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【連載】月刊ブング・ジャム Vol.02前編

使ってみたいぜ、このノート!!
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(右から高畑編集長、他故さん、きだてさん)

本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。Vo.02前編では、ノート関連アイテムについて激辛トークを繰り広げました。

罫線がすごいノート

学研.jpgshirusu(学研ステイフル、税抜450円) 日本を代表するデザイナーである居山浩二氏(イヤマデザイン)がトータルアートディレクターを務める文具ブランド「bnbg」で展開しているノート。アイデア次第で様々な用途に使える斬新なフォーマットのノートをラインアップ。5mm方眼の中央に円の余白を設けた「mannaka…中和」、ドットを規則正しく配しており3分割でも12分割でも自由に使える「ten+ten…整然」、ベーシックな横罫タイプのノートだがページの上下に均一なドットを配している「sen…知性」、三角のエリアごとに罫線をななめに引いた「naname…個性」、左ページが無地で右ページが5㎜方眼という左右で異なるフォーマットを採用した「muji+koushi…自由」、縦・横・ななめの罫線の周りに広い余白がある「mawari…創造」の6種類。

【きだて】ななめ罫線の「naname…個性」がすごく気になってたんだよ。あと丸の「mannaka…中和」というやつ。

【高畑】気になるね。

――気になります?

【きだて】今までは、ノートに自分でぐるっと円を描いて、その真ん中にキーワードを入れて書き足していくというアイデア出しはあったじゃないですか。それを、わざわざノートでやってくれているという。

【高畑】これ、円の真ん中に赤い点があるんだ。わざわざ2色刷り?

【きだて】この点のためだけに。

【高畑】他のノートもそうなんだね。2色でやるっていうルールなんだ。

【他故】最初からそうなんだね。横罫の「sen…知性」も、上に赤いラインが入っているよ。

【高畑】だから、絶対に2色印刷なんだ。

【他故】でも、そういう部分でもトータルコーディネートというか。

【高畑】シリーズ全体で、水色と赤の2色印刷で、罫線にこだわって面白くするということだね。

【他故】いや、どう使うのか考えるだけでも面白いだろうね。

【きだて】俺はメモを取るときに、細かいパラグラフを積み重ねていくタイプなので、横罫だと行空けしないと書いてる内容が混じっちゃうのね。

【高畑】なるほど、それでこのななめのということか。

【きだて】これだと100%分けられるじゃんっていう。

【高畑】三角の部分の上と下の向きが違うから。

【きだて】そうそう。どこからどこまでが同じアイデアのメモをしたのかというのが、すごく視覚的に分かりやすいし、多分これぐらいで全然済むんだよ。

【高畑】なるほどね~。

――これは、デザイナーの居山さんが、実際にそういうメモの取り方をしていたみたいですよ。

【高畑】メモが変わるたびに右左変えていくんだ。

【きだて】これは多分、使うと思います。

【高畑】きだてさん的には、この「naname」が推しなんだ。

【きだて】うん。俺の使い方にすごくマッチしているので。

【高畑】この、片側無地でもう片側が方眼という「muji+koushi…自由」は分かる気がするけど。

【他故】こういうのは、どこかで見たことがあるような気がするよね。でも、意味はあるんだよね。基本的にこういうマージンが入ってるのって大好きなので。

――赤い縦ラインが入っていますからね。

【高畑】ババッと無地の方に書いて、方眼の方でまとめるとか。

【他故】はっきりとしたものを書くのは方眼で、無地の方はもっともやっとしたものを絵的にアイデアを描いたりとか。なぐり書きは無地にしておいて、方眼で清書っぽくまとめるというのも手かもしれない。

【きだて】それは両方が本来できるはずなんだけど、わざわざ白くしてあることで、心理的な抑圧を減らしているというか。

【高畑】まぁ、役割をちゃんと分けて書けるということだよね。

【他故】僕みたいに、5㎜方眼があったら字を入れないといけないと思う人間にはね。

(一同爆笑)

【高畑】そうなんだよね、他故さんは絶対に方眼の中に字を入れるものね。

【他故】ダメなんだよ。最近も病気が進んできてしまってですね、4㎜方眼の中にも字を書くようになってしまった(笑)。

(1マスごとに細かい文字でびっしり埋まった他故さんの方眼ノートを見て一同驚嘆)

【きだて】うおー、4㎜方眼でやるのか~(笑)。

【高畑】4㎜方眼は、そういう使い方をする人には、小さいって言われることが多いけど。

――方眼がマスになっているんだ、すごいな。

【他故】「オレンズ ネロ」0.2㎜を使っていると書けちゃうんだもの。

【きだて】いや~、そういう病気の方のお薬として、こういうノートを処方されるのは、すごくいいと思うんだ(笑)。

【他故】いいかもしれない(笑)。無地の方で「癒やされる」というのがあって、でも、「やっぱりマスにきっちり書きたいな」というときはこっちを使う。

――なるほど、両方あればそれができるという。

【他故】両方あるのはいいですよ。

――リハビリができるという(笑)。

【きだて】方眼で議事録みたいなものを取って、無地に補足を入れるというような使い方でもいいんだろうし。何でもいいんだよ。

【他故】そう、そう。

【高畑】「ten+ten…整然」はドットで12分割にしているけど、これマンダラート的な使い方じゃない。

【きだて】この4×3のマスのやつな。

【高畑】12個だけど、何となく9つで使っても使えるじゃないですか。これはどっちかというとネタ出し的な意味であってね、という感じなのかなと思う。

【きだて】これ、罫線じゃなくてドットで区分けしたのは何の意味があるのかな?

【他故】大きさが変えられるということだよ。

【きだて】やっぱりそういうことか。

【他故】罫線だとキツい感じになっちゃうから。

【高畑】罫線だと、四角を連結した大きなかたまりとして面を使うことが難しくなっちゃうので。

【他故】「この四角に書け」というイメージが強くなりすぎちゃうからじゃないですか。

【きだて】そういうことかなぁ。

【他故】4コママンガを描きたいなと思うけど。

――描きたくなりますよね。あと絵コンテとかね。

【高畑】使う人が使い方を試される的な。この「mannaka」が特にそうかなと思うけどね。

【他故】まぁ一応、使い方のレシピが裏側に載っているけどね。

【高畑】そうか、時計を描いてとかできるから中心に点があるんだ。

【きだて】あー、その点か!

【他故】1日を円グラフにもできるんだね。

【高畑】なるほどね、そういう使い方か。何となくマインドマップ的な話というのは分かるな。で、これ切り取れるんだ。

【きだて】そうなんだよ、切り取れるんだよ。

【他故】のりで貼ってあるだけでしょ。

【高畑】天のりメモなんだ。そこら辺がアイデアなんだね。

――きだてさん的には、「naname」がおすすめですか?

【きだて】やっぱり「naname」ですよ。ななめはすごくいいですよ。

【高畑】そう言われるといいよね。

――他故さんは?

【他故】僕はこれですよ、「muji+koushi」。

【高畑】俺も「naname」と、あと「ten+ten」かな。物事をちょこちょこ考えるときに。これよりももっと小さくてもいいぐらいなんだよね。

【他故】ノートとして?

【高畑】本当に、ふせんに書けるぐらいの量で。思いついたことを書くためのメモを持っているんだよけど、そんなにいっぱいは書いていなくて、そのキーワード起点であれこれ考えていくから。そういう意味では、これはこれで使いやすいかな。

――周りが余白の「mawari…創造」も相当個性的ですけどね。

【高畑】ここにレイアウトのラフを描いて、周りにその説明を書くみたいなさ。そういう系だよね。

【きだて】そういう使い方だよな。

【他故】確かに、そういう使い方するな。

【高畑】これはこれでありだな。

【きだて】いわゆるアイデアマンと言われるような人たちは、それこそ無地のノートを使って、これらのノートと同じようなことやってたはずなんだよね。自分で考えて。それをこう「秘伝公開!」という感じで、教えてくれているという。

【他故】かたちにしてくれたんだね。

【高畑】まぁ、言ったもの勝ちだけどね(笑)。だけど、これだけ特殊なものを出すのは、ちょっと勇気がいるよね。

【きだて】いるよ、そりゃ。

【他故】しかも、こんだけの種類をね。

【高畑】あと、これにメモを書いて、切りとって相手に渡すと、相当インパクトがあると思うけど。

【きだて】こっちの意図が伝わりやすいと思うよ。

【高畑】確かに、きだてさんの「適当にメモをするとこうなる」というのは分かる気がするな。

【他故】これ1冊いくらなのかな?

【高畑】450円(税抜)。割としっかりとした値段なんだよな。

【きだて】ただね、帯の後ろに書いてあるこの小癪な感じが腹立つといえば腹立つな(笑)。

【高畑】いや、だからデザイナーっぽいじゃん(笑)。むしろ心配なのは、表紙が大人しいから、これをお店に置いたときに、罫線の特徴まで伝わるかな? こういう表紙の普通のノートだと思われないのかな。

【きだて】この裏が表側にあるべきなんだよね。この帯の部分が。

【高畑】これは普通に置いたら気がつかれないかもね。

【他故】単なる色が付いたノートに見えちゃうものね。ちょっともったいないかな。

【高畑】でもこれ、「こういう意欲的なものを作っていくよ」というシリーズなんだよね。この居山さんと組んで、他にもいろんな商品があるんだよね。両側クリップとか、半分に折ると容量が変わるペンケースとか。だから、このノートだけノート売り場に置くというよりは、このシリーズをセットで置くんだろうね。

【他故】それなら、手に取ってもらえるような什器にすれば、裏面も見えるしということなんだろうな。ただ詰め込むんじゃなくてね。

――「bnbg」コーナーを作ればいいんですかね。

【高畑】まあ、使い方を考えるのが楽しいノートだよね。

【きだて】何かさ、このさりげない箔押しとかがさ「うーん、かっこいいな」というのがあって。

【高畑】お金がかかってるよ。帯も3色印刷だし。まあ、よく出してくれたなという感じだね。

【他故】試してみたいよね。

【高畑】これは、中身の罫線がすごいノートということだよね。

選ぶのが楽しいノート

9df32bfcc6bc342cc8077ef13ebb02b9f2e1b9fb-thumb-640xauto-7040.jpgカスタマイズ ツイストノート(LIHIT LAB.) 好みのデザイン表紙、とじ具の色や厚み、使いやすいリーフなど、ツイストノートの好きなパーツを選んで自分でオリジナルのノートを作ることができるA5サイズのノート。表紙は8柄(写真、1枚税抜170円)、リングは40枚用(290円)と100枚用(320円)が各2色(透明・ゴールド)、リーフは罫線別に4種類(30枚入り200円)、専用ポケット(120円)がある。リングにはゴムバンドが付いた黒の裏表紙と、ノートのインデックスとしても使える透明のリングオープナーが付いている。

――「カスタマイズ ツイストノート」は、選ぶのが楽しいノートですね。

【高畑】リフィルは、前からある「ツイストノート」のと同じなんだよ。それで、表紙とバインダーが新しくなったよということなんだよね。表紙が今回はアーティストとコラボなんだよね。それを組み合わせて選ぶという。

――「どういう売り方をするんですか」と訊いたら、専用の什器をお店に設置してもらうと言っていましたよ。

【きだて】専用什器じゃないとダメでしょうね。

【高畑】カキモリのオリジナルノート作るのと同じ流れだよね。

【他故】表紙を選んで、中紙を選んで、リングの色を選んで、リングの大きさを選んで…。

【高畑】リーフが、これまでに出ているのと同じようなリーフがあって、A罫とB罫の横罫と方眼5㎜と無地があって、あとポケットリーフもあるので、色々な組み合わせができますよ、ということだな。

【きだて】最低一揃えいくらで完成するんだ?

――表紙は170円、リングは40枚用290円と100枚用320円、リーフは200円ですね(すべて税抜)。

【きだて】500円から600円の間ぐらいだね。

【高畑】まあ、そんなもんだね。

――「ハイテックCコレト」って、4色ペンで揃えるといくらぐらいでしたっけ?

【他故】600円ぐらいじゃないですかね。

――じゃあ、同じぐらいですかね。

【他故】これを出してきたということは、次は当然年末ダイアリーも中身だけというのを出すんだろうね。

【高畑】そうだろうね。このやり方自体はなかった訳じゃなくて、今回はあえてそのやり方にしたいというのと、表紙をこういう感じにしてきたんだよね。

【他故】表紙は定番じゃなくて、その時期で変えてくるんでしょうね。

【きだて】まあ、変えやすいものな。こういうのは。

【高畑】いろんなアーティストと組んでとかやっているけど、せっかくだから普通に地味子さんがあってもいいような気がするけど。

【他故】まあ、それだと現状のものを買えという話だから。

【きだて】こうやって「選べます」となると、相変わらずおっさんは疎外されるので。しょうがないんだけどね。

【高畑】デザイン的には、この絵が好きかどうかになってしまうので、ここら辺はこのセンス勝負になってくるよね。

――これは将来的に、何かリクエストがあったらバリエーション増やすんでしょうね。

【高畑】増やすでしょ。限定で誰かとのコラボを全然できるので、そういうのを出すんだろうなとは思うんだけど。

――これは「おじさんも選びたいんだぜ」と声を大きくして言えば、作ってくれるんじゃないですかね。

【他故】全然構わないですよ。表紙だけ作ればいいだけですから。

【高畑】そうね。展開はしやすそう。

【他故】コラボでノートを作るとなったら、どうしてもノート全体の話になっちゃうけどさ、これは1枚で済むから。

【高畑】でもあれだよね。個人的には、ここまで来たんだったら、さっきの「shirusu」があれだけ頑張っているんだから、リーフの種類をちょっと増やしてくれると嬉しいな。

【他故】リーフバリエーションはちょっと欲しいな。

【高畑】特に、紙質違いは欲しい気がするんだよなぁ。

【他故】クリーム紙は確かあったんじゃないかな。

【きだて】ルーズリーフじゃなくて「ツイストノート」で?

【他故】(カタログを見て)あったよ、「高級リーフ セミB5」って。

【きだて】あっ、本当だ。あるわ。

【高畑】ワンサード(1/3)インチピッチを1社で頑張ってここまで広げてきた感じはすごいなと思う。

【他故】他のところで、せめて紙のところだけ乗ってくるというのはないのかね?

【きだて】なくはないだろうね、乗ってくるところは

【高畑】ベンチャーの手帳会社とかがいっぱいあるじゃん。それだったら、リーフだけ作っちゃえばできるものね。

【きだて】そうか、サードパーティーのワンサード商品が作れるのか。

【高畑】手帳のリーフをこれで作ることができるし、無地のリフィルがあるのだから、これをプリンターにセットしてプリントアウトすれば、いわゆる市販のやつははさめるものね。広がりは大きいね。

【他故】ルーズリーフと同じレベルで広まるはずなんだもん。

【きだて】そうか~。

【他故】今、リヒトがこんだけ頑張って、このノート自体は、どの文具店でも見られるようになったじゃん。

【高畑】そこなんだよ。ツイストノートの、特にB5ノートだけど、思ったよりも定着率が高くてさ。どこにでもあるよね。今は、普通のリングノートが押されて、これと「ソフトリングノート」が半々ぐらいで入っているの。

【きだて】このあいだ見た文房具店でも、店頭で「ツイストノート」の花柄のやつすごい推していたよ。

【高畑】リングノートの2強が、「ツイストノート」と「ソフトリングノート」になっているのがすごいじゃん。もちろん他のリングノートも売れているんだけど、明らかに目立つところにこの二つの什器がガツンと入るじゃん。

――でも、よく頑張ってやっていますよね。

【高畑】紙製品を定着まで頑張るのは、大変なんだよ。

【きだて】本当に辛抱強いと思うよ。

【他故】失礼かもしれないけど、リヒトのノートなんてほぼゼロだった訳じゃないですか。

――ゼロですよね。それまで作ってなかったから。

【他故】それを紙込みで、最初はノートとして売り出して、そこから中身は替えられるとか、いろんな売り方をして定着してきたんですからね。

――「ツイストノート」ができて10年近くになりますかね(2009年に発売)。

【きだて】それぐらいになるか~。

【高畑】ちょっとずつ便利になっているじゃん。保存用のバインダーができたりとか。

【他故】でかいのも小さいのも出てきて。

【高畑】ここに来てようやく、編集できるというのを前面に押し出しているじゃん。だから、ここからなんだろうね。

【他故】そうだね。中身をどうするかで、紙のバリエーションを増やすのがきついのは分かるんだけど。

【高畑】だから、春にこれを出して、秋には多分手帳が来るんだろうね。

【他故】夏ぐらいから来るよ。夏商戦から入ってくるから、7月くらいには商品が出ると思うよ。で、今度は手帳にメモリーフが入れられるのははっきりしている。

【高畑】今までルーズリーフバインダーがやっていた展開を、少しずつ伸ばしていくということなんだろうね。

【他故】「軽くて、オシャレで、機能的で、それでいてメモが足りなかったらいくらでも紙を入れられますよ。それで、あなたのノートと中身を入れ替えられるんですよ」ということで、女性ウケはいいと思うんだよね。

【きだて】ああ、そうだよ。普通にリングバインダーを買うより軽いしね。プラリングだから。

【高畑】小さいんだよね。ルーズリーフを普通のノート感覚で使いたいんだったら、差し替えができる機能を持たせつつ、普通のノートと同じサイズでいけますよという。特にこの小さい方がね。この薄さがね。

【きだて】いいよね。

【高畑】それで、小学生のノートにまで行こうとしてるじゃん。

――学習帳ありましたね。

【高畑】そう考えると、粘ってきた10年が、ここからちょっとずつ外に広がっていくのかなぁという。

【きだて】そうか、「ツイストノート」が今後、リングノートのインフラになり得るのか。

【高畑】なり得るでしょう。

【きだて】ここまでよく整備したね。

【高畑】だから、コラボで他のメーカーから出すということもあるしかもしれないし。このリングは、なかなか他では作れないだろうし。2穴のバインダーだったら、一般用の金具がたくさんあるじゃん。

【他故】あるよ。いくらでも今は作れるしね。

【高畑】普通は、リングの金具作っている会社からリングを買ってきて作るというのが多いじゃん。それと同じように考えたら、OEMでリングだけ提供して、表紙なんかはそれぞれオリジナルブランドで作って、リングの色だけ指定して、各オリジナルブランドで作るというのが出てくると、夢が広がりません?

【他故】ありだよね。

【きだて】夢の家元ビジネスだよ~。

【高畑】出た、家元ビジネス(笑)。

【きだて】あこがれるね~。

【高畑】これからの展開として、これが一歩目だから。ここから広がっていく感じがさ。あと、このポケットリーフみたいな便利なのが出てきそうじゃん。A4がはさめるとか。

【他故】できるよね。

【高畑】今はカスタマイズブームじゃん。

【他故】絶対に面白くなると思うよ。

――これまでは筆記具のカスタマイズがほとんどでしたけど、これからはノートもカスタマイズの時代ですね。

【他故】中身をどうのこうのをやり始めるのは、女性より男性の方が多いのかな? ただ貼ったり何だったりするのは女性もたくさんいるかもしれないけど。

【高畑】だから多分、ここがベースとしても、ここから“楽しいリーフを作っていく”だな。だから、ライフスタイル系のリーフを作るんだよ。

【きだて】あー、ログ取り用のやつとか。

【高畑】とりあえず、A5を定着させないと。B5はすごいメジャーになったじゃん。

【きだて】次はA5だね。

【他故】ずっと学習でB5を使っている人が、社会人になったらA5に行ってくれるとベストなんだけどな。

【高畑】そうね。そこに行く前に、A5の「ツイストノート」をまずは流行らせる。これ定着するかどうかは大きいね。

【他故】大きいと思う。大人が使う大きさとしては、A5が伸びてくると思うので。これも、この大きさにしたということは、どっちかというと大人の女性を狙ってるでしょ。

【高畑】そういうことだよ。だから、ある意味、学生向けの大学ノートっぽいユーザーに関しては、ある程度定着したという認識なんだ。

【他故】そうじゃないかな。

【きだて】もう、そう踏んだんだリヒトは。

【高畑】B5が安定してきたから、そっちを知ってもらうために今まで力を入れてきたから、そうじゃなくて、バリエーション増やして今度はA5を大人に定着させていくわけだ。

【他故】そうだと思う。店でも「A5サイズはありますか」という女性が増えました、という結果が出ているかもしれないし。

【高畑】基本的には、「サラサグランド」と一緒だよ。

【きだて】あー、はいはい。囲い込み完了ということね。

【高畑】その人たちが卒業しちゃうから、その先を用意しておくんだよ。

【他故】いけるんじゃないかな。そういう意味では。

――「ツイストノート」は、これまでサイズバリエーションいっぱいやっているから、その辺のデータの蓄積はあるんじゃないですか。どの層がどんなサイズを買うとか。

【高畑】そうだよね。

【他故】A5判を売るためには、まず女性向けのデザインを入れてみましょうというのも、その結果からだろうしね。

【高畑】多分、B5サイズの「ツイストノート」使っている女の子が多いんだよ。

【きだて】A6の「ツイストメモ」ってあるんだっけ?

――ありますね。

【きだて】A5ノートにA6リフィル混ぜ込んで補足入れるのに使ったりすると見やすいノートが作れるので、そういう使い方も広まっていって欲しいよね。

【他故】自分が書いたメモで、取っておきたいものは母艦ノートに入れるというのは、初期の頃から言っていたけど。そういうのが普通にできるようになっているものな。

【きだて】使う人が増えてくると、そういうノウハウが広まっていくわけじゃん。

【他故】そうね。

【きだて】そういう使い方も含めて、インフラが整ったという気がして随分面白いね。

書き心地最高!!なルーズリーフ

マルマン.jpgクロッキーリーフ、画用紙リーフ(マルマンクロッキーリーフ税抜220円~320円/画用紙リーフ200円~300円) 文字を“書く”ためではなく、絵を“描く”ことにスポットをあてた新たなルーズリーフ。通常のクロッキー紙や画用紙と違い、ルーズリーフの形状になっているので、バインダーと組み合わせて使うことで好きな作品やジャンルごとにまとめたり、必要な作品の選別や描いた絵のシェアなど、スケッチ後の作品の活用方法を広げることができる。持ち運びに便利なA5サイズ、ポピュラーで汎用性の高いB5サイズ、紙面が大きいA4サイズの3サイズ。

【高畑】そして、そのライバルのルーズリーフだ。

【きだて】マルマンの「クロッキーリーフ」と「画用紙リーフ」ね。

【高畑】もうね、ちょー待ってたよ、俺は。

【きだて】これは、待っていた人は多いんじゃないのかね、確かに。

【高畑】待ってた。うれしい~。これB5もあるし、A4とA5もあるんだよ。

【きだて】A5もあるんだ。偉い。

【高畑】これがね~、書き心地最高!!

【他故】この紙は昔から良いからね。

【高畑】僕がうれしいのは、他と同じ定型サイズを作ってくれたことだよ。「クロッキーブック」って画用紙なんかと同じ規格だから、ノートと一緒に合わないんだよ。

【他故】合わないね~。

【高畑】学生の時、「クロッキーブック」をめちゃくちゃ使ってたの。スケッチブックと違って、これだと差し替えできるし。これをスキャンしたり、このまま額に入れたりできるから。これはね、絵を描いている人絶対にいいよ。

【きだて】美術系の人、ルーズリーフでちょっとしたポートフォリオとか作れるものね。

【他故】普段、画用紙の大きいやつなんか持ち歩けないけど、これだと薄いバインダーに入れて、4、5枚持ち歩いてもいいしね。

【高畑】描くときに1枚だけ外して、板とかクリップボードにはさんで描けるんだよ。それが良くって。リングが手に当たってという以前に、1枚紙として使えるから。あと、並べて比較とかできる。

【きだて】壁なんかに貼ってね。

【高畑】「クロッキーブック」はネタ出しによく使ってたんだけど。

【他故】またこれが、鉛筆で書くと気持ちがいいんだ。

【高畑】そうなんですよ。黒がはっきり出るんだよね~。

【他故】別に絵を描かなくてもいいんだけど、適当に何かグリグリ書いているだけでも気持ちよくってね。

【高畑】「何で今までなかったの?」ぐらいの勢いなんだよ。

【他故】ねえ。これはマルマンにしかできないじゃない。

【きだて】それはそうなんだよ。

――紙そのものはね。他のことはアイデア次第でできますけど。

【高畑】クロッキー帳といえばマルマンのこれだし、スケッチブックのあのバッテンのやつ(図案シリーズ)もね。

【他故】誰だって知っているもので、普段から使っているものなんだけど、さっき文具王が言っていたみたいに特殊な大きさだから。

【高畑】デザイン学校や美術学校に通っていたときはそれでよかったけど、会社員になって普通のノートを使うという時に、この書き心地でアイデア出しするのに慣れていると、やっぱりこれで書きたくなるじゃん。そのときに、サイズがちゃんとそっちにレギュレーションを合わせられるというのは、やっぱり大きいよ。

【他故】大きいね。

【高畑】これルーズリーフだから、間に普通のがはさめるしね。

――これって、「図案」シリーズのスケッチブック柄のバインダーがあったら雰囲気出るでしょうね。

【きだて】いいね~、それはいいね。

【高畑】この間展示会に呼ばれたんで、それをめっちゃ言ってきた。「何で図案の表紙出さないの?」って。これね、ルーズリーフバインダーを使って普通に仕事しているところに、そういう紙を使えるというメリットもあるけど、それ以上に絵を描いている人の描き方を変えられるぐらいの力を持っているんだよ。

【他故】だと思うよ。

【高畑】そこでしょ、その表紙を作らなきゃダメでしょ。

【他故】クロッキーの紙でこういうペラのやつ欲しいもん。欲しくても手に入らなかったものだからね。

【きだて】それがルーズリーフで手に入るんだったらうれしいよな。美大生やデザイン系の学生だったら絶対に使うよね。

【他故】使うよ。美大にあこがれる子だって買うよ。クロッキーって今コラボで、割とかわいい表紙のものを出しているじゃない。それはそれで、入り口としてはアリなんだけど、がっつり使うと考えたら、こういうのもアリなんだよね。

【高畑】いろんなコラボやっているけど、サイズが全部小さいやつなんだよね。元の「クロッキーブック」は大きいからね。

【きだて】A3だからね。

【他故】すごい変な大きさだし。

【高畑】とにかく、これは良い。

【きだて】ようやく出たかという感じで。

ちょっと高級な雑記帳

MD.jpgMDノートライト(デザインフィル ミドリブランド、税抜500円~1,300円) いつも携帯し、思いついたときにさっとノートを開いて書き留めることができる、薄型タイプの「MDノートライト」。ステッチャー製本、48ページの使い切りタイプで、同じサイズ・種類のノートが3冊セットになった、持ち歩きに適した雑記ノートとなっている。サイズはMDノートと同様、文庫、新書、A5、A4変形判の4サイズ。中紙は無罫、横罫、方眼罫の3タイプ。また、付属の「1~12」や「IDEA」などが印刷されたインデックスシールをノートに貼れば、ノートに何が書かれているかすぐに分かり、複数使いやノートの整理にも役立つ。

【他故】「MDノート」の薄いやつ。これも「欲しいな」と思いながら、まだ買ってないや。

【高畑】これね、「軽さには理由があります」と書いてあって、3分冊になっている。それが理由かよ!! そりゃそうだよね(笑)。

【他故】その通りだ!

【きだて】だろうね、としか言いようがないけど(笑)。

【高畑】いや、別にいいんですよ。普通に便利なので。

【きだて】相変わらずMDペーパー好きだな、俺。

【高畑】紙は良いよね。

【きだて】うん、この紙は良い。

――本当に良い紙ですよね。

【きだて】色が好きなんですよ。

【高畑】やっぱりね、クリーム系はいいよね。

【他故】MDのクリームはキレイですよ。

【きだて】クリームで、透けると下の色を拾って、ちょっと濃くなるのがいいの。

【高畑】きだてさんが詩的なことを言っている。

【きだて】センシティブなところもアピールしていきたいのよね(笑)。

――これ、シールが付いているんですよね。

【高畑】これで何冊目なのかが分かるように。12まで番号があるのね。

【他故】「1月」みたいな使い方をしてもいいんだろうし。

【高畑】1カ月1冊だったらいいよね。このぐらいの厚さだったらね。そういうネタ帳的な使い方でも。これさ、ステープラー製本だし、ずっと持つには従来の製本タイプの方がいい。

【他故】持ちはそっちの方がいいね。

【高畑】これは書いていって、どんどん新しいのに替えていくという感じだね。

【きだて】そうだね。1カ月でちょっとブワブワになるまで使えば、ちょうどいいんじゃないの。

【他故】薄いしね、小さくてちょうどいいと思うんですわ。文庫サイズを買ったことあるんだけど、文庫サイズだとかなり厚くて、なかなか減らないのもつまらないというか、どんどん減った方がいいという人にはこっちの方がいいと思う。達成感もあるだろうし。

【高畑】これ、ページ数的には、従来の「MDノート」の3分の1ということなの?

【他故】分からないな。

【高畑】「3冊に分けました」と言っているけど、ページ数はどうなんだろうね?

――厚さ的にはですか?

【高畑】だから、どのぐらい使えるものなのかな?と思って。

【他故】新書版は、確か文庫判よりも薄かったからこんなものなのかもしれない(編集部注:今回の鼎談では新書判を用意しました)。

【高畑】ちょっと高級な雑記帳だよね。

――でもそれで、新書判は税抜600円ですからね。

【他故】1冊200円だから。

【高畑】言うほど高くもないか。

【きだて】1カ月200円で使い捨てなら全然アリじゃないの。

【他故】相手は「測量野帳」ですかね。

――そうですね。

【他故】あと、「ジブン手帳mini」の“IDEA”が多分この大きさになるんですよ。

【きだて】新書タイプだからね。

【高畑】そういう意味では、手帳の中にはさみ込んで使ってもいいし。

【他故】軽く持つこともできるし。

【高畑】普段万年筆を使っている人の雑記帳としてはこんな感じなのかな。あんまりカチッとしたノートじゃなくて、メモ用みたいにして使う。そんなカジュアルな感じで使いながら、メインの筆記具は万年筆ですという人にはいいかね。

――それこそ「キャップレス万年筆」なんて相性がいいんじゃないですか。

【高畑】全然いいよね。

ポケットサイズになった“文具王ノート”

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Access Notebook(アクセスノートブック)ポケットサイズ(エコール流通グループ、税抜1,580円) 高畑編集長が考案した“文具王ノート”に、携帯に便利なポケットサイズ(168×98mm)が新登場。検索性の効用を活かすためにA5判と同様インデックス10ページと本文200ページを掲載したほか、2行でも8mm罫として使えるように5mm方眼より小さい4mm方眼を採用。表紙ウラに緊急時に便利な名刺5枚が入るポケットを装着。新たにベルトの色に合わせたしおりも付けた。

――次は「Access Notebook」のポケットサイズ。“文具王ノート”の新サイズですね。

【高畑】手前味噌で申し訳ないですが、一応僕がデザインしておりますノートのようやく第2弾としてポケットサイズが出ましたよということです。「Access Notebook」は、指かけがあって、裏表紙が折れるからめくりやすいよとか、ページ番号が付いていて探しやすいので見返すのがしやすいよというのをウリにしていた訳ですが、最初の商品がある程度安定してきたので、ようやく第2弾を企画できることになって。「小さいのがやっぱり欲しいよね」という意見はちょこちょこいただいていて、思い切ってこのサイズにしました。ページ数は変えずに200ページのままなんですが、小さくなったんでA5とかは貼れないんですが、同じように見出しを付けて、こっちは4㎜方眼に変えましたよ。あと、手帳っぽく使う人が増えるだろうということで、一応しおり紐を付けてます。

【他故】これがあるとないとじゃ全然違うので。

【きだて】まあ、楽だよね。手帳として使うには。

【他故】本当は2本欲しかったな。まあ、コストという話もあったと思うけど。

【高畑】それもあったりするんだけど。ノートを作る責任というのはなかなか大変なもので。

【きだて】作り続けるというのがあるからね。

【高畑】そうそう。自分もそうだけど、廃番になるとガッカリするし。何とか続けていきたいと思っている。あと、最初の大きいサイズでグッドデザイン賞が取れたんだけど、この小さいサイズもコンセプトがほぼほぼ一緒ということで、グッドデザイン賞で認められたので、これも「グッドデザイン賞の選定商品」として言えますよ。

【他故】いいじゃないですか。

【きだて】このサイズが、思ったよりも手になじむなと思って。大きいほうだとさすがに分厚い、大きいと感じていたんだけど、このサイズになったことで、厚みがポジティブに受け入れられるようになったというか、そんな感じがするので。割と普段使いしてます。

【高畑】ありがたいです。

【他故】これは本当に握れる大きさで。

【高畑】そうなんだよ。持つときに、女性だとちょっと大きいかなというのがあって、片手で何となく持ってめくれるといいよねというのがあって、そういう風にはしたんだよね。

――手の大きな人が持つと、小さく見えますね。

【きだて】いや、女性の手でギリギリ。

【高畑】「モレスキン」なんかと比べると、縦がちょっと長いんだけど、長さがあるのはどうしても目次と見出しを付けなきゃいけなかったので。上に見出しを付けたかったんだよね。その分縦に長くなったんだけど。

【他故】でも、「野帳」と同じくらいの高さなんじゃない?

【高畑】ほぼ同じ感じ。

【きだて】だから違和感ないよ。

【他故】そんなおかしい大きさじゃないし。

【きだて】不満としては、さっき他故さんも言っていたけど、紐2本欲しいねというのはある。あると楽。

【他故】あとはね、これは言ってもしょうがないんだけど、万年筆で書くと裏に抜けるので。これはそういう使い方をするものじゃないと言われているので、その通りなんだけど。

【高畑】その気持ちは分かる。紙選びで、高い紙を使えばそれもできるんだろうけど、これ元々200ページもあるから。あと全部印刷も違うので、元々価格が高いというのもあって、なかなかそこら辺は。まあ、悩ましいところもあるけどね。

【他故】でも、これはこれでいいんじゃないかなと今は思っているし。

【高畑】1冊1,580円。そこら辺がギリギリかなと思うね、値段的には。

――200ページもあると、紙質にこだわり過ぎると厚くなりますかね。

【高畑】これは、元々何にこだわったかというと、「フリクション」で消したときに、キレイに消えるという。

【他故】猛烈に消し心地がいいので(笑)。

【高畑】という紙にしましたよということで。普段ボールペンを使うことが多いねということで、こっちはそれにした。あと、若干クリームなので、シャープペンとかでも色はきれいに見える。

【きだて】そうね。

【他故】普通にシャープペンで書いてもキレイだよ。

【高畑】(他故さんの緻密なノートを見て)またキレイに書くよね(笑)。

【きだて】本当に、「お薬大丈夫?」ってなるよね(笑)。

【他故】いや、もっとグチャグチャに使うこともあるのよ。

【きだて】どれだよ、グチャグチャのやつは(笑)。

【他故】もっとグチャグチャなところあるよ。何でも貼っちゃうしね。

【高畑】ある意味、そうやって使ってほしくて作ったノートなので、この使い方は非常にうれしいんですよね。

【他故】今のところだけど、左を空けているのね。何か貼っておけるし、あとどうしても万年筆で書きたいときに抜けちゃうからというのもあって。だから、かなりもったいない使い方をしているんですけど。でも、それは好みなので、これを推奨するつもりはないですけど。多少もったいないけど、自由になるページがあるのはいいなぁと思う。

――そのサイズは使いやすいです?

【他故】これだと絶対に持ち歩けるので。A5だと、書いて貼り込んでいくとどうしても重くなっちゃうので。

【きだて】カバンに入れると「文具王ノートが入ったな」と分かるくらい重いじゃん。

【高畑】メモとか手帳のジャンルじゃなくて、割としっかりしたリファレンスのノートになっちゃうので。

【他故】あっちは、しばらくはプライベートでも仕事でも使っていたんだけど、完全に仕事用になって今はもう会社に置きっ放しで。ただ、自分の仕事は全てあそこに集約しているし、必要があればプリントアウトして貼っているし、出張があれば持っていくし、というノートに仕上がっている。大体年に1冊ぐらいですね。そんなにすごい消費はしないけど、今は4冊目ぐらいになっていて。

――他故さんはきっちりノートを使っていますよね。

【高畑】そうだよね。作った俺よりちゃんと使ってるものね。

【他故】いえいえ(笑)。

【高畑】自分が欲しいノートを作ったので、自分的には便利なのは当たり前だけど。

【きだて】そりゃそうだ。

【高畑】このノートに関しては、めちゃくちゃ使っているからね。大体、仕事の管理用で年4冊。それじゃないメモ用がいつも2冊セットなんだよね。メモの方なんて、これまで24冊使っているから、結構むちゃくちゃ使っているんだけど。まあ、自分が作った商品の中でも結構よくできた方かなと思っているので、ちょっと安くはないノートなんだけど、使ってもらえたらうれしいです。

【他故】これは、使ってみたら面白い使い方ができるので。

【高畑】ノートは、「書いたものを見返そうよ」というのが元々の目的なので。検索とか閲覧とかは「スマホの方が早いよ」というから、「本当かよ」と思って作ったので。まあ、何回も見返すのにはいいと思いますので、ぜひ使って下さい。

(後編:入れ物・小物編はこちら

プロフィール

きだて たく
小学生の時に「学校に持っていっても怒られないおもちゃ」を求めて、遊べる文房具・珍妙なギミックの付いた文房具に行き当たる。以降、とにかく馬鹿馬鹿しいモノばかり探し続けているうちに集まった文房具を「色物文具=イロブン」と称してサイトで公開。世界一のイロブンコレクターとして文房具のダメさ加減をも愛する楽しみ方を布教している。著書に『イロブン 色物文具マニアックス』(ロコモーションパブリッシング)、『愛しの駄文具』(飛鳥新社)など。
色物文具専門サイト【イロブン】http://www.irobun.com/

他故 壁氏(たこ かべうじ)
文房具トークユニット〈ブング・ジャム〉のツッコミ担当。文房具マニアではあるが蒐集家ではないので、博物館を作るほどの文房具は持ち合わせていない。好きなジャンルは筆記具全般、5×3カードとA5サイズノート。二児の父親。使わない文房具を子供たちに譲るのが得意。
たこぶろぐhttp://powertac.blog.shinobi.jp/

*このほか、ブング・ジャム名義による著書に『筆箱採集帳 増補・新装版』(廣済堂出版)があるほか、弊社よりKindle版電子書籍『ブング・ジャムの文具放談』シリーズを好評発売中。購入はこちらから。

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