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- 【連載】『小粋な手紙箱』 #89・喜びから生まれる手紙は仕合わせのお裾分け
【連載】『小粋な手紙箱』 #89・喜びから生まれる手紙は仕合わせのお裾分け
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
こんにちは。残暑お見舞い申し上げます。いかがお過ごしですか?
日々手紙を書いていると、時々、多幸感に満たされることがあります。たとえば、便利な文房具と出会ったとき、かわいいポストカードを見つけたとき、おいしいスイーツを食べたとき、面白い本や記事を読んだとき、伝えたい! 贈りたい! と、心底思う相手の顔がはっきりと頭に思い浮かぶことはありませんか? その段階で、私の全身にワクワクが駆けめぐります。そんな風にして始まる手紙時間が一番好きなのです。
先日、雑誌を読んでいたら、ある記事に目が止まりました。以前友人と話題にしていた内容に近いテーマで興味深い記事が書かれていたのです。友人にどうしても読んでほしくてその雑誌のページを切り取り、手紙と一緒に送ることにしました。雑誌のページはあまり折り込まない方が良いので、少し大きめの茶封筒に入れました。殺風景な茶封筒には切手や紙ものを使って遊び心を表現した絵封筒にしました。手紙は筆が走っても良いようにたくさん書けるタイプの便箋を使い、心をこめてしたためました。そんな感じで、送り出すまでの時間すべてが私の喜びとともにありました。すぐに返事が来ました。文面からとても喜んでくれたことが伝わり、これまた嬉しくなりました。
日々いろいろな手紙を書いていますが、返事を書かなくてはいけないからと半分義務のようにしたためてしまうとつまらないものになってしまいます。どんな内容であっても、義務ではなく、心の底からその人にあてて伝えたいと切実に思った時にこそ良い手紙が書けるのではないでしょうか。その欲求は自分自身の喜びです。手紙をしたためる時間が私自身の喜びとともにあるかどうかは大切にしたい心得のひとつです。喜びから生まれる手紙は仕合わせのお裾分けといえるかもしれませんね。手紙トピック
今月のマキシマムカード
テーマ: かき氷
ポストカード: 村田夏佳(ACTIVE CORPORATION)
切手:夏のグリーティング 2021年発行
小型印:切手の博物館「ふみの日」2024年
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
月に一度、オンラインで手紙の書き方講座を開催中。
みなさまのお申し込み、心よりお待ちしています!
【(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール】
プロフィール
田丸有子(たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ」
You Tube「手紙魔Yukoのお手紙ライフ」
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