1. 文房具ラボ
  2. 【文具時評】2021年も多色・多機能ペンに注目!

【文具時評】2021年も多色・多機能ペンに注目!

北澤孝之(Bun2編集長)

多色・多機能ペンはビジネスパーソンを中心にニーズが高いが、このジャンルにも最近注目の新製品が相次ぎ登場している。今回は、2020年に発売された、最新の多色・多機能ペンをまとめてご紹介しよう。

ボールサイン レディア(サクラクレパス)


2020年1月にサクラクレパスから発売された「ボールサイン レディア」(税抜1,500円)は、大人の女性向け3色水性ゲルインキボールペン。軸色には、パール感のある華やかな色味を採用し、ペンホルダーにも収納しやすい細軸(軸径11mm)にするなど、大人の女性をターゲットにしたデザイン・仕様になっている。

さらに、「ボールサイン レディア」の最大の特徴といえるのが、標準装備したインク色が黒・赤・青の定番カラーではないこと。セピアブラック、コーラルレッド、サニーブルーの3色が入っており(下写真参照)、手帳に多い"クリーム色"の紙にも映える、落ち着いた色味を採用している。

06D53377-297A-4CE8-B708-DC59E4968F96.jpg

ブレン3C(ゼブラ)

3.jpg

筆記時に生じる振動を制御することで、ストレスフリーな書き心地を実現した「ブレンシステム」を採用したエマルジョンインクのボールペン「ブレン」に3色タイプ「ブレン3C」(税抜400円)が2020年3月に登場。筆記振動を防ぐブレンシステムを多色ボールペンに応用している。

1本で3色使えるのに、従来の単色のブレンと同サイズのスリムボディを実現したのはすごい。また、単色タイプに引き続き、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィスnendoと協業、ストレスフリーな書き心地をボディデザインで表現している。

『ブレン3C』を楽天でチェック

『ブレン3C』をAmazonでチェック

フリクション 透明ボディシリーズ(パイロットコーポレーション)

透明フリクション.jpgパイロットコーポレーションは、摩擦熱で筆跡を消す筆記具「フリクション」シリーズの新製品として、透明ボディの「フリクション 透明ボディシリーズ」を2020年9月に発売した。透明ボディなのでインク色が透けて見える仕様。単色で0.38㎜の極細「フリクションボールスリム 038」のほか、上写真のように2色、3色、4色の多色タイプをラインアップしている。

多色タイプは、黒・赤・青など定番カラーを搭載しているが、インク色が豊富なボール径0.38㎜の20色のリフィルを入れ替えることができるので、カスタマイズ多機能ペン「ハイテックCコレト」のように、自分だけのオリジナル「フリクション」を作ることができる。

フリクション3.jpg

『フリクション 透明ボディシリーズ』を楽天でチェック

『フリクション 透明ボディシリーズ』をAmazonでチェック

ジェットストリーム 4&1 Metal Edition(三菱鉛筆)


なめらかな低粘度油性ボールペンの「ジェットストリーム」の中でも、4色ボールペン+シャープペンシルの多機能ペン「ジェットストリーム 4&1」は人気の高いアイテム。その「4&1」に、ローレット加工を施したアルミグリップなど、アルミ素材を採用した「ジェットストリーム 4&1 Metal Edition」(税抜 2,000円)が、2020年10月に登場している。

先軸と消しゴムキャップにアルミ素材を採用したことにより、従来品よりさらに耐久性が高まり、汗や汚れにも強くなったほか、さらりとした触感で手になじむ。

『ジェットストリーム 4&1 Metal Edition』を楽天でチェック

『ジェットストリーム 4&1 Metal Edition』をAmazonでチェック

フリクションボール3 ビズ(パイロットコーポレーション)

フリクションボール3 ビズ」は、金属ボディを採用し高級感を高めた「フリクション」シリーズ初の消せる回転式3色ボールペンとして、2020年11月に発売。ボール径は手帳や資料への書き込みなど、日常使いしやすい0.5㎜の極細タイプで、黒・赤・青の3色の金属リフィルを採用。細身のボディでペン先の繰り出しは回転式のため、軸を持って回すだけで、黒・赤・青の使いたい色をスムーズに選ぶことができる。

ビジネスシーンでも使えるよう、ボディカラーはブラック、ダークブルー、ボルドーの落ち着いた3色をラインアップしているが、税抜5,000円という高価格帯の筆記具に相応しい高級感が感じられるボディだ。

『フリクションボール3 ビズ』を楽天でチェック

シャーボNu(ゼブラ)

sub2.jpg

2020年11月にゼブラから発売された回転式の多機能ペン「シャーボNu(ニュー)」(税抜1,800円)は、1977年に発売を開始した同社のロングセラー多機能ペン「シャーボ」シリーズの新アイテムで、2007年に登場した「シャーボX」のエントリーモデルという位置付け。本体は、ボールの芯径によって異なるボディの質感と色を用意。0.5㎜径はグロス調の質感の5色、0.7㎜径はマット調の質感の5色をラインアップ。

黒、赤インクのボールペンとシャープペンが1本で使える多機能ペンだが、「シャープ芯が補充しにくい」という不満点を解消したのが大きなポイント。独自の”トップインシャープ機構”を搭載し、従来では分解しなければ補充できなかったシャープ芯を本体の上から入れられる仕様にしているのだ(特許出願中)。

sub4.jpg

ジェットストリーム エッジ 3(三菱鉛筆)


三菱鉛筆の「ジェットストリーム エッジ」は、油性ボールペンで世界初のボール径0.28㎜を実現し、極細ながらジェットストリームらしいなめらかな書き味で大ヒットとなった。「ジェットストリーム エッジ 3」(税抜2,500円)は、その3色モデルとして2020年11月に発売された。

最大の特徴は、新たな操作法・機構・形状を採用することで多色ボールペンながら単色軸のような筆記感の安定を実現していること。後端のダイヤルを回すことで3色のリフィルが回転し繰り出すことができる“スピロテック機構”を新たに開発し、常に使いたい色のリフィルを一定の場所から出すことができる。同時に、新しいアシンメトリーな偏芯形状である“ポイントノーズ”形状をペン先に搭載することにより、本体軸に対しリフィルが常に真っすぐペン先に向かって出てくるのである。

4.jpg

『ジェットストリーム エッジ 3』を楽天でチェック

『ジェットストリーム エッジ 3』をAmazonでチェック

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう