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【2021年Bun2大賞】ベスト文具3位「本当の定規」(コクヨ)受賞インタビュー

弊社では毎年、文具ファンの投票によりその年のベスト文具を決定する「Bun2大賞」を実施しているが、今年も「2021年Bun2大賞」の投票結果がまとまり、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」12月号や本サイトでベスト文具30を発表している(投票結果はこちら)。

2021年のベスト文具に選ばれた30点の文具の中から、上位3点の文具について受賞インタビューを実施。今回は、3位に選ばれたコクヨの定規「本当の定規」のインタビューを掲載する。

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より正確な長さを測れる異色の定規

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コクヨの「本当の定規」は、「コクヨデザインアワード2014」優秀賞受賞作品を2017年に商品化したもの。一般的な定規のように「太さ(幅)がある線」ではなく、幾何学の定義でいうところの線=「太さ(幅)がない線」で目盛りを表現した定規で、等間隔に並べた面と面の間に生まれる境界線で位置を測ることで、より正確な長さを計測することができる。15㎝定規で税込1,100円。

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「コクヨデザインアワード2014」優秀賞受賞作品を2017年に商品化したもので、当初は同社公式オンラインショップ「コクヨショーケース」と同社直営ショップ「THINK OF THINGS」の限られたチャネルでの取り扱いを行っていたが、その後生産体制を強化し、2021年4月から一般販売を開始した。

「コクヨデザインアワードは、使う人の視点で優れた商品デザインを広くユーザーから集めて商品化をめざす国際コンペティションです。本当の定規は、応募の時点でシンプルながら機能と世界観がしっかりとデザインされていたこと、また既製品の定規の印刷内容を変えることで、技術的なハードルもなく商品化を実現できました」と同社ステーショナリー事業本部D2C戦略本部プロモーション推進部メディアグループの佐藤祐子さん。

デザイナーが目指した「本当に正確な1㎜を面の境界でを計測したい」というこだわりがどのくらいの人に受け入れられるか心配だったというが、「こんな定規が欲しかった」「実は線の太さの誤差が気になっていた」など、設計やデザインに携わる人を中心に大きな反響があり、ネット上でも話題となったという。

「一般発売後も大きな反響をいただき、一時欠品になりご迷惑をおかけしましたが、今後、長く愛され、新しいスタンダードとして選択肢の一つになれば、幸いです」(佐藤さん)。

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