1. 連載企画
  2. 【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #39 世界的なコレクター2人に学ぶ、1ランクUPのコレクターになる方法

【連載】他故となおみのブンボーグ大作戦!Bootleg  #39 世界的なコレクター2人に学ぶ、1ランクUPのコレクターになる方法

ふじいなおみ

30分間、文房具の話題だけをお送りするラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ「なおちゃん」こと、ふじいなおみです。

番組では毎週たくさんの文房具が登場します。その中から、他故さんとなおちゃん2人で選んだ商品をピックアップ。より掘り下げてご紹介していきます。

今回は、2024年6月16日・23日OA のコーナー「文房具のすごいゲストコーナー」にご出演いただきました、マグネットコレクターmagsterさんと消しゴムコレクターのまゆぷ〜さんのお話から、私、なおちゃん自身のコレクションをどうすれば良いのかを検討してみました。

なおちゃんはコレクター気質

小さい頃から「特別!」と思ったものが使えない子どもでした。女の子のほとんどが通る「りぼん」や「なかよし」などの少女漫画には当時、付録としてよくシールや便箋・ノートなどの紙製品がついていたのですが、とにかく「もったいない」んです、使うのが。使ったらそれで終わってしまうような気がしていたのです。

その中でも特に「シール」を使うことができませんでした。なので、今でも手元に残されています。そして今も使うことはできません。


photo1.jpgレタリングも残ってました!丸字が大好きでした


小学生だった頃はサンリオ全盛期でした。その中でもキャラクター付きノートはコレクションのために購入していました。残念ながら今、安否不明なのですが、ノートの欄外に豆知識が入っていたり、簡単な漫画が描かれていたりと工夫が加えられたノートは、私にとって何か書き入れるものではなく読むための「本」だったのです。

ご当地インクコレクター

ブンボーグ大作戦!リスナーの方はよくご存知だと思います。

ふじいなおみは「ご当地インク」のコレクターです。

ご当地インクとは、各地にある文具店が独自で企画して販売している「店舗オリジナルインク」のことを指します。もちろん、それ以外のものも持っているのですが、持っているものの全体の7割ほどはご当地インクと呼んで間違いないインクです。

コレクション現状

初めは無印良品の積み重ねられる引き出しに入れて管理をしていました。瓶の高さに合わせて3種類の深さの引き出しを購入し、5〜6個を縦に積み重ねていたのですが、

 「インク→液体→重い」
 「容器→ガラス→重い」

のコンボにより、下に行くほど引き出しのフレームが歪み、引き出しを出すことができなくなってしまったのです。

そこで、保管方法を見直しました。引き出しを重ねるときは1〜2段までにし、他の保管ケースも試してみています。

photo2.jpg 引き出しを重ねるときは1〜2段までにする


photo3.jpg無印良品の布製ケースがあったので使ってみています



なお、インクは紫外線に弱い性質を持っているので、基本的に瓶は箱の中に入れる。無印の引き出しは半透明のものではなくホワイトグレーに着色されたものに統一。布製のものも光を通しづらい素材であろうと思い使用しています。

photo4.jpg

現在は箱の上部や瓶の蓋に、1.5cm角のシールにインクを塗ったシールを貼り、そこに店舗名・インク名を書いていますが、正直シール自体が小さくて読めない場合がほとんどです。

引き出しのサイズも深さにより3種類あり、無駄なく収納するために瓶の大きさや形で入れる場所を決めていたのですが、同じシリーズがバラバラにしまわれているなど必要になったインクをすぐに見つけられないことが今、私を苦しめています。

先輩コレクターからの知恵を授かる

今回のゲストのお二方からコレクションの保管方法を学びました。

magsterさんの保管方法を知るには、まず、マグネットの売り場が徐々に変わっていることを知る必要があります。なぜならマグネットは売り場が時代とともに変化しているです。

マグネットが冷蔵庫に付けられていたキッチン雑貨売り場時代。デザイナーさんによりおしゃれな形になったインテリア雑貨売り場時代。文具メーカーがユニークな商品を作っていた文房具コーナー時代。そして現在はカプセルトイとして販売されていると、時代と共に売り場の変化があったと分析されています。そして、magsterさんはマグネットの売り場の変化と記憶を結びつけて覚えているので、「キッチン雑貨の時代に買ったもの」「インテリア雑貨の時代に買ったもの」というような分類をしているそうです。

一方まゆぷ〜さんは、基本的に商品のジャンル(乗り物、食べ物など)で分けています。また、消しゴムを特にたくさん商品を出しているメーカーや店舗がある場合はそれ専用の箱(フライングタイガーなど)を作って分類しているそうです。

ちなみに、magsterさんはレンタル倉庫、まゆぷ〜さんは収納の多いおうちに住んでいらっしゃるそうで、現状は収納部屋ともう一つの部屋に保管されていますが、もう一部屋ゲットすべく、家族と交渉するところなのだそうです。

コレクションに関しては、まゆぷ〜さんからの驚愕の言葉も出ました。

「一番管理しやすかったのは1万個くらい(1万から1万5000個程度)」

というものでした。これを越えたあと、すでに持っているものを買ってしまって大ショックだったそうです。でも普通ではこんなに大量のものを覚えること自体が大変ですよね。

また、持っている数を聞かれた時には正確な情報をお伝えしたいという強い気持ちがあります。10年前にテレビ番組で数えたときに2万3000個あってそうですが、その後は正確な数を数えられていないのだそうです。でも、正確な数をお伝えしたいという気持ちから、(実は)部屋1つ分は増えているけれども「2万3000個以上」と説明しているそうです。そのエピソードにコレクター魂を感じました。

こうしたい!理想の形

現在、私のインクは部屋のあちらこちらに点在しています。また、インク瓶以外のもの(スポイトなど)が付属品になったものもあったのですが、そのような場合は箱と付属品を分けてしまい、行方不明になってしまいました(致命的なミスですね)。

私は、販売している店舗の名前をキーワードにインクを記憶していることから、形に関わらず、同じメーカー・店舗のものは同じところに収納するのが良さそうです。

最近、インクをご紹介するお仕事をいただくことがあり、その場合には箱や付属品も必要となることがわかりました。なので、

1.可能な限り箱に入れて保管する
2.店舗ごとに保管をした上で、地域別(北海道/東北……)に保管
3.管理台帳の電子化をして、検索性をよくする
4.色見本がないものが多くなってきたので、わかりやすい色見本を作る
5.箱を取り出さなくてもどのインクなのかわかるように、箱の上面に美しく店舗名・色名を記載する

photo5.jpgすべて大丸藤井セントラルのインクですが、まだ管理の体制がバラバラです



さて、記事を書いている時点で850色近くが台帳に掲載されているなおちゃん。この先どのように変わっていくのか? 乞うご期待!

神トークがPodcastで聴けます

今回ご紹介した世界的コレクターお二人をお招きした際のインタビュー内容を再編集し、Podcastとして、たこなお文具情報室のspotifyのページ(https://podcasters.spotify.com/pod/show/takonao) で7月10日10時に公開いたします。

一般人の常識を超越した、「世界レベルのコレクター」のトークは驚きの連続でした。お楽しみに!!

photo6.jpg収集百貨4は緑の表紙が目印!



また、マグネットと消しゴムのお揃い写真(モチーフが同一のものが多いそうです)が掲載されている、「収集百貨4」は好評発売中です。

詳細はこちら(https://magster.net/shushuhyakka/)をご覧ください。

プロフィール

【ふじいなおみ】
1979年北海道札幌市生まれ。ラジオパーソナリティ/文房具プレゼンター
ナナコライブリーエフエムで放送中のラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のパーソナリティ及び制作・技術を担当。万年筆インク(中でもご当地インク)コレクター。
他故壁氏さんとユニット「たこなお文具情報室」として、文房具の楽しさを伝える活動を行っている。
2015年生まれの娘とともに知育・学童文具を使用しているため、リアルな声を届けられる数少ない存在である。
そして、きだてたくさんと色物文具をひたすら紹介する動画コンテンツ「イロブンの引き出し開けていこう」もYouTubeにて配信中。

【他故となおみのブンボーグ大作戦!】
埼玉県朝霞市のコミュニティFM「ナナコライブリーエフエム」にて放送中の30分間文房具の話題だけをお送りするラジオ番組。
パーソナリティーは他故壁氏&ふじいなおみ。
放送時間は毎週日曜日19:30~20:00/毎週水曜日 11:30~12:00(再放送)
FMラジオ77.5MHz(埼玉県朝霞市・志木市・新座市・和光市とその周辺地域)の他、パソコンやスマートフォンではListenRadioのサービスを利用すると気軽に聴くことができます。

詳しい聴き方は番組Webページへ
https://daisakusen.net/howto/

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう