【連載】『小粋な手紙箱』 #31 「手紙を書く楽しさを伝えたい!」
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
みなさん、こんにちは。
秋も深まってきましたが、いかがお過ごしですか?
読書の秋ということで木下綾乃さんの著書「手紙を書きたくなったら」を読みました。
心をくすぐられる写真と読みやすい文章で木下さんの手紙好きっぷりとその楽しみ方を堪能できる本です。読んでいて本当にワクワクしました。
手紙の楽しみ方は人それぞれ、気持ちの伝え方もそれだけ方法があるというものです。手紙を書いてみたいけれどハードルが高いと感じている人や、手紙はこう書かなければいけないと先入観が先走って書けないと思っている方にオススメしたい本です。
そうなんです! 手紙を書くことは本当に楽しいことなのです。まだその楽しさを知らない人に伝えたい。心からそう思う今日この頃です。
手紙トピック
先日、「国際文通週間にちなむ郵便切手」というシリーズの切手が発行されました。裏糊の切手で日本の伝統や美意識が感じられる美しいデザインが人気です。
90円、110円、130円の切手の絵柄は歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」から毎年デザインされていましたが、今年は特別でした。
なぜなら、今回発行された3点(静岡県の「日坂」、愛知県の「鳴海」、三重県の「関」)を以って「東海道五十三次」の55点の切手が全て出揃ったことになるからです。
「国際文通週間にちなむ郵便切手」のシリーズが最初に発行されたのは昭和33年(1958年)とのこと。ですから、61年もの長きに渡って発行され続けてきたというわけで、そのこと自体が本当にすごい。そして切手蒐集家たちにとっても感無量の出来事だったに違いありません。
何事にもスピードと結果が求められる今の世の中にあって、長い年月をかけて完結することを想定して続けることを許されている切手の世界というものが、何だか尊く思える出来事でした。
来年から何がテーマになるのかも気になるところです。
今月のマキシマムカード
テーマ: 秋桜
葉書: 玉村豊男
切手: おもてなしの花シリーズ第12集
風景印: 岡山県・北房郵便局
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
プロフィール
田丸有子 (たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。
ブログ「Cordially yours」
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