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【コレ注目!】横浜市歴史博物館で「活字」の企画展を開催中

文具のとびら編集部

横浜市歴史博物館は、企画展「活字 近代日本を支えた小さな巨人たち」(主催:横浜市ふるさと歴史財団)を2022年12月10日から2023年2月26日まで同館企画展示室で開催中。漢字活字の誕生と日本への伝来、その後の発展の歴史をたどり、デジタルフォントに囲まれた現在の文字文化の原点を探る内容で、会場には活字に関する貴重な資料が多数展示されている。

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1400年代半ば、ドイツ出身のグーテンベルクにより始められたといわれる活版印刷術と活字鋳造術は、1869年(明治2年)に上海から長崎に伝来し、その翌年には早くも横浜に伝わったという。活字と印刷術の伝来により、印刷される文字数と印刷部数は、格段に増加した。そして活版印刷術の伝来以降、日本語の活字は多くの職人や書体設計士の手により改良が加えられ、現在に至っている。同展示では、漢字活字の誕生、活字と印刷術の日本への伝来、そしてその後の発展の歴史をたどる様々な資料を展示、身近にある活字の世界を振り返る内容となっている。会期中には、ワークショップ「テキンで活版印刷」(2月12日、18日)や講演会など各種催しも行う。

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会場入り口に展示されている印刷機は、築地活版製造所が製造した、手でハンドルを引いて印刷するハンドプレス機(ミズノプリンティングミュージアム所蔵)。

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19世紀に、ロンドン伝道会の印刷技師、リチャード・コールが作成した漢字活字(13.5ポイント)。右から私・纂・種(鈴木広光氏所蔵)。

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青山進行堂活版製造所の正月用活字(内田明氏所蔵/せんだいメディアテーク・活版印刷研究会印刷)。

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同展示のポスター・チラシ(左)に使用した組版(内田明氏所蔵)とその清刷り(せんだいメディアテーク・活版印刷研究会印刷)。

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【開催概要】
会期:2022年12月10日(土)~2023年2月26日(日)
開館時間: 9時~17時(券売は16時30分まで、月曜休館)
観覧料: 一般1,000円、高校・大学生700円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上500円(企画展のみ)

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