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- 【連載】『小粋な手紙箱』 #18 お見舞いの手紙の書き方

【連載】『小粋な手紙箱』 #18 お見舞いの手紙の書き方
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
ようやく秋らしくなってきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。
そこで今回は病気やケガのお見舞いの手紙の書き方について考えてみましょう。
お見舞いの挨拶の定番は「このたびのこと、心よりお見舞い申し上げます」ですが、「その後体の調子はいかがですか」「お加減はいかがですか」などから始めても良いでしょう。
相手がどんな言葉をかけてもらったら嬉しいかを想像しながら、回復を願う気持ち・力になりたい気持ちを綴ります。
<例>
・まずはゆっくりと体を休めてください。そして1日も早い回復を願っています。
・私にできることがあったら遠慮しないでなんでも言ってね。
・仕事のことはいったん忘れて、まずは体調回復に専念してくださいね。
落ち込んでいる相手の気分が晴れるような、相手の好きな話題や楽しい出来事を連想させる書き方を心がけましょう。
<例>
・退院したら美味しいものでも食べに行きましょう。
・元気になったら一緒にカラオケに行こう!
・笑顔で会える日を楽しみにしています。
結びは「お大事になさってください」「くれぐれもご無理なさらず、ご自愛ください」などが定番です。
お見舞いの手紙を書く時に気を付けたいこととして「忌み言葉」があります。病気や怪我が長引いたり再発したりすることを連想させる言葉は控えましょう。
<例>
死ぬ、苦しむ、長引く、続く、衰える、倒れる、折れる、繰り返す、再び、また、度々、重なる、重ね重ね、返す返す、離れ離れ、ばらばらになる、など。
病気や怪我をすると思った以上に心細くなるもの。心からの気持ちを綴った手紙は相手を安心させたり勇気づけたりできるものです。手書きの力を信じて相手を想う気持ちを綴りましょう。
手紙トピック

この夏、オランダへ行ってきました。
写真のポストカードと切手はフェルメールの故郷であるデルフトで買ったものです。もちろん本物の絵画も見てきました。
もうすぐ東京・上野の森美術館で始まる「フェルメール展」。残念ながらこの2点は来日しませんが、フェルメールが描いた現存する35点のうち9点が来日するとのこと。
楽しみですね。
今月のマキシマムカード

テーマ:誕生日のあなたへ
葉書: D-BROS
切手 & 特印: 日露交流年
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
プロフィール
田丸有子 (たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。
ブログ「Cordially yours」
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