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【コレ買いました!】荷札に描かれた味わい深い水彩画

前回紹介した、東京・小金井市のアンティーク文具店中村文具店は、地下にギャラリーを設けており、お店に伺った時には「児玉伸一 個展 毎日画展 in 中村文具店」(会期は2019年7月13日~21日)を開催しているところだった。「取材しますか?」と店主の中村さんに訊かれたので、お言葉に甘えてギャラリーにもお邪魔した。

1.jpgギャラリーに足を踏み入れると、電球の光に照らされて、壁面に水彩画がずらりと展示されているのが目に入った。一つひとつの作品は小さいが、その数はとても多い。これらの作品を描いた児玉伸一さんは、7年前からずっと毎日絵を描いているのだそうだ。ということは、1年間で365枚もの絵を描いていることになるのだからすごい。街や自然の風景、草花、食べ物など、目に付いた身近なものを題材に描き続けているのだとか。

2.jpgしかも、展示されている作品をよく見ると、一風変わった紙に描かれているものが多いようだ。実は児玉さんは、中村文具店で入手した荷札に絵を描いていたというのである(ただし、今はまた画用紙に戻ったようだが)。荷札というのは、耐水性の高い紙を使っているので、本来ならば水彩画に相応しくない紙なのだと児玉さんは言う。でも、「それがかえって、味になって面白いんですよ」とのこと。

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個展では、これらの原画も販売していたので、記念に買い求めた。悩みに悩んで選んだのは、電柱と踏切の絵である。どちらも素敵な絵なのだが、それが荷札に描かれているというミスマッチなところが、なんだかおかしくて味わい深い。さて、これをどこに飾ろうか。

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