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【新製品】「触れて読む・陰影で読む」バリアフリーカレンダー2022

真美堂手塚箔押所は、浮き出た数字を視て・触って読む、視覚障害のある人と晴眼の人が一緒に使える「バリアフリーカレンダー2022」を2021年11月19日より発売した。税込3,520円。

視覚障害のある人、晴眼の人、点字を読める人、そうでない人。
このように見え方や読む手段の異なる人々が皆で一緒に使えるものがあったら、今よりもっと気持ちの良い関係を築けたり、自然に距離が近づけることができたりするのではないか。その想いから、デザイン事務所ミスター・ユニバースのアートディレクター・関 宙明氏との協業で制作が始まった。

大きな特長は数字に浮き出し加工がされていること。近年の中途視覚障害の人の多くが点字の習得を断念してしまう現状を鑑み、数字や曜日の形を浮き出すことで点字の読めない人でも指で触って読むことができるようになった。
書体は触って読みやすく、見た目も美しい「フォアフィンガー書体」をセレクト。文字の浮き出るバランスや紙の質感までこだわっている。


デザインはカラータイプ白地タイプの2種類。
多様なライフスタイルの空間にも自然に溶け込むシンプルなデザインだ。


カラータイプは、オレンジとグレーを組み合わせた、やさしい配色が織りなす美しいコントラストがポイント。
飾る空間に自然に溶け込む融和性と、視認性の高さが魅力だ。

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白地タイプは、印刷のない真っ白な紙に浮き出し加工を施した。
一見何もないように見える装いは、部屋に灯る光の影によって数字が映し出される。また、外から光が差し込む場所に置くと、影の形の変化で一日の光の移ろいを感じられる。

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特別付録に「点字のしくみ」が付属。カレンダーの下部にある各曜日とその月の祝日名の点字を読んだり、点字の学習に活かしたりと、浮き出し文字や点字をもっと身近に感じてほしいという思いから作られた。

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同社では毎年、「バリアフリーカレンダー」の売り上げの一部を、盲導犬育成施設のアイメイト協会に寄付している。

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