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- 【連載】『小粋な手紙箱』 #87・「三余」に手紙を書こう
【連載】『小粋な手紙箱』 #87・「三余」に手紙を書こう
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
まだ梅雨入りしていないのに、東京はあじさいの花が終わりに近づいてきてしまいました。いかがお過ごしでしょうか。
この時期、梅雨入りしてしまえば覚悟も決まるのに、その発表がないと雨が降るたびになんとなく落ち着かない。そのような気持ちになりませんか?
山下景子さんのご著書「手紙にそえる季節の言葉365日」によれば、「三余」と呼ばれる“読書に適した時間”があるそうです。
「年の余」 一年の作業を終えて春を待つ冬
「日の余」 日暮まで働いて家で過ごす夜
「時の余」 雨に降りこめられて何も作業ができないひと時
「三余」は読書だけではなく、手紙を書く時間としても適していますね。雨がしとしと降りしきる日は「時の余」。窓を少しだけ開けて雨音を聴きながら手紙をしたためてみましょう。雨音と手書きの相乗効果で、一通が完成するころには気持ちも落ち着き、心晴れの面持ちとなるに違いありません。
手紙トピック
宮城県の松島へ旅行したときに円通院を訪れたのですが、そこでは四季折々の円通院をおさめた写真のポストカードに御朱印と風景印を押印して送ってもらえるサービスがありました。
たとえば、予定があって旅に参加できなかった友人などに旅のお裾分けとして送ってみるのも良いでしょう。また、ご病気を患っている知人にお見舞い状として送っても喜ばれるかもしれません。
もちろん自分自身に送ってもよし。旅を終えたあと、想い出が遅れてポストに届くのは嬉しいものです。
今月のマキシマムカード
テーマ: 燕
ポストカード: Masako Kato
切手:夏のグリーティング切手
風景印:小中川郵便局(新潟県)
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
月に一度、オンラインで手紙の書き方講座を開催中。
みなさまのお申し込み、心よりお待ちしています!
【(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール】
プロフィール
田丸有子(たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ」
You Tube「手紙魔Yukoのお手紙ライフ」
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