、もちろん長い間使っていてどんどん変わってるんで。今はたまたまこのM5を使ってますけど、物の話はどちらでもいいかなと思ってるんです。だから、「書く紙を常に持ち歩く」っていうことが一方で、当然書くためにペンが必要だから、ペンもどんどん変わってるので、今はたまたまこの「タイムラインフォージャパン」という、東日本大震災が起きたときの義援金をまあプラスして販売したという限定品を使ってます。本体 5,000円のものに対して500円分プラスして、その500円は丸々赤十字に入れるみたいな、そういう売り方をした製品だったんですけど。そういうものを持っていて、とにかくこの組み合わせは常に肌身離さずというのをやっていたところですね。

【きだて】前々から聞いてる他故さんの「紙がないと恐い」って話は、診断するとなんらかの病名が付きそうな気もするんだけどな(笑)。

【他故】いやでもね、だからといって、日々ものすごくメモを書くってことは、やっぱりあんまりないわけですよ。新入社員の頃に話を聞いて書くとか、部署が変わったから話を聞いて書くとかってことは当然あるんだけども、だからといって日々絶対書くかっていうとそういうことはない。まずは安心感。「持ってるぞ、いつでも書けるぞ」っていう安心感。

【高畑】ペンと紙を持っていない、手ぶらの不安感っていうのは俺もあるよ。

【他故】あるんだよ。でも、だからといってすごく損をしたとかという記憶も特にないし、悪いことが起きたこともないんだけども、ずっと怖くて何か持ってるっていう。たまたま、今このちょっとかっこいいめのシステムに切り替わったっていうだけなので。ボールペンに関しては、利便性を捨てて回転式を持つべきだと思ってるんですよ。

【きだて】そこが急に分かんないな。なんで?

【他故】胸ポケットに入れるという前提で。どんだけワイシャツをダメにしたかっていう。

【高畑】あ~そうなの?

【他故】勝手にノックされちゃうということがものすごく多くて。何かをとっさに書かなきゃいけないといっても、その数秒間を惜しむほどすごいっていう経験がないんですよね。例えば、新聞記者とかそういう方は別だと思うんですよ。何かあったらすぐ書くっていうような意味合い。きだて氏みたいに、どこかへ行って取材をしてというときには、恐らくスピードの方が重視されるシーンがあるだろうと思うんだけど、会社員が会社の中にいて何かを書こうと思ったときには、それよりはひねって出すくらいの余裕あるんだろうと思ってるのね。

【きだて】うん。

【他故】そこがさっき言った「出すと怖い」っていうとこにもつながるんだけど、「何枚ワイシャツをダメにしたか」っていう怖さがずっとあって、どんなペンでも絶対にポケットが染みになっちゃうっていうね。今「タイムライン」を使っててすごく良いのは、「タイムライン」は 2度ひねらないと頭が出ないんですね。1 回では出ない。1 回ではこの口金が出るだけで、2 回目で初めてペン芯が出るので、もし何らかの形で半ひねりの力が加わったとしても芯が出ないから、これについての暴発っていうのはゼロなんですよ。

他故さん2.jpg

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【きだて】ダブルセーフティーだ(笑)。

【他故】これは僕の怖さを完全に解消してくれるボールペンなので、皆さんももしそういうことがちょっとでも怖いと思ったら、こういうのものがいいかなっていう(笑)。

【きだて】その辺はなー、ワイシャツ何枚かダメにした人でないと到達できないと思うんだよ。

【他故】そうだよね。

――それは、そういう理由で2回転になっているんですか?

【他故】実際はそうじゃないと思いますよ。

【高畑】「タイムライン」そのもののデザインコンセプトとは、ちょっと違うかもしれないね。

【他故】違うと思うんですよ。別に、粗忽な会社員を守るための機能じゃないと思うので(笑)。でも、安心感がすごくあるという。胸ポケットに入れるんだったら、最後はやっぱり「タイムライン」だなといつも思っていて。

【高畑】キャップ式にはいかないの?

【他故】キャップ式は、キャップをなくすっていうリスクがどこかにあって。

【高畑】落とすのはあるけどね。

【他故】さすがに、キャップ式の書き出しの速度の遅さはどうかっ? て思うこともあるわけですよ。外してつけて、その後つけたものが、例えば落ちないようにしっかりつけてから書くみたいな。アクションはさすがに時間がかかるだろうと。机上で、自分が何かを書こうっていう儀式としのキャップ式はすごくいいんだけど、さすがに「メモを取りますよ」って言ったときには、キャップ式はちょい辛いというのがあって。まあ、あんまりキャップ式のボールペン持ってないないです。

【きだて】正直なとこ、話す側からしても、「じゃあメモ取ります」って言った相手がキャップ式のペン取り出したら「何やってんだ、お前」っていう気分にはなるぞ。

【他故】ははは(笑)。まあ、せめて回すぐらいは許してくれるかもしれないね。

【きだて】キャップ持ってワタワタしてるやつは、さすがに「ちょっと待て」ってなるだろう(笑)。

【他故】しかも、キャップ落として 「あ~」とか言ってるやつとは話がしたくないみたいな(笑)。

【きだて】それはありそうだよ。

【他故】それはそうかもしれない。

【きだて】その、「タイムライン」のダブルのやつ。メーカーサイトに載ってるかなと思って確認したけど、ダブルアクションに関しては言及してないね。

【他故】ないでしょう。ぶっちゃけ、かっこいいからだと思うよ(笑)。

【きだて】それだけかな。一応、「口金が収納されるので、ポケットやカバンの中を傷めません」とは書いてるけども。

【他故】まあ、そうだね。そこは事実だとは思うけど。

【高畑】ノック式と比べると、先端が太くて平らじゃん。ノック式って、基本的には先端以外はそのまんまの形だから、大体先がとんがってるもんね。

【他故】まあ、そうだね。

【高畑】「タイムライン」って、キャップ式みたいな見た目じゃん。閉めてるときは。

【他故】ああ、そういうことね。先が尖ってるパーツがないからね。

【高畑】だから、平たくフラットに切れてて、ちょっと短いじゃん。閉じてるときが。ちょっと短い感じがするよね。

【他故】この短さも割と好きで。これは長い間で会社員をやってるとか、そういうこととあんまり関係ないかもしれないけど、たまにポケットが浅いワイシャツに当たることがあるのね。そんなところを採寸してシャツを作ってるわけじゃないから気にしなかったのに、新しいワイシャツ買ってきたら、普通の長さのボールペンがクリップからきっちりとはまらない、「意外と浅いじゃん」みたいなことがあったんだけど。少なくとも、「タイムライン」の長さだったらそれはないので、どんなものを着ても安心できるっていうのは確かにあるね。

【きだて】ああ。

【他故】あと、M5を使っててよかったなというのは、やっぱりバインダー式だから、中の紙を自分で選べるっていうところに、愛着というか、使用感がすごく出ているのがあって。特にこれについては、みんなとメモの取り方が僕は少し違うんだなと思うのが、この開いた状態で横向きに書きたいんですよね。リングが上になる状態で。メモをダッシュで書くときって、常にこう書いてるのね。

【高畑】俺は、それ用に自分でリフィル作ったもん。横向きに、無地のやつに自分で印刷して使ってる。

【他故】確かに、文具王が言う通り、これって要するに縦書きのリフィルがないと実現できないわけですよ。別に5㎜方眼でもいいんだけど、ダッシュでメモを書くときには、もうちょっと太い罫線のやつがやっぱり欲しい。5㎜じゃなくて、もうちょっと太い罫線のやつ。ビッシリ書くつもりはないので。で何かいいのないかなっていったときに、今使ってるのはナガハシ印刷というところが出してる「いいかげんノート」っていうシリーズがあって。罫線が定規で引かれてない、フリーハンドで引かれているぐにゃぐにゃの線のシリーズがあって、これの M5に縦罫があるんですよ。これは縦罫だけど、僕のように使うと、横に長い横型になるので、これが大好きで常に使ってる。めちゃめちゃいいんですよ、これが。コスモエアライトっていう紙を使っていて、書き心地もとてもいいし、薄くても割と丈夫な紙なので、ここに1、2年間挟んでいても、よれてなくなっちゃうこともほとんどないので。

【きだて】まさか、あの「いいかげんシリーズ」をガチの用途で使ってる人がいるとは(笑)。

【高畑】珍しい縦書きであることが、上手くはまったパターンというのが、なかなかいいよね。

【他故】ナガハシさんに 1度お伺いしたときに、「M5出すんだったら、絶対に縦罫を出してください 」と言った記憶はあるんだけど。だからといって、僕が言ったから出たわけじゃないと思うんだけどね。でもまあ、今でもちゃんとラインナップで残ってて。この間ちらっと見たら、色のバリエーションが増えてたぐらいなので、「ああ買ってる人はいるんだな」と思って。

【きだて】売れてんだね。

【他故】みたいだね。なので、どんなときでもメモを取れる準備をした状態で安心していたいっていう気持ちがすごくあって。おそらく初めて会社員になった人でも、そういうシーンって瞬間的に出てきちゃうと思うんですわ。上司が何か言ってるのをメモとらなといけないけど、何もないとか。取り引き先に行ったんだけど、たまたまあのノートとかがカバンに入ってる状態で立ち話が始まっちゃって、何にもない。そういう怖さを少し経験したことがあるので、できれば胸ポケットには小さい手帳とお気に入りのボールペンがあるといいよね。それがたまたま僕の場合は、今この M5と「タイムライン」になってますけども。だんだんと経験を積むことによって、自分のいい組み合わせが出てくるかなと思うんで、そこのところは楽しみにしてていいんじゃないかなと

【きだて】うん。

【他故】「これをぜひ使え」っていうことは僕はあんまり言わないので。その瞬間になったときに、「こういうものがあったな」という風に思い出してもらえるといいかなという提案の一つとして、たまたま僕が使ってるものを紹介したっていう感じですね。

【高畑】他故さんが持っているようなちょっといいやつ。手帳もペンもちょっといいやつじゃん。「書くぞ」という気持ちを持つことで、「まあせっかくいいやつ買ったから使う」みたいなのもちょっとあったりして。自分のお気に入りとして、革のやつも使ってるうちにだんだん馴染んでくるから、それも文房具の楽しみなので。もちろん「ダイヤメモ」みたいなメモでも全然構わない。メモとして持っていれば、持ってないよりは全然いいのでね。

【他故】最初からここにお金をかける必要はないかもしれないけど、やっているうちにこういうのも大切だと。人と話をしてメモを取るときの、最低限の自分の表現でもあるので。「こういうふうに常にメモを取ってます」というのを見せるのも、商談の中では重要なことの一つだなと思っているんですよ。特に、人と会う商売の人は、こういうものを見ていって、自分の判断の中で、「これかっこいいな」とか「これを使ってみたらいいかな」というのを見てほしいなというのはありますね。まあ、いずれにしても、ボールペンについては「タイムライン」しか胸ポケットに入れたくないぐらいの気持ちになので。

(一同爆笑)

【きだて】相当ワイシャツをやったな(笑)。

【他故】やったね。回転式なら大丈夫だろうと思って2+1みたいなやつを入れてても、やっぱりいつかどこかで回ってるんだよね。

――いつかどこかで回っている(笑)。

【他故】そう。だから、一回で回っちゃうやつはダメだって分かっちゃたのよ。

【きだて】何が働いてんだ、あんたのシャツの中で(笑)。

【他故】分かんないだよなー。

【高畑】汚さない人は絶対に汚さないもんね。

【他故】だからこれは、もう原因が分からないけど、僕が悪いんと思う。それが絶対に起きないペンもあるっていうことに気が付いて、よかったなっていう話。

【高畑】俺、ペンケースの中にペンを入れてたらさ、いつの間にかペンのネジが緩んで分解してることがある。

【きだて】それはある。

【高畑】ペンケースに入れて、リュックに入れてとかってやると、振動でなんか気がついたらバラバラになったペンが入ってたり。

【きだて】俺の場合、大体摩擦力の強いグリップばかりを好むから、より起きやすいんだよ。結構な頻度で、ペンケースの中でペンがバラけてるという。

【他故】「プニュグリップ」付いてるからね(笑)。

【きだて】愛用の「RT1」なんかも、グリップのゴム面積が広い上に先までゴムじゃん。いろんなところに当たってね、やっぱりそうなるんだよ。

【他故】外れやすいんだ。

【高畑】俺は、シャツのポケットはなってないけど、ペンケースに割と染みが付きがち。ペンケースの底というか内側に、インク染みが結構できてる。そんなに困ってないけど、すごくいいペンケースを使ってたら、インクの染みが付いちゃうのは嫌な人はいると思うよ。

【きだて】ペンケースの中に関しては、それはエイジングが進んだと思うべきだね。インク染みまで含めて。

【高畑】まあそうね。各ペンケースの底とか、絶対いろんな黒い染みが付いてるよね。

【きだて】付いてる。

【他故】帆布でできた白いやつみたいな汚れやすいのは、もうめちゃめちゃ怖いのよ。

【高畑】あ~確かに、それ怖いかも。

【きだて】そのインク染みもね、もう自分ならならではのエイジングとしてね。

【他故】模様としてね。

【きだて】「あ、いいドットが付いた」くらいの感じで。

【高畑】でも、白のワイシャツはちょっとさすがに辛い。

【きだて】さすがに対外的なものがあるからな。

【他故】 1 回でも付いちゃったら一応クリーニングには出すんだけど、やっぱり完璧には落ちないので。

【きだて】インク染みはまぁ無理だよな。

【高畑】ポケットに入れるタイプのポケットガードみたいなのはめてる人いるよね。

【他故】それも試したんだけど、あれってペンは入るんだけど、一緒にM 5が入れられないのよ。

【高畑】あ、確かにね。

【他故】「M5+タイムライン」の幅が、ワイシャツの胸ポケットにピッタリみたいな状態になっちゃうので。そうすると、ポケットガードを入れとくとM5が入んなくなっちゃう。

【きだて】いろいろ難しいなあ。

【他故】意外と自分の理想通りに行かなくって。結局、半年に1回ぐらいワイシャツを買い替えざるを得ないみたいな生活をしてたので(苦笑)。

【きだて】まあでも、こういうの突き詰めていくのが楽しいんだよね。

【高畑】そうそう、そういうこと。

【きだて】だから、お金かける必要はなくて、自分の予算内でできる限りのことを試すというのがものすごく面白いしさ。それが文房具が好きになるきっかけだったりするじゃん。

【高畑】ベストチョイスを自分でね。

【きだて】そうそう。それが自分の行動を見直すきっかけにもなるんだよね。自分を最適化していくという意味でも、春のシーズンはここから試すスタートアップとして大事なタイミングなので、色々と試してほしいよね。

【他故】それはそう。高いものを揃えるとか、そういうことと一切関係なくって、まずはメモをとるならメモをとるための最小限のシステムを試してみて、段々と自分の気に入ったもの見つけられればね。文房具は幅が広いので、多分できると思うので。

【きだて】なんか試したあげく、結局「筆記具はペグシルが最適でした」みたいな人もいるかもしれないしさ。

【他故】全然オッケーですよ。

【高畑】最近、それこそ他故さんと同じ手帳を使ってるんだけどさ。短くなったこの「ユニボールワンP」ががちょうどいい長さで。

【きだて】ピッタリなんだよ、サイズ的に。

【高畑】このぴったりがちゃんとハマるように、自作の固定できるやつを付けてるんですよ。MDFをレーザーで切ってさ。これをパチってはめると。ペンとノートを一緒にしとければベストかな。両方セットにしてカバンに入れるとかポケットに入れていて、出してすぐ書けるのがいいのでね。この短いペンが出たっていうのがちょっと良くて。ただこれはね、ノックがでかくて押しやすいので、多分他故さんだと汚すタイプ。

【他故】ああ分かる、分かる。そんな怖いペンは持ちたくないな(笑)。でもいいなぁ。そのペンを入れられるやつを売ってよ。

【高畑】これね、「文具王工作室」でも売ってるんだ。

【他故】売ってるの? 買うよ。

【高畑】でもこれは、「ユニボールワンP」専用なのよね。「タイムライン」用はまた別に作る必要があるかもしれない。

――そこはまたお二人で相談してください。

【高畑】こだわりを実践するというところでいくと、他故さんはやっぱり日々実践しているので、説得力あるよね。

【他故】多分、他の方も段々とやってると自分の最適化ができて、そこが面白くなってくんじゃないかなとは思ってるので、色々と試してほしいですね。

【きだて】俺とか文具王は、仕事として他人に文房具をお勧めしなきゃいけないから、ちょっと最適化がブレることあるんだよな。対して他故さんは自分のためだけに突き詰めるじゃない。

【他故】まあ、それはそうだ。

【きだて】その辺はやっぱり強いなと思って。

【他故】僕のやり方を押し付ける気はないけど、「僕のやり方をマジで見て」っていう。この通りやる必要は全然ないんだけど、こういうことになることもあるので「見て」っていうところでね。

【きだて】だから、他故さんのやつを見て、「俺には合わないかもしれないけども、こういうやり方があるのか」っていう学びを得てほしいんだよ。

【他故】そうそう、そっちね。全くその通り。

【きだて】とりあえず、自分に合ったものを見つけられると、人ってこんなにニコニコするんだよっていうのをね。

【高畑】普段メモるのが楽しくなれば、まあ儲けものだよね。

【他故】本当にそう思う。

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プロフィール

高畑 正幸(たかばたけ まさゆき)
文具のとびら編集長。学生時代に「究極の文房具カタログ」を自費出版。「TVチャンピオン」(テレビ東京系列)の「文房具通選手権」では、3連覇を達成した。サンスター文具に入社し商品企画を担当。現在は同社とプロ契約を結び、個人活動も開始。弊社が運営する文房具のWebマガジン「文具のとびら」の編集長も務めている。著書は『究極の文房具カタログ―マストアイテム編―』(ロコモーションパブリッシング)、『究極の文房具ハック』(河出書房新社)、『そこまでやるか! 文具王高畑正幸の最強アイテム完全批評』(日経BP社)、『文具王 高畑正幸セレクション 一度は訪れたい文具店&イチ押し文具』(監修/玄光社)、『究極の文房具カタログ』(河出書房新社)、『文房具語辞典』(誠文堂新光社)と、翻訳を手がけた絵本『えんぴつとケシゴム』(KADOKAWA)。
https://bungu-o.com/


きだて たく

小学生の時に「学校に持っていっても怒られないおもちゃ」を求めて、遊べる文房具・珍妙なギミックの付いた文房具に行き当たる。以降、とにかく馬鹿馬鹿しいモノばかり探し続けているうちに集まった文房具を「色物文具=イロブン」と称してサイトで公開。世界一のイロブンコレクターとして文房具のダメさ加減をも愛する楽しみ方を布教している。著書に『イロブン 色物文具マニアックス』(ロコモーションパブリッシング)、『愛しの駄文具』(飛鳥新社)など。
色物文具専門サイト【イロブン】http://www.irobun.com/

他故 壁氏(たこ かべうじ)
文房具トークユニット〈ブング・ジャム〉のツッコミ担当。文房具マニアではあるが蒐集家ではないので、博物館を作るほどの文房具は持ち合わせていない。好きなジャンルは筆記具全般、5×3カードとA5サイズノート。二児の父親。使わない文房具を子供たちに譲るのが得意。ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」が好評放送中。ラジオで共演しているふじいなおみさんとのユニット「たこなお文具堂」の著書『文房具屋さん大賞PRESENTS こども文房具 2022』が発売中。
たこぶろぐhttp://powertac.blog.shinobi.jp/

「ブング・ジャムの文具放談・完全収録版~2022年Bun2大賞を斬る!~」〈前編・後編〉をコンテンツプラットフォームnoteで公開中。

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