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【2020年Bun2大賞】ベスト文具2位「ユニボール ワン」(三菱鉛筆)受賞インタビュー

弊社では毎年、文具ファンの投票によりその年のベスト文具を決定する「Bun2大賞」を実施しているが、今年も「2020年Bun2大賞」の投票結果がまとまり、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」12月号や本サイトでベスト文具30を発表している(投票結果はこちら)。

2020年のベスト文具に選ばれた30点の文具の中から、上位3点の文具について受賞インタビューを実施。今回は、2位に選ばれた三菱鉛筆のゲルインクボールペン「ユニボール ワン」のインタビューを掲載する。

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鮮やかな発色のゲルインクボールペン

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三菱鉛筆が2020年2月に発売した「ユニボール ワン」(税抜120円)は、“ノート、くっきりキマる。”をキーメッセージに、新技術「ビーズパック顔料」を使用した新インクで一層色濃い文字が書けるゲルインクボールペン。見返した後のノートがくっきり見えるほか、記憶に残りやすい効果も実証されている。市場での反響も大きく、同社従来のノック式ゲルインクボールペンと比べて、約4倍の好調な売り上げとのこと。学生をメーンに、資格試験などの勉強に取り組む社会人にも使われているという。

「ゲルインクボールペンは、学生を中心に広く親しまれていますが、学生が学習に使うボールペンに求めるものとして、滑らかさや速乾性と同じくらい、“濃くくっきり書きたい”というニーズが高いことが判明しました。当社はかねてより、耐光性・耐水性に優れた顔料を使用し、インクの濃さや鮮やかさにこだわった新しいゲルインク開発を行っていたので、“濃くくっきり書きたい”というニーズに応えることを商品の軸にしました。“学生が勉強に取り組む意欲が湧いてくるペン”として、なめらかさと速乾性に優れつつ、黒は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色するインクを開発し、商品化に至りました」と話すのは、同社商品開発部商品第一グループの古場涼太主任。

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黒色に関して、立命館大学に協力依頼し、認知心理学の観点から濃く、くっきり書けることがもたらす心理的作用を掘り下げて研究。その結果、特に黒色に関しては、濃く、くっきりとした文字ほど記憶に残りやすいことが判明した。そのため、見返したノートがくっきり見えるだけでなく、勉学に励む学生の記憶により残りやすい文字が書けるペンとして、暗記用のノートなど記憶に残したい時の学習に最適なペンとなっている。

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また、事務的な要素を除いたシンプルでストレートな軸デザインで、新鮮でありながら馴染みやすい落ち着いた印象に仕上げている。さらに、オーバル形状の「オープンワイヤークリップ」は、スタイリッシュなデザイン性に加え、ノートや手帳に挟みやすい可動式のクリップとなっており、機能性も兼ね備えた仕様になっている。

「『ユニボール ワン』の黒インクは、黒い紙の上でも筆記した描線を認識できるほどの黒いです。そのほかの色に関しても、より鮮やかに見えるよう発色にこだわりました。ぜひ、ノートや手帳などで、濃く、鮮やかな発色を実感していただければと思います」。

なお、朝・昼・夜をテーマにした秋冬限定カラーを2020年11月12日に発売。「黒インクと、限定アソートの3色を合わせ使いすることで、いつもとは違う個性豊かなノートを作ることができます」(古場さん)という。


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