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開くとA4、閉じるとA5になる「折りたたみクリップボード」が便利すぎる!

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千葉 勇

机がない場所で用紙に記入することは困難だが、クリップボードがあれば机がなくても立ったまま記入できる。ナカバヤシは、機能性を追求した「機能性クリップボードシリーズ」を2017年から好評販売中。中でも大人気となっているのが2019年4月に発売された「折りたたみクリップボード」。使用するときはA4サイズで、収納するときは二つに折りたたんでA5サイズになるのが特徴で、使うときには筆記面がフラットになり、ストレスなく筆記できるうえ、持ち歩きに便利だと評判になっている。
さらに、テレビの「お願い!ランキング」で3位になった影響もあり、注目されているという。

この新構造を考えた、企画部の阿部桃吾さん(上写真)のもとを訪問。その発想や仕組みについて詳しく話を聞いた。

「お願い!ランキング」で3位に選ばれる

「当社ではこれまでにも紙製やPP製など様々なクリップボードを発売してきました。一昨年から使用シーンに特化した『機能性クリップボードシリーズ』の展開を始め、第1弾として、『スタンドクリップボード』と『アンケートクリップボード』を発売したところ、これが好評となりました。そこで2019年4月に第2弾となる当製品を同時発売しました。」と阿部さんは話す。

第2弾として2019年4月に発売したのは、半分(A5サイズ)に折りたたんでコンパクトに持ち運べる「折りたたみクリップボード」と、ひと回り大きくて用紙の端まで書き込みしやすい「ワイドクリップボード(シングルタイプ・カバータイプ)」の3種全7品番。

「機能性クリップボードシリーズ」の第2弾は“持ち運ぶ”“立ったまま記入する”という使用シーンに特化したクリップボードで、説明会や展示会などでメモやアンケートを取る機会の多い就活生やビジネスパーソンに最適な仕様となっている。

nakabayashi5.jpg折りたたみクリップボード

nakabayashi18.jpgワイドクリップボード(シングルタイプ)   ワイドクリップボード(カバータイプ)  


このうち「折りたたみクリップボード」の方が、テレビ朝日の人気情報バラエティ番組『お願い!ランキング』の人気コーナー「ブンボーグ009」(2019年7月9日放送)で、2019年上半期に大ヒットした文房具ベスト10の3位に選ばれた。
番組では文具ソムリエールの菅未里さんが解説をし、女性のバッグが小さくなってきていることから半分サイズに折りたためる当製品は、男性だけでなく女性にも人気だという。


nakabayashi7.jpg女性のバッグにもすっぽり収まる「折りたたみクリップボード」

様々な工夫が詰まった「折りたたみクリップボード」


「折りたたみクリップボード」は、本体を半分(A5サイズ)に折りたためる点が最大の特徴だが、それを実現するための発想が斬新。阿部さんによると、発想の原点は同社のカッターマット「折りたたみカッティングマット」なのだという。

「クリップボード本来の『立ったまま筆記できる』という特長を残したまま、二つ折りにできる構造を考える際に、『折りたたみカッティングマット』の、折り目がフラットになる構造をクリップボードに活かせないかと思いついたところから、『折りたたみクリップボード』の企画はスタートしました。」


nakabayashi1.jpg「折りたたみクリップボード」



「『折りたたみクリップボード』の開発で苦労したのは、折り目部分の形状です。
クリップボード本来の立ったまま筆記できる機能を保持するために、開いた角度が180°で止まり、それ以上反り返らないようにする工夫が必要でした。
試行錯誤の末、開くと折り目部分にある2枚の当て板が支え合うことで、それ以上開かず平らな状態を維持できるという構造にしました。また、筆記するとき筆記面に段差があると書きにくいので、筆記面の裏面から折り筋をつけて段差が気にならない程度にまで抑えています。そのほかに、挟んだ用紙に折り目がつきにくいよう背表紙に幅を持たせるといった工夫も施しています。
素材は2枚の当て板が支え合うため頑丈で、なおかつ持ち運べるよう軽量にしなくてはならないため、頑丈で軽量な発泡PPを製品の素材に選びました。」


nakabayashi4.jpgフラットな状態


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背面構造、2枚の当て板が支え合っている

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折りたたんでも、用紙は折れにくくなっている


「試作品では、開いたときに2枚の当て板で手を挟んでしまうとの指摘もあったため、背表紙部分にカバーを付けました。背カバーがあると、机上でクリップボードを使用する際にデコボコして書きづらいのではないかと思うかもしれませんが、背カバーは折り目に沿って平らにたたまれ、机上でも問題なく筆記できます。」

「綴具に紙を挟んで折りたたむと、紙がはみ出してしまうため、それを防ぐために本体下部に用紙保護ストッパーを付けたのも特長です。ここはちょっとしたメモや名刺を挟める簡易ポケットとしても活用できます。用紙保護ストッパーは、長すぎると筆記の際に邪魔になり、短すぎると紙が抜けてしまうことから、長さを1mm単位でテストして調整しました。また、用紙保護ストッパーは1枚のフィルムを内側に折り込んで空間をつくり、紙を出し入れしやすい構造にしました。」


nakabayashi11.jpg用紙保護ストッパー

nakabayashi10.jpg用紙保護ストッパーによって、折りたたんだときに紙がはみ出さない



このほか、持ち運んだときにバッグの中で不意に開いてしまうことがないように、ゴムバンドを付けた。本体カラーはブラック、ブルー、オレンジの3色展開で、1番人気はブラックだが、女性にはオレンジが好評という。収納可能枚数は、A4サイズまでのコピー用紙約10枚。税抜920円。


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ひと回り大きくて用紙の端まで書き込みしやすい「ワイドクリップボード」

nakabayashi15.jpgシングルタイプ


nakabayashi14.jpgカバータイプ




「ワイドクリップボード」は、「立ったまま書くときに用紙の端にいくにつれて書きにくくなることに着目して開発しました。」と阿部さんはいう。そこで利き手を置けるスペースを設けるため、通常のA4クリップボードよりも縦横サイズを約3cm大きく(同社従来品比)することで解決した。単純なようでその効果は大きく、用紙の端まで利き手を安定させることができ、立ったままでも記入しやすい。また、用紙の挟む位置を変えるだけで利き手や用紙の向きを選ばずに使用可能。

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右利き、横向き、左利きに対応している



もう1つの特徴が背面に設けたポケット。契約書や履歴書などのほか、角二封筒まで収納できる。収納量は封筒だけで20枚まで。

「履歴書や契約書は、角が折れたり汚れてはいけない書類なので、角二封筒と一緒に収納できるようにポケットを設けました。また、背面ポケットの入り口が広く開くようマチ部の形状もこだわりました。」


nakabayashi16.jpg背面ポケットには封筒が20枚ほど入る



ラインアップはシングルタイプ(税抜750円)とカバータイプ(同1,000円)の2種で、それぞれブラックとブルーの2色展開。カバータイプは用紙の折れや汚れを防ぎ、書類の内容を隠せる。使用時は360°折り返して記入可能。また、カバータイプはハガキ&名刺収納用のスリットが付いた内ポケット付きで、綴具に当たらずにA4用紙を収納できる。

nakabayashi20.jpg

まとめ

クリップボードは、場所を問わず筆記できるため、大変利便性の高いアイテムだ。特に立ったまま用紙に記入する際に便利で、就活生の会社説明会で持っていてよかったものの1つにピックアップされるほど、就活生には需要が高い。また、病院で問診票に記入する際やアンケート会場、外回りのビジネスパーソンにも多く活用されている。

「折りたたみクリップボード」ならコンパクトに折りたためるのでバッグの中で邪魔にならない。「ワイドクリップボード」もPCが入るバッグならほぼ入るサイズ。バッグの中に入れておけば絶対便利なクリップボードを活用してみてはいかがだろうか。


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