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【新製品】柳宗理氏デザインのテープカッター、コクヨの技術で復刻。ポップアップショップも開催

コクヨは、日本を代表するプロダクトデザイナー・柳宗理氏が手掛けたテープカッターの復刻版「ROTARY TAPE DISPENSER(ロータリーテープディスペンサー)」を、2020年2月25日から、コクヨが手掛けるライフスタイルショップ「THINK OF THINGS( シンクオブ シングス )」、「柳ショップ」、及び全国のインテリアショップやセレクトショップ等で発売する。価格は税抜25,000円。

柳宗理氏(1915年-2011年)は工業デザイナー。MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久所蔵に認定されているバタフライスツールなどの家具類をはじめ、キッチンウェア、テーブルウエア、東京オリンピック聖火トーチホルダーなど広範囲なデザインを手掛けた。

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「ROTARY TAPE DISPENSER」は、1960年代に柳宗理氏によってデザインされたテープカッターを柳工業デザイン研究会の監修のもと、コクヨが再現した復刻版。

つやっとした彫刻のような形と、ベース部分のコントラストの存在感あるデザインが特徴的。


今回コクヨが復刻版を製作するにあたり、当時の型が残っていない状態での一からのスタートとなった。
当時のものを3Dスキャンし、試作と修正を何度も繰り返すことで忠実にデザインを再現。テーブルの天板などに使われるメラミン樹脂を型に入れ、熱を加えて成型。細かい曲面などは職人の手で一つひとつ手作業で仕上げた。1台生産するのに1時間かかるという。

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当時とまったく同じものではなく、新たにコクヨの技術を付加し、使いやすさをアップグレード。刃の部分にはコクヨ独自の「カルカット刃」を採用した。軽い切れ味で、テープの切り口もまっすぐに。どの角度からでも使えるようにと本体が360度回転するロータリー式機能は、オリジナルの設計を見直し、よりスムーズに回転できるようにした。



コクヨが柳工業デザインに、同プロダクト製作の声をかけてから5年。
当時のデザインはそのままに、新たな技術が追加されて生まれたテープカッター。発売を記念し「THINK OF THINGS」では2019年12月18日~2020年1月15日にSORI YANAGI ROTARY TAPE DISPENSER RELEASE EXHIBITION「TOOLS TO HAND(s) ON - 継がれるもの/使われるもの -」と題し、ポップアップショップを開催している。柳宗理デザインのカトラリー、陶磁器、家具などが揃っている。

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コクヨは今後も、世の中で惜しまれつつ廃番となった製品の中でも、時代性を超えて長く愛されているものを見つけ出し、復刻し引き継いでいくという。

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