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【イベントリポート】銀座 伊東屋で「お手紙サロン」開催、切手デザイナーのトークショーなど盛況

文具のとびら編集部

東京・銀座の伊東屋本店では、2023年4月22日(土)、23日(日)の両日、G.Itoya 10階 HandShake Loungeで「ふみの日 お手紙サロン」を開催。大勢の来場者で終日賑わい、手紙を書くのを楽しむ人の姿が数多く見られた。

毎年、手紙愛好家の人たちが楽しんでいた「お手紙サロン」が3年ぶりに復活。今回は23日(ふみの日)に合わせての開催となった。会場には、購入したカードや便箋を使って、手紙を書けるスペースを用意した。伊東屋オリジナルの「カクテルインク」とつけペンを使って、手紙を書くことができるほか、万年筆やカラーペンなどの筆記具やスタンプ、便箋・封筒・カードも用意。

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会場では、レターやカード、万年筆、インク、スタンプなどを販売したほか、銀座通郵便局が出張し、切手の販売や風景印の押印を行った。

2.jpg11.jpg風景印は銀座界隈にある4局の風景印を用意(銀座通・銀座並木通・銀座四・銀座三郵便局)


切手と使えるスタンプ「切手のこびと」の伊東屋限定柄を販売。限定第3弾となる今回は、伊東屋の人気キャラクター「アイちゃん」をデザインした「ぬりぬりアイちゃん」(写真)などを用意。


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切手と一緒に楽しめるスタンプ



会場には、その場で書いた手紙をすぐに投函できるようにポストを設置。どこの風景印で届くかは、届いてみてからのお楽しみという「ミステリー風景印ポスト」も併せて設置された。さらに、日本郵便のキャラクター「ぽすくま」も来場してイベントを盛り上げた。

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会期中には、ワークショップやトークショーも行った。4月22日には、「宮地恵美さんによるカリグラフィーとシーリングスタンプワークショップ」を実施。モダンカリグラフィーで母の日カードを作成し、シーリングスタンプも体験した。

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また4月23日には、「パイロットによる万年筆組み立て&色彩雫でお手紙を書こうワークショップ」を開催。1時間程度のワークショップを1日4回行ったが、すべて満席(定員6人)となるほどの盛況ぶり。ペン先やボディなどのパーツを組み立てながら、万年筆の構造を学ぶことができるワークショップで、参加者は説明に熱心に耳を傾けながら万年筆作りを楽しんでいた。また、組み立てた万年筆には、パイロットの万年筆インク「色彩雫」の24色から、好きな色をコンバーターに1回分吸入サービスした。普段は使わないインク色に挑戦したり、新色を選ぶ人が多かったようだ。

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さらに4月23日15:00~16:30には、日本郵便の切手デザイナー・玉木明さんによるトークショー「切手をめぐる3つの愉しみ」が行われた。1991年に郵政省(当時)に技芸官として入省し、これまで150件以上、800種類以上の切手を手掛けてきたという玉木さんが、“あつめる”“おくる”“つくる”という切手での3つの愉しみを語った。玉木さんがコレクションしたものを中心に世界の切手を紹介したり、遊び心あふれる切手の使い方(封かんの代わりに切手を使う、カードのデザインに合わせて切手を選ぶ、うちわやのし袋に切手を貼って送るなど)を紹介したほか、玉木さんがデザインした切手の制作秘話も披露した。30人分用意したという席が全て埋まるという盛況ぶりで、玉木さんの語る巧みなトークを堪能していた。

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トーク会場には、玉木さんの切手コレクションの一部も展示。

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また、伊東屋が所蔵している手紙関連の貴重な資料も併せて展示。右のひょうたん型のものは、レタースケール(“書状計/ユービンハカリ”と書いてあった)とのこと。

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関連書籍として『切手デザイナーの仕事~日本郵便 切手・葉書室より~』(グラフィック社)も会場で販売。玉木さんをはじめ8人の切手デザイナーにインタビューした、切手好き・手紙好きの人なら必読の一冊となっている。著者の間部香代さんは、普段は児童文学作家として活動しているが、日本郵便の「手紙作文コンクール」の審査員を務めたことが縁となって、この本を企画したのだという。

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