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【連載】『小粋な手紙箱』 #55・10月に使える季節のフレーズ
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
こんにちは。
夏の暑さがいつまでも残っていた東京でしたが、ようやく涼しくなりました。みなさん、お変わりなくお過ごしですか?
10月に使える季節のフレーズをいくつか考えてみました。
・柿の実が色づいてきました
・栗ごはんの美味しい季節になりました
・どこからともなく漂ってくる金木犀の香りが秋の訪れを告げています
・秋の夜長は読書が進みます
・山の紅葉が少しずつ色付いてきました
・日が暮れるのが早くなりました
・日に日に秋が色濃く感じられるこの頃
・秋空が高く日差しがやわらかく感じられるようになりました
・秋風にコスモスが愛らしく揺れています
・山が目を奪われるような錦繍をまとっています
かしこまった手紙にはこちらを。
・錦繍の候、(紅葉が錦のように美しい様子)
・秋冷の候、(秋になり空気が冷たく感じられる様子)
・清秋の候、(空が青く澄み切っている様子)
季節のフレーズにも自分の中でブームがあります。最近は「天高く馬肥ゆる秋」という言葉が気に入ってしょっちゅう使っているのですが、そのたびに肥えているのは馬じゃなくて私! と一人ツッコミを入れてしまう食欲の秋です。
手紙トピック
日本では郵便が安い料金で正確に届くことに驚いている外国人がいました。その方の国では、郵便が定時に届けられることはあまり無く、必ず届けてもらいたい時には受け取る側がそれ相応の代金を支払わなければならないのだとか。郵便が普通に届くことは日本では当たり前ですが、その当たり前は世界では通用しないこともあると知りました。世界の人たちとポストカードを交わすポストクロッシングをやっていると、届いたり届かなかったり、時間がかかったりかからなかったりと国によって様々です。事故もあるとはいえ、郵便事情が日本ほど良くない国などたくさんあるのでしょう。むしろ日本の方がマイナーなのかもしれないと思えてきます。
今月から土曜日の郵便配達がなくなりました。郵便受けをのぞいて手紙を見つけることが日々のささやかな楽しみとなっている私としては、ちょっと淋しい。いや、かなり。でも配達員さんのご苦労を考えれば、もっと前からそうなっても良かったのかもしれませんね。文句を言うなど恐れ多いこと。きちんと届けてもらえるだけでも本当にありがたいことです。
今月のマキシマムカード

テーマ: 栗の季節
ポストカード: 嘉藤雅子さんのカード
切手: 秋のグリーティング切手
風景印: 兵庫県・篠山郵便局
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
【(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール】
プロフィール
田丸有子 (たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
ブログ「Cordially yours」
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