呉竹は、「万年毛筆　夢銀河　天然木　千本桜」を2020年2月中旬から発売する。価格は1本税抜30,000円。

同アイテムは、2018年の台風被害で倒木した、奈良県吉野山の桜の木を削り出して作ったもの。自然のぬくもりを感じられ、使うほどに手に馴染むのだそう。

奈良県吉野山の天然桜は保全目的以外での伐採が禁止されているが、同県に本社を置く呉竹が「吉野山の桜の木を使って商品を作りたい」と考えていたところ、倒木の桜の木を譲り受けたという。全ての木が万年毛筆の軸にできるとは限らない中で、この「吉野の桜」を1年間天然乾燥させて加工し、製品化した。

ラインアップは、赤と白の２種類。穂先に鼬毛を使用した本格的な万年毛筆。いずれも中字タイプながら、細字タイプと硬筆タイプの替穂首がそれぞれ付属しているため、用途に応じて使うことができる。

なお、売上の一部は吉野山の保全を担う公益財団法人 吉野山保勝会に寄付される。