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【ニュース】「2022年度グッドデザイン賞」発表、文具も多数受賞!

文具のとびら編集部

公益財団法人日本デザイン振興会は、「グッドデザイン賞」の2022年度の受賞結果を2022年10月7日に発表した。今回は、5,715件の審査対象の中から、厳正な一次・二次審査を経て1,560件の受賞が決定。文具関連でも多数の受賞があった。

1,560件の中から、独自性、提案性、審美性、完成度などの面において特に優れており、これからの時代のモデルとなるデザインとして位置付けられる「グッドデザイン・ベスト100」の100件と、さらにその中から選ばれた特別賞として、総合的に特に優れたデザインに贈られる「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」20件と、新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインに贈られる「グッドフォーカス賞」12件の計32件も選出。このうち「グッドデザイン金賞」からは、2022年度ファイナリスト(大賞候補)全5件も選出。なお、「グッドデザイン大賞」は11月1日に発表予定。
*受賞結果はこちら

文具関連では、良品計画の「はじめての文房具シリーズ」がベスト100に選ばれている。小学生から使える「はじめての文房具シリーズ」で、子どもや親、教師の視点も取り入れながら、学習する際に必要な要素を見つめ直して作られている。
無印・はじめての文房具シリーズ.jpg
また、長年にわたってユーザーから親しまれ、支持されている商品・建築・コンテンツ・サービスなどに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」には、パイロットコーポレーションの万年筆用インキ「色彩雫(いろしずく)」が選ばれている。日本の美しい自然や情景を想起させる、彩り豊かな24色の万年筆用インキで、2007年の発売以来、国内外の万年筆愛用者から親しまれ、今日の万年筆インキブームをも牽引している。
パイロット・色彩雫.jpg

文具関連の主な受賞製品は次の通り。

PCケース「コクヨ ルーニー」(コクヨ)

コクヨ・ルーニー.jpgワークスペースそのものを持ち運ぶケースで、快適な作業姿勢への配慮や、電源ケーブルが邪魔にならないポケットなど、「働く環境」としてのこだわりが随所に詰まっている。


バッグインバッグ 「ハサンド スタンド・TA005」(クツワ)

クツワ・ハサンド スタンド.jpgリュックの底に物が溜まるという不満を解消するバッグインバッグ。リュックの内ポケットに挟んで取り付ける事で使用頻度の高い小物を取り出しやすい位置に収納でき、デッドスペースを活かして効率よく荷物を収納できる。独自のマグネットスタンド構造により自立し、机の上で邪魔にならずワークツールや小物を収納できる。


バッグインバッグ「バッグインバッグ〈BIZRACK〉」(コクヨ)

コクヨ・BIZRACK.jpg文具からデジタルツールまでたくさん入るのに、スッキリとみえるバッグインバッグ。伸縮マチやかさばりにくいポケット配置により収容量を確保しながら、細部のあしらいで上質感もあるのが特徴。


キャリーケース「ロッツ フルオープンケース」(キングジム)

キングジム・ロッツ.jpg小物と書類をまとめて持ち運べる薄型収納ケース。開口部が大きく開き、収納物を一覧して取り出しやすい設計。ケースを閉じた際の厚みは約3cmで、軽量素材で持ち運びにも便利。背面には仕切り付きのポケットを備え、ケースを開くことなく書類を出し入れすることができる。


ゴミ箱ポーチ 「ホルポ」(キングジム)

キングジム・ホルポ.jpg内側に専用のごみ袋がセットできる持ち歩きに便利なポーチ型のごみ入れ。外出先で出るちょっとしたごみを、かばんやポケットを汚さず衛生的に捨てることができる。ポーチの開口部は片手で開閉できるバネ口で、使用しない時は口がしっかり閉じるので、ウェットティッシュなど湿り気のあるごみも安心して捨てられる。


油性ボールペン 「カルム」(ぺんてる)

ぺんてる・カルム.jpgノック音が静かな油性ボールペン。回転子を上下で受ける内部構造で、ノック時の音と衝撃を低減した。静かなノック音と心地よいノック感で、書く人の集中を支え、周囲の人にも快適。革調のロンググリップは、どこを握っても手にしっとりとフィットする。全体をマット調にすることで、普及価格帯でありながら信頼できる道具としての佇まいにした。


ボールペン「詰め替えるペンシリーズ」(良品計画)
無印・詰め替えるペンシリーズ.jpg本体を使い捨てることなく、永く使い続けられるボールペンシリーズ。「選べる本体」「替芯と本体のわかりやすい互換性」「買いやすい価格の替え芯」「探しやすい売り場」を実現することで、ユーザーがストレスなく、一つのボールペンを使い続けられる環境を整えた。


ゲルインクボールペン 「ユニボールワン F」(三菱鉛筆)

三菱鉛筆・ユニボールワン F.jpgユニボールワン」の上位モデル。様々なユーザーに使っていただくため、従来の可動式ワイヤークリップや黒く濃いインク、ミニマルなスタイリングは踏襲しつつ、 軸の重量バランスや先端部ガタの調整により安定した書き心地を実現した「スタビライザー機構」や、ワントーンのくすみカラーを中心とした軸色など、使用感や上質感の向上を図った。


つけペン 「万年筆ペン先のつけペン hocoro」(セーラー万年筆)

セーラー・hocoro.jpg万年筆用インクをもっと気軽に楽しみたい人に向けた、万年筆ペン先のつけペン。従来のつけペンはペン軸に金属製のペン先自体をそのまま差し込む仕組みだったが、新形状によりペン先を掴まずに付け替えることができる。さらに、筆記時とは逆向きのペン先先端側からペン軸に差し込むことで、持ち運び時や収納時にペン先を守ることができる。


万年筆 「ライティブ」(パイロットコーポレーション)
パイロット・ライティブ.jpg軽量、低価格、インキの乾燥を抑制する新機構により、「誰もが使いやすい」を実現した万年筆。ペン部は、耐久性に優れたステンレスを採用し低価格化を実現しながらも、先端部には高価格帯でも使用される金ペン同様、書き心地を滑らかにする合金を溶接。さらには、インキの乾燥を抑えるため、キャップ内の気密性を向上させる新機構を開発した。


シャープペンシル 「ドクターグリップ CL プレイバランス」(パイロットコーポレーション)
パイロット・ドクターグリップ.jpg重量・重心バランスのカスタマイズが可能な、疲れにくいシャープペンシル。太軸の外グリップに加え、内グリップにはシリコーンと金属の2種類の素材を採用。その組み替えが可能なグリップにより、ユーザーが自分に最適なバランスを探す楽しみを提供する。


鉛筆 「CRAFTSMAN PENCIL」(大創産業)

ダイソー・CRAFTSMAN PENCIL.jpg老舗文具メーカーの職人がつくった、「高価格・高品質」なクリエイター向けの鉛筆。黒鉛が紙に乗りやすくやわらかな描き心地が特徴。デッサンなど、描画作業向けの6B〜4Hのセットで、硬度別に12段階のグラデーションで塗装している。


ノート 「PERPANEP(ペルパネプ)」(コクヨ)

コクヨ・PERPANEP.jpg「紙と筆記具の相性」が書き心地にとって重要な要素であることに注目して生まれたノート。筆記感の大きく異なる3種類の紙から、自分好みの「書き心地」を選ぶことができる。それに加えて、ミニマルで飽きの来ないデザインや豊富な罫線、フラットに開く特殊な製本により、様々なシーンで「書く」行為に深く向き合えるように配慮した。


ノート 「isshoni. ノート デスク」(ダイゴー)

ダイゴー・isshoni. ノート デスク.jpg食卓やカフェなどでのリモートワーク時、移動した会議机などの狭いデスクスペースで快適に使えるパソコン前に置ける横長ノート。
一般的によく使われている13インチ・15インチのノートパソコンの前にぴったりのサイズ。書き心地の良いオリジナルの用紙を使用し、手で押さえなくても開いたままキープできる糸かがり製本を採用している。


ノート 「isshoni. ノート ナンバー」(ダイゴー)

ダイゴー・isshoni. ノート ナンバー.jpg書いた情報を後から探せる、ページ番号入りノート。ページのタイトルを巻頭のインデックスに記録することで、後から検索できる。ページ番号は斜めになっているので、縦書きでも横書きでも使える。表紙は傷に強い硬質なポリプロピレン素材。汚れてもさっと拭くことができる。手で押さえなくても180度開いた状態を保てる糸かがり製本を採用。


カッター「ミドリ アルミダンボールカッター」(デザインフィル)

ミドリ アルミダンボールカッター.jpgダンボールの開梱から封筒の開封、雑誌や新聞紙の一枚切りまで多用途に対応したダンボールカッター。本体が180度開閉し、閉じた状態では携帯性に優れた丸型、開くと手にフィットし握りやすいサイズになる。刃は交換式で耐久性に優れたセラミック刃を使用。本体の材質はアルミ製で、保管に便利なマグネットが内蔵されている。


段ボール用カッター「段ボールサイズ調整カッター」(大創産業)
ダイソー・段ボールサイズ調整カッター.jpg段ボールの高さを中身に合わせて小さくする作業をサポートしてくれる段ボールサイズ調整用のカッター。梱包時に段ボールを中身の高さに合わせる際に折り目をつける工程で、一定の高さで折り目をつけられるようサポートしてくれる。手近にある段ボールの高さを合わせて梱包することで再利用し、発送コストや緩衝材などの削減ができる。


修正テープ 「ミドリ 紙製ケースの修正テープ」(デザインフィル)
ミドリ 紙製ケースの修正テープ.jpg文房具の中でもプラスチックの使い捨て比率の高い修正テープのケース・内部構造・剥離フィルムなど全プラスチックパーツを燃やすごみとして廃棄が可能なバイオマス素材(紙51%+PP49%)と紙に置き換えたサステナブルな修正テープ。テープの色は、紙色に合わせて使い分けができるように白色とクリーム色の2色展開。


メジャー「ミドリ スローコンベックスメジャー」(デザインフィル)

ミドリ スローコンベックスメジャー.jpgゆっくり戻って安全安心な「スローコンベックスメジャー」。テープが常にゆっくり戻る新機構を搭載しており、大人から子どもまで安心して使用できる。本体の側面がテープと連動して回転するので、指で押さえるとテープの長さを固定でき、本体背面には保管に便利なマグネットが内蔵されている。


ノートパソコンスタンド「スライドボード付きノートPCスタンド〈BIZRACK〉」(コクヨ)

コクヨ・ノートPCスタンドBIZRACK.jpg様々な働く環境や働き方の変化に合わせたノートPCスタンド。オフィスだけでなく、在宅業務の増加による住居空間にも溶け込むデザイン性に配慮し、テレワーク・テレビ会議の普及などの働き方の変化に合わせた、ノートPC使用「デジタル要素」とノート筆記「アナログ要素」の両方への快適性を備えた。


ワークサポートグッズ 「オリパクト」(ナカバヤシ)

ナカバヤシ・オリパクト.jpg組み立てて使用し、未使用時は折りたたんでコンパクトに収納できるワークサポートグッズ。スリムに折りたためて持ち運びやすく、カバンやロッカーに入れても場所を取らない。どこでも快適なワーキングスペースを確保でき、多様な働き方をサポートする。


クレヨン 「海のクレヨン」(スカパーJSAT)

海のクレヨン.jpg宇宙から撮影された衛星写真に写る、地球上に実存する海の色から抽出して作られた12 色のクレヨン。子どもから大人まで「海=青」ではない、地球の美しさや色の豊かさに触れ、それぞれの海の色の理由や背景を知り、学びながら、地球環境への意識や創造性、広い視点を育くんでほしいという想いを込めた。


クリップボード 「書類がすっきり分けられるクリップホルダー」(コクヨ)
コクヨ・書類がすっきり分けられるクリップホルダー.jpg従来のクリップボードは「一時的に立って書類を書く」シーンを想定しているが、医療/介護のような慌ただしい立ち仕事が多い職場では書類や小物の管理まで含めた「効率的な持ち運べるワークスペース」としてのクリップボードが求められていたことから、基本設計に立ち返り、現場の声を設計へ反映することで1日を通して仕事をサポートできる製品を開発した。


ファイル 「セパル フリップファイル」(セキセイ)
セキセイ・セパル フリップファイル.jpg学生から高齢者まで、誰でも簡単に開閉できるフタ付き収納ファイル。 反らすだけで簡単に開くオリジナルのフラップ機能により、握力や引っ張る力を必要とせず誰でも感覚的に開閉が可能。ユーザーが見せる書類と見せない書類を仕分けられる2ポケットの構造で、書類は最大約100枚可能。シンプルで無駄のない機能性を目指したデザインも特徴。


ファイル 「ナナメクリファイル」(キングジム)

キング・ナナメクリファイル.jpgまるでホチキス留めしたかのように書類を斜めにめくることができるファイル。クリップを回転させるだけで簡単に書類を固定することができる。表紙の斜めヒンジにより、書類を挟んだままクリップを背面に倒すことができ、書類がめくりやすくなっている。硬くて丈夫な表紙を採用しており、手に持った状態での閲覧・記入も可能。


下敷き 「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」(レイメイ藤井)
レイメイ藤井・先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき.jpg手指の筋力、骨格の発達が十分でない子どもたちが、整った文字を書ける様になる下じき。下じき表面に施した特殊印刷によるドット加工がザラザラと手指に振動となって伝わる事で、頭でイメージした文字と手の動きが一致して、文字が上手に書けるようになる。ドットの大きさや配列で、筆記時に鉛筆が引っかからずに動かせるようにデザインした。


クリップ 「ichi-clip」(フードマーク)

ichi-clip.jpg全長26㎜、重さ0.2gのクリップ。これ1本で、数枚の紙から50枚程度の紙まで挟むことができ、挟む時も大きな力をかけなくても簡単にクリップすることができる。また、紙を挟んだ時にもクリップが広がることがないので、とてもスマートに使うことができる。


電子卓上計算機 「人間工学電卓シリーズ JE-12D/ DE-12D」(カシオ計算機)
カシオ・人間工学電卓シリーズ.jpg人間工学電卓シリーズは、使用頻度が高いユーザーが最も重視する「キーの打ち心地」について追求した商品。「電卓が人の手に合わせる」をコンセプトに掲げ、人間工学的知見やデジタルヒューマン技術を用いて操作時の身体の状態を客観的かつ詳細に分析し商品開発に活かすことで、打ち心地の向上を実現した。


CO2モニター 「換気を促すCO2モニター」(キングジム)

キングジム・換気を促すCO2モニター.jpgCO2濃度を検知して換気のタイミングをライトとブザーで知らせるモニター。緑、橙、赤の3 種類のライトで直感的にCO2 濃度が分かり、密閉・密室になりやすい閉鎖的な空間の定期的な換気を促す。


収納ボックス 「カートン 2.0」(コクヨ)

コクヨ・カートン 2.0.jpg水も容れられるほど、ハイスペックにアップデートされたダンボール箱。水産品や冷蔵品を運ぶために開発されたアイザックの機能性ダンボールを用いており、ダンボールなのに湿度から守り、保冷もできる。日常生活の中で使いやすいサイズで、従来の用途を超えて暮らしのさまざまなシーンで役立つ。


スマートフォン・タブレット向けアプリ「Carry Campus(キャリーキャンパス)」(コクヨ)

コクヨ・キャリーキャンパス.jpg手書きノートとデジタルツールをつなぐ中高生向け勉強アプリ。アプリ1つにノートを集約し、時間や場所を選ばず勉強できる。100人超へのヒアリングを元にテスト勉強に役立つ編集機能を搭載。すきま時間の効率的な勉強をサポートし、次の時代を担う中高生が学びたいことにもっとチャレンジする時間を創出する、新しい学習スタイルのデザイン。


環境啓発活動 「フォレストサポーター鉛筆による資源循環」(三菱鉛筆)

三菱鉛筆・フォレストサポーター鉛筆.jpg子供にとって身近な鉛筆を通し資源循環を体験する事で、日本の森や環境問題について考えるきっかけにしてもらう環境啓発活動。 使い終わった鉛筆を小学校で分別回収し、肥料やバイオマス発電として再利用する。国産檜材を使った「フォレストサポーター鉛筆」は棒状肥料に再生され、学校で緑を育むのに役立てる。品川区で実証実験中。

なお、2022年
10月7日(金)から11月6日(日)まで、東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー 5F)で、2022 年度グッドデザイン賞の受賞作を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2022」を開催。「ベスト100」に選ばれた100点は現品を出展している(=写真=、建築やサイズが大きい対象は説明パネルなどでの出展)。

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さらに、同イベント会期中には、グッドデザイン賞受賞商品を販売する「 GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA 」 POP UPストアを東京ミッドタウン・ ガレリア B1Fに期間限定でオープン。

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