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【2022年Bun2大賞】ベスト文具1位「metacil(メタシル)」(サンスター文具)受賞インタビュー

文具のとびら編集部

弊社では毎年、文具ファンの投票によりその年のベスト文具を決定する「Bun2大賞」を実施しているが、今年も「2022年Bun2大賞」の投票結果がまとまり、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」12月号や本サイトでベスト文具30を発表している(投票結果はこちら)。

2022年のベスト文具に選ばれた30点の文具の中から、上位3点の文具について受賞インタビューを実施。今回は、1位に選ばれたサンスター文具のメタルペンシル「metacil(メタシル)」のインタビューを掲載する。

新ジャンルを築いた異色の鉛筆

01.jpgサンスター文具が2022年6月に発売したmetacil(メタシル)」(1本税込990円)は、黒鉛と金属を含む特殊芯を採用し、金属軸という異色の鉛筆だ。芯の摩耗が非常に少なく、削らなくても約16㎞書き続けることができる。

そして、消しゴムで消すことが可能。水や水性マーカーなどで滲まないので、水彩画やイラストの下書きとしても使える。発売前からSNSを中心に大きな反響があり、このインタビューを行った2022年10月末までに18万本を出荷しているそうだ。

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開発を担当したのは、同社クリエイティブ本部イノベーション部大杉祐太さん。「筆記具が大好き」という文具ファンでもある大杉さんは、「いつかはメタルペンシルを商品化したい」と思っていたそうだ。

「販売店で、『削らなくて済む鉛筆が出たんだよ』という会話を耳にしたことがありました。これまで自分が手がけた商品でここまで世間的に認知されたものははなかったので、不思議な感覚です。また、お店の試し書き用紙に、『すごい』『不思議』『何枚も書ける』といった好意的な書き込みがあり、興味を持ってもらっているんだと感動しました」。

鉛筆売り場の中に“メタルペンシルコーナー”を新たに設けた販売店もあるそうで、「新しい市場を開拓できたと実感しています」という。

「鉛筆というある意味完成されたジャンルで、あえて違う切り口で発売したのですが、大きな反響があったのは喜ばしい限りです。ぜひ手に取っていただき、鉛筆の進化を感じていただけたら嬉しいです」。

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