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【ニュース】パイロットで「昭和初期の筆記具展」展示中
パイロットコーポレーションは、東京・京橋の本社ビル1階のエントランスギャラリーで、「昭和初期の筆記具展」の展示を2024月5月31日(金)まで行っている。
関東大震災後、徐々に復興されてきた街並み。そして、電化製品が普及し始めた昭和初期。その時代に海を渡った万年筆が、欧米諸国で広がりを見せてきた。そんな昭和初期に制作された蒔絵万年筆をはじめ、万年筆とシャープペンが一緒になった「ペンシル万年筆」など、45点の作品を展示している。
万年筆とシャープペンが一緒になった「ペンシル万年筆」
今回の展示の目玉となっているのが、万年筆とシャープペンが一緒になった「ペンシル万年筆」。下写真のように、一方が万年筆、もう一方がシャープペンシルになっているという、現代では見られない一風変わった複合ペンだ。ちなみに、この当時のシャープペンは、芯を先端から入れる仕組み。まだノック式の機構ではなく、入れた芯を繰り出して使う、回転繰り出し式になっている。
「ペンシル万年筆」(右)セルロイド、(左)エボナイト、どちらも1932年(昭和7年)製
海外で展開した蒔絵万年筆「ダンヒルナミキ」から1930年(昭和5年)に発売された「ダンヒルナミキ時計付 菊水」(螺鈿・高蒔絵)。時計の両側にデスクペン(つけペン)をセットしたゴージャスな逸品。
蒔絵万年筆をはじめ昭和初期の様々な万年筆を展示。セルロイドやエボナイトなど素材も多彩だ。「持てる技術を惜しみなく出して作られたものばかりです」という。
(左から)1931年(昭和6年)発売の「銀エッチング」(エッチング/漆研出)、同じく1931年発売のセルロイド万年筆、1928年(昭和3年)発売の14金張りチェーシング万年筆、1929年(昭和4年)発売の黄色いボディがオシャレなエボナイト万年筆、1931年発売の「虫食い塗り」万年筆
シャープペンも展示している。右から1930年(昭和5年)発売の「コーラルエボナイト バランス型」と「トーピードパイプペンシル」、1929年(昭和4年)発売の「コーラル軸 金クリップ付」。
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