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「Bun2」編集長が選ぶ2020年文具重大ニュース

北澤孝之(Bun2編集長)

激動の2020年もついに残り1日となりました。今年も激動の1年だった2020年の文具界を振り返る重大ニュース。今回は、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」の北澤編集長が選んだ、Bun2関連の文具重大ニュースを紹介します。

リモートワーク文具に注目

2020年は、やはり新型コロナウイルスの話題は避けて通れないでしょうね。文具業界では、新型コロナウイルスの感染拡大によって様々な影響を受けました。特に、春に緊急事態宣言が出されて全国一斉に活動自粛となった時期は、ちょうど文具業界にとって新入学・新学期、フレッシャーズなど最需要期のシーズンにぶつかっていたので、その影響はかなり大きかったと思います。

その反面、コロナ禍で伸びた需要があります。その一つが感染防止のためのアクリルパーティションやフィエスシールドですが、もう一つはリモートワーク需要です。自宅で仕事をするのに便利なファイルやノート、収納用品などの需要が伸びました。私も、リモートワークのために新たに文房具を揃えましたが、それは以前文とびにも紹介しました(記事はこちら)。

こちらは、働く女性に向けて発売されたナカバヤシのステーショナリーシリーズ「w/U -watashi no sobani-(わたしのそばに)」の「A6スリムメモ」。キーボードの前に置いてパソコンを使いながらメモを取るなど、デスクのちょっとしたスペースで使う際にも便利で、ワークスペースがあまりとれないテレワークでの使用にも最適なアイテムとなっています。

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またこちらは、学研ステイフルのノートタイプのホワイトボード「Write White」。オンライン会議でのアイデア出しなど、リモートワークで便利に使えるアイテムです。

おうち時間を楽しむための文房具

もう一つ、コロナ禍にあって脚光を浴びたのが“おうち時間”を楽しく過ごすための文房具です。「Bun2」8月号では、そうした文房具の数々を紹介しました。トンボ鉛筆のグラフィックマーカー「ABT」もそうした商品の一つです。
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また、手紙を書く人や日記を書く人が増えたのも“おうち時間”が増えたからでしょう。特に、コロナの自粛で会えなくなってしまった親しい人に手紙を送るという人が結構いたようです。ちなみに年賀状はというと、今年も前年割れの発行枚数だったと発表されましたが、店頭での動きは悪くないようです。年賀状を出す企業は減ったけど、個人的に年賀状を出すという人が例年よりも多いからでしょう。うちも年末年始の帰省を取りやめたので、子どもがおじいちゃん・おばあちゃんに年賀状を書いていました。そういう人はきっと多いと思います。

画期的な筆記具の新製品が相次ぎ登場

筆記具は、数ある文房具の中でも、次々と新製品が登場して話題となりやすいジャンルですが、今年も画期的な筆記具が登場して、文具ファンの注目を集めました。

2019年Bun2大賞」は、ゼブラの「ブレン」が1位、「クリッカート」が2位になりましたが、「2020年Bun2大賞」は三菱鉛筆のゲルインクボールペン「ユニボールワン」が2位、0.28㎜の超激細油性ボールペン「ジェットストリーム エッジ」が3位に選ばれました。今年も筆記具は強かったなという印象です。


ユニボールワン


ジェットストリーム エッジ

「2020年Bun2大賞」1位はあの指サック

2020年Bun2大賞の1位に輝いたのは、ライオン事務器の指サック「はにさっく」です。はにわが指サックになるという意外性とその愛らしさで、多くの読者から票を集めました。指サックが「Bun2大賞」で1位に選ばれたのは今回が初めてです。

「コロナ禍で暗い気持ちになったが、はにさっくを見て癒やされた」という人も多いようで、こういう時代だからこそ選ばれた商品だと言えるかもしれません。

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2021年はどんな文具が選ばれるのか、今から楽しみです!

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