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【新製品】東京国立近代美術館の桜モチーフ作品が「PENONタッチミー!アートマグネット」に

文具のとびら編集部

ペノンは、東京国立近代美術館で開催されているイベント「美術館の春まつり」で毎年桜の開花の頃に公開されている「川合玉堂《行く春》」と「菊池芳文《小雨ふる吉野》」をモチーフにした「PENONタッチミー!アートマグネット」を、東京国立近代美術館ミュージアムショップのオリジナルグッズとして販売している(※店頭販売のみ)。税込600円。

春らしい桜モチーフの美術作品を堪能できるマグネット

同社は、森林認証木材の活用、脱プラスチックの推進、リサイクルによる資源循環の取り組みを通して、持続可能な社会の実現を目指すサステナブルブランド。未来につながる豊かなライフスタイルの実現を目指すアートプロジェクトを立ち上げ、独自開発したプリント技術を用いて凹凸をつけた新しい形のアートグッズを展開している。

今回の新製品も同社デザイナーが美術館に何度も足を運び、担当者の話を参考に作品を鑑賞してイメージを高め、トリミング箇所や凹凸のバランスを相談しながらブラッシュアップを重ねて制作したもの。屏風の右隻と左隻を2つに分けて制作しているため、横に2つ並べて作品全体の世界観を楽しむこともできる(単品での購入も可能)。

【菊池芳文《小雨ふる吉野》】
菊池芳文(1862〜1918)は、花鳥画を得意とした京都四条派の日本画家。六曲一双の屏風に描かれた《小雨ふる吉野》には、奈良・吉野山の満開の桜に雨が降り注ぐ様子が繊細な筆致で描かれており、その叙情的な表現が大いに評価されて「桜の芳文」と称されるきっかけになった作品。

溢れんばかりの満開の桜が描かれた左隻は、マグネットの枠の外へと想像がふくらむシーンを切り取り、花びら1枚1枚の手ざわりを感じさせる凹凸をつけることで、画面いっぱいに広がる桜の華やかさを表現。吉野の山並みの奥深さを感じさせる右隻には、遠くにある桜と雲が混じり合う淡い景色のニュアンスを表現するために、やわらかく滑らかな立体感をつけた。同社デザイナーが作品と対峙した時に感じた「小雨の中の桜の木々に包まれるようなしっとりとした空気感」をそのままマグネットに閉じ込めたという。

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【川合玉堂《行く春》】
川合玉堂(1873〜1957)は、日本の自然をこよなく愛し、数多くの風景画を遺した。《行く春》は六曲一双屏風で横幅は7.8メートルあり、玉堂の代表作として重要文化財に指定されている作品。埼玉・秩父の長瀞渓谷を舞台にした晩春の風景が描かれており、風に吹かれて舞う桜の花びらが温潤な情景を作り出している。

左隻の手前にある桜の木と岩に凹凸をつけながら、背景の岩壁はフラットにすることで遠近感を演出し、風景の奥行きを深めた。右隻に描かれている岩肌と波立つ川面にはグラデーション状の凹凸を加え、小さな点のように描かれている花弁にも立体加工を施すことで、自然が見せる豊かな表情をプラス。色調整にも細心の注意を払い、原画に近い色味の再現にもこだわっている。「季節が移りゆく儚いワンシーンの中に迷い込む」ような、不思議な感覚を体験できるマグネットに仕上げた。

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美術館の春まつり開催概要

皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園など桜の名所エリアに立地している東京国立近代美術館では、桜の開花に合わせて春にちなんだ催し「美術館の春まつり」を開催している。

春にちなんだ作品を展示するほか、四季のうつろいを堪能できる芹沢銈介の染色作品も見どころ。周辺に咲きほこる桜とともに、美術館で春を味わうことができる。

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会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
開催期間:2024年3月15日(金)~2024年4月7日(日)
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし3月25日は開館)
特設サイト:https://www.momat.go.jp/extra/2024/springfest/

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