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ブングテンで究極の鉛筆削り「XSHARPENER」を体感

文房具ファン有志による共同イベント「ブングテン24」が、6月18日(日)に東京・雑司が谷地域文化創造館第2練習室で開催された。今回も、様々な展示やワークショップ等が行われたが、当サイトで好評連載中の「月刊ブング・ジャム」でおなじみの他故壁氏さんも出展。他故さんは、「折れない赤鉛筆を生み出す脅威の『専用鉛筆削』XSHARPENERを100円払って試してみよう!」と題して、カール事務器が限定100個で販売した究極の鉛筆削り「XSHARPENER(エクスシャープナー)」が体感できるワークショップを行ったので、その模様をレポートしたい。

「折れない赤鉛筆」ができる鉛筆削り

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「XSHARPENER」は、赤鉛筆専用の鉛筆削り。「すぐに折れない赤鉛筆が欲しい」という小学生の要望に応えるという、TV番組の企画から生まれた商品だ。カール事務器は、この商品を100個限定で2万円(税抜)という価格で販売したが、予約注文はすでに終了。他故さんは、この世に100人しかいない同商品のオーナーの一人なのである。


5.jpg今回、同鉛筆削りのために使った赤鉛筆は、三菱鉛筆の丸軸赤鉛筆「No.2351 朱」。「XSHARPENER」で削れる赤鉛筆はJIS規格適合品で、軸の太さ8mm、芯の太さ3mmの丸軸のもの。カール事務器が同商品の開発に際し、検証・確認を行ったのがこの赤鉛筆とのことだ。


2.jpgでは、100円を支払い早速試用してみることにしよう。まず、①PreCutに赤鉛筆を差し込んで削る。写真右のように、芯は出さずにその周りが円錐形に削れるのである。


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次に、②FineCutに差し込んで削ると、写真右のように芯が現れる。芯には刃が触れないようになっているようで、つまり芯が太いので折れにくいという訳なのだ。


4.jpg同社のサイトには、「鋭い切れ味と心地よい削り感」と書かれているが、まさにそのような使用感で、削っているときの手応えはとても軽い。

ちなみに、削りくずはこのような感じ。上手く削れば、まるでリンゴの皮むきのようにつながった状態になるようだ。

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“消せない消しゴム”やガラスペンの展示も

6.jpgまた、アンティーク文具コレクターのたいみちさんが、アンティークな消しゴムのコレクションを展示。多くの来場者がその前に足を止めて、展示品をじっくりと眺めていた。


7.jpg今回は、「消せない消しゴム展」というタイトルを付けていたが、そのタイトル通りに、今は消せなくなった消しゴムを展示していた。そこに並べられていたのは、「およそ100年前から70年前のものではないか」とたいみちさん。つまり、大正時代の初期から昭和戦前に作られた消しゴムなのである。


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使用も可とのことだったので、その中の一つ「90年~100年前」という札が付いた消しゴムを使って、シャープペンの筆跡を消してみた。その結果は写真の通り。全く消えず、紙面が黒く汚れるだけであった。経年劣化によって消字能力がかなり衰えているようだ。




9.jpgこのほか、消しゴムはんこ作家の木木屋さんがガラスペンを展示。インテリア的な工芸品っぽいものではなく、「普通に使われてきた」と思われるものを展示したという。結構な種類を展示していてちょっと驚いた。

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