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【コレ買いました!】3色すべて赤! 超ユニークな島原鉄道の「赤字ペン」

北澤孝之(Bun2編集長)

島原鉄道は、長崎県の島原半島を走るローカル私鉄です。JR長崎本線・大村線と接続する諫早から島原港までの43.2㎞を結ぶ路線で、かつては半島の先端部の加津佐まで線路は延びていましたが、残念ながら2008年に島原港~加津佐間35.3㎞が廃止となってしまいました。筆者は、廃止区間がまだ健在な頃に乗ったことがありますが、車窓一面に有明海が広がる風光明媚な路線なので、機会があったらぜひ乗車してほしいなと思います。

そんな島原鉄道から、インターネットで話題となっているグッズが発売されていると知ったので、購入したのがこちらの3色ボールペンです。3色すべて赤!というユニークなボールペンで、名付けて「赤字ペン」(税込550円)。パッケージの台紙(写真)にも載っていますが、赤字続きの鉄道ということに引っかけた自虐ネタなのですね。ローカル私鉄の自虐ネタといえば、「まずい棒」などを販売している銚子電気鉄道が有名ですが、今度は島原鉄道でもそれをやろうというわけです。
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ペンの頭部には、島原鉄道を走る黄色いディーゼルカーのマスコットが乗っかっています。かわいいですね。

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そして、全部赤ボールペンなので、ノック棒はもちろんすべて赤。ただし、ボール径は0.5㎜、0.7㎜、1.0㎜と異なっているので、使い分けができて意外と便利かも。

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赤だけの3色ペンは、かつて『機動戦士ガンダム』の“赤い彗星”ことシャア・アズナブルをモチーフにした「シャア専用赤ボールペン」というのを何かのイベントで販売しているのを見かけたことがありますが、今回の島原鉄道のは「赤字ペン」という名前も含めて、ちょっとシャレがきついといえばきついですね。

でも、話題になるグッズを販売して鉄道の赤字を少しでも解消しようと真剣に考えて作ったものなので、「けしからん」と非難したり、あるいは「馬鹿馬鹿しい」と笑ったりする気持ちにはなれません。昨年からのコロナ禍で、鉄道はさらに苦しい立場に立たされていると思いますが、こういう商品からは前向きな姿勢が伝わってきますし、「応援したい」という気持ちにもなります。

今回、微力ながらも赤字解消に貢献したいと思い、この3色ペンを購入しました。オンラインの「しまてつショップ」で販売しているので、ご興味のある方はぜひご購入いただければ幸いです。将来的には「黒字ペン」を発売したいそうなので、ぜひ実現してもらいたいですね!

こうした取り組みをする地方の鉄道会社は今後もきっと出てくると思うので、これからも注目していきます。

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