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【特別寄稿】文房具プレゼンターが選ぶ「入園・入学におすすめの文房具5点」

ふじいなおみ

文房具プレゼンターのふじいなおみです。他故壁氏さんと「たこなお文房具情報室」として文房具の楽しさを発信する活動をしていて、文具のとびらでは毎月「他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg」という私たちのラジオ番組と連動をした記事を書かせていただいています。
今年の4月で小学3年生になる娘の母親でもあります。

子どもが新しい世界に出会う「幼稚園・保育園入園」や「小学校への入学」のタイミングで、親にも新しいことが起こりますよね。束のような書類を前にし「同じようなものを去年も書いたな……」と疑問を持ったまま埋めていく保育園入園のための提出書類作成。毎日唱えねばならない小学生への呪文「明日の準備した?」「なんで昨日準備しなかったの?」。

そんなこれまでの子育てで「あ、この文房具を使ったら楽になった!」や「あの時にこの文房具があったら絶対に改善できた」という商品がありました。

今回は「保育園・幼稚園に通うタイミングで便利な文房具2点」と「新1年生に贈りたいアイテム3点」の合わせて5点をご紹介します。
もちろん、それ以外のタイミングでも使いやすいので、ご参考にしていただければ幸いです。

保育園・幼稚園に通うことにしたときにあると便利な文房具①

「書類を1箇所にまとめよう!まとめれば無くさないぞ!」
シールック®︎ ワイドフォルダー/セキセイ

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A4サイズのクリアホルダーが入れられるワイドサイズのホルダーです。A4サイズのクリアホルダーはA4の用紙よりも一回り大きいのですが、そのクリアホルダーをまとめて入れることができます。
大きめにできているのでA4サイズの用紙を直接たくさん入れることもできます。商品説明にはA4用紙が100枚入ると書いているだけでなく、角2封筒にもピッタリと収まるなど、様々な点で最適化されている商品です。

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娘は0歳から保育園に通っていたのですが、毎年1回、市に認可保育園への通園申し込みの書類を提出することになっていました。
フォーマットはその年ごとに少しずつ変わっていて厄介だったのですが、中には全く同じ、もしくは祖父母の年齢、病歴・娘の予防接種の接種歴などアップデートすれば良い内容が多くありました。

入園後も、新年度になるたびに新たに娘のプロフィールをすべて書き直さねばなりませんでした(「前年と変わった部分だけ書かせて欲しい!」と叫びたくなる気持ちを抑えつつ書いていました)。

義両親の年齢や住所などは暗記できませんでしたし、毎年予防接種歴を見るために母子手帳を出し、病歴を見るために日記を引っ張り出したり……と最初の年に大変だったので、「これは、提出前にコピーを取っておいた方が良さそう」と思った私は、毎年記入を終えたものを自宅にあるプリンターのコピー機能で複写し、それをホッチキスで留めていました。

そこまでは良いのですが、どのように保管すると無くならないかが決まりません。保管場所が決まらないと適当な場所に置いてしまい、間違いなく翌年見つからなくなります。

そこでお勧めしたいのがセキセイの「シールック®︎ ワイドフォルダー」です。

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書類を内容別(たとえば〇〇年度に市へ提出した書類、△△年度に保育園に提出した書類……)にクリアホルダーに分けて入れます。それをシールック®︎ ワイドフォルダーに入れるのです。

ワイドフォルダーは8色展開なので、お子さんが複数いらっしゃる方はお子さんによって色を変えても良いですし、年度ごとに色を変えてもわかりやすいと思います。
私の手元にあるのは旧バージョンのようでした。最新バージョンには名刺サイズのポケットがついているので、そこに「〇〇ちゃん」や「令和〇〇年度」など書いたものを入れておけば一目で見つけることができますね。そしてそのコピーを参考にしつつ書類を書いていました。

税込110円というコスパに優れているところもお勧めしたいポイントです。

保育園・幼稚園に通うことにしたときにあると便利な文房具②

「成長の証を残したいから使いました」
クリアーファイル チャックタイプ/キングジム

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クリアファイルとは、本来は冊子状になっていてページの代わりにポケットがついているもののことを指します。上の写真を見ていただくと、透明な袋状の部分下側に見覚えのあるラインが見えませんか? ここでご紹介する「クリアーファイル チャックタイプ」は、食品などを入れて保存する「ジッパーバック」を数枚重ねて、開く側と反対側を束ねて冊子状にしたようなもの、というとイメージがしやすい商品です。

これも「定位置を決めないとすぐに無くしてしまう」というものを保管するのにとても便利でした。

商品のバリエーションですが、A4は6ポケット/12ポケット、A5は12ポケットのみで表紙のカラーバリエーションは各5色ずつラインアップされています。
娘は保育園に6年通ったため、6ポケットのものを使用しました。

ここに入れてあるものは保育園の思い出の品です。「通園バッジ」「誕生日の時にもらう手形や写真、身長・体重の記録が書かれた賞状のようなもの」「月毎に発行される1年分の保育園だより」「運動会のプログラム」「学芸会のプログラム」などなどが入っています。

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この製品はポケットの中にものをしっかりと入れて、チャックをすると「水や埃からも守ってくれる、かつ中身を落とすことがない」ので、あなたが残しておきたい成長の記録もしっかりと守ってくれますよ!

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新1年生に贈りたいアイテム①

小学校に入学すると、「親が指示を出して子が行動に移す」ということが増えてきます。本当ならば「自発的に準備をして欲しい、約束を守って欲しい」と思いつつも最初から完璧にこなすお子さんはいないので、何か楽しさをプラスして習慣づくりをしたいと考えていました。なので、ここではきちんと準備ができるだけでなく、ちょっと楽しさもあるアイテムをご紹介します。

ハシレ!エンピツケズリ!/プラス

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発売の際は「おもちゃ?」と騒がれましたが、「自分で鉛筆を削る習慣作り」に適した、れっきとした高機能な鉛筆削りです。

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鉛筆を後部座席のあたりにある穴に入れ込み、天井にあるレバーで固定をします。そうしたら車をパソコンのマウスのように手で包むように持ち、車遊びをするが如く前後に車を動かします。

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なんとなく小さいお子さんが「ブーン」と口にしながら遊ぶようなイメージです。すると程なく「カチカチカチ」と音が鳴ります。この音が「削り終わりですよ」の合図です。削り終わったことを知らせてくれるので「いつまでも削って無駄に鉛筆を短くしてしまう」心配もありません。

鉛筆を削る習慣作りにこの商品をご紹介したのは、削る時の軽さも理由の1つです。
鉛筆削りのレバーを回すには意外と力が必要です。しかも本体もしっかりおさえねばなりません。その力がこの「ハシレ!エンピツケズリ!」には不要なのです。また、遊んでいるかのような動きで削れるため、「毎日鉛筆を削るのは面倒だ」という考えからも解放されます。

鉛筆削りが次のステージに上がったら、今度はインテリアとして楽しめるところも素敵です。

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新1年生に贈りたいアイテム②

1冊でも倒れないブックスタンドA4/LIHIT LAB.

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2023年の文具シーンで話題になったと言っても過言ではない商品がLIHIT LAB.の「1冊でも倒れないブックスタンド」です。

並べた本を横から挟んで抑えるのではなく、駅前にある自転車置き場の車輪を抑える道具のように、奥にある1cmほどの幅の三角ストッパーに立てたい本やCD,DVDのケースを挿しこんで固定するだけ。挿し込むとその部分だけストッパーが上がり、その左右のパーツは倒れたまま本を支えるので倒れないという、「百聞は一見にしかず」ということわざはこの道具のためにあるのではないかというくらい説明は難しいけれど、見ると「なるほど」となるブックスタンドです。

しかし、初期型は小説やCD・DVDなど比較的小さめな書籍を対象にして作られたそうで、子どもたちが使うには小さすぎたのです。

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例えばB5サイズの薄い教科書、試しに立てて見ましたがこんな感じになってしまいました。そのほかA4で分厚く重い百科図鑑、変形サイズの大き目な絵本をこれに立てられたらいいのに、とずっと思っていました。

なぜなら子どもには通常のブックスタンドの使い方、両側からブックスタンドで挟む作業も難しく感じるはずだからです。

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そうしたら2023年末、願いがかないました!A4サイズに対応したのです!

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三角のパーツを上下2段につけることによって、薄い教科書もしっかりと保持してくれます。また、図鑑のような大きくて厚い本も立てかけられるようになりました。
本をストッパーに挿し込む時の感覚がパズルをはめるようでなかなか面白いと私は思っています。

初期型との互換性もあり、製品をつなげることができるので、いろいろな本を並べて「家族図書館」を作ってみても素敵かもしれませんね。

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新1年生に贈りたいアイテム③

時っ感タイマー3・2・1!/ソニック

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以前、ラジオから聴こえてきた話題を今でも覚えています。「人間は常にやる気に満ち溢れているわけではありません。どうしてもやる気が起きないという時もあるでしょう。そんな時の解決法として心の中で「3・2・1」と唱えると、自然と気持ちを切り替えられて動きだせるんですよ」。

ここでご紹介したいのは学習タイマーです。このタイマーはアナログ式で発売されてきた「時っ感タイマー」シリーズの初めてのデジタル版です。
一番の特徴は、0から残り時間の長針の角度までをぐるっと円を描くように色のついた帯で表示できることです。時間を帯の面積で可視化できるので、残り時間を一瞬で感覚的に知ることができます。

今回、デジタル化にあたってこの機能がパワーアップ。帯はディスプレイに放射線状に1分が一つの棒で表示されるようになりました(上の写真の赤い部分)。中央には残り時間のデジタル表示もされています。また、アナログ版では正確な時間が測れなかった(秒単位まで見るとアバウトにしか設定できなかった)のですが、この商品ではきっかり00秒をスタートとして測ることができるのです。

そして、時間をセットしてスタートボタンを押すと?
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「3・2・1」と音と画面でカウントダウンを始めます(音はモード設定で消せて、ライト表示のみにすることができます)。

娘もそうでしたが、カウントダウンには人間を前向きにするパワーがあるようです。「3・2・1」の表示にワクワクしているのが伝わってきました。
ちなみに、0分に設定した状態でスタートボタンを押すと始まるのがカウントアップ。
2年生のハードルの一つである九九では、私が小学生の頃は「2分以内に全部言えること」というタイムトライアルがありました。そんな時にも便利ですし、動画やゲームの約束時間を計るのにもぴったりです。

大人でも使いやすいので、家族みんなのタイマーとしていかがでしょうか?

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以上、5個の文房具をご紹介してきました。
皆さんにとって最適な文房具に出会えますように……。

プロフィール

【ふじいなおみ】

1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター。
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。

現在「文具のとびら」にて、「他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg」を連載中。
また、きだてたくさんと色物文具をひたすら紹介する動画コンテンツ「イロブンの引き出し開けていこう」もYouTubeにて配信している。

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