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【連載】『小粋な手紙箱』 #75・丸型の赤い郵便ポスト

田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

こんにちは。紫陽花の色がだんだん変化していく様子を楽しめる季節になりましたが、お変わりありませんか。

当たり前のように街中に佇んでいる郵便ポスト。赤くて四角いポストの他にもカラフルにラッピングされていたり、その地域をイメージしたオブジェが乗っていたり、何かを記念して作られた特別なポストであったり、色がついていたり、実は種類があると分かります。昭和世代にはもはや懐かしい決まり文句の一つに「空があんなに青いのも 電信柱が高いのも 郵便ポストが赤いのも みんな私が悪いのさ」がありますけれど、空が青いのと同じぐらい普遍とされていた赤いポストもよく見ればバラエティに富んでいるわけです。

手紙好きの私にとってポストは親しみを感じる設置物の一つで、なんとなく歩いていても無意識に見つけてしまいます。最近は、近所のお寺の境内でポストを見つけました。もう使われていない丸型の赤いポスト。どうしてそこに置かれているのか、何か意味があるのか、詳細は分かりませんでしたが、思いがけず出会えた感じがして嬉しい気持ちになりました。こういう感覚は手紙好きあるあるとでもいうのでしょうか。

みなさんの街にも赤くて四角い以外のポストがひっそり佇んでいるかもしれませんよ。

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手紙トピック

先日、某テレビ番組の文具特集を見ていましたら、シンガーソングライターの方が「万年筆はゆらぎがリズムを作るので見られる文字になる」というようなことをおっしゃっていました。この表現、万年筆愛好家のみなさんはきっと実感を以って深くうなずかれるのではないでしょうか。万年筆で書いた文字の濃淡や滲みを“ゆらぎ”と“リズム”という言葉で表現するなんてまさに音楽家ならではですよね。それにこのように表現すると、濃淡や滲みだけにとどまらない、あのなんとも名状し難い魅力まで伝えてくださっているように私には思えました。

今月のマキシマムカード

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テーマ: がくあじさい
ポストカード: 鳩居堂
特殊切手: 切手趣味週間 安田靫彦「窓」
風景印: 三宅島伊ヶ谷郵便局

お知らせ

★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!

入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」
ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」
美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」


★ 体験講座も有ります!
月に一度、オンラインで手紙の書き方講座を開催中。
みなさまのお申し込み、心よりお待ちしています!

(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール

プロフィール

田丸有子(たまるゆうこ)

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント

子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。

また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。

奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。

ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ
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