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【コレ注目!】業界初の無人営業!? 夜の文具店へ編集部員が行ってみた
2023年10月2日午後7時から無人営業をはじめた、東京・虎ノ門の老舗文具店オカモトヤ。午前10時から午後6時までは有人営業、午後7時から翌朝午前9時までと土日祝の全日を無人営業にし、有人無人の切り替え時間はクローズ。文具業界初(オカモトヤ調べ)となる、無人営業の文具店が誕生しました。
開始翌日の10月3日、文具のとびら編集部員ウスイが早速オカモトヤを訪れ、無人営業の店舗を体験してきました。入店から購入、退店までの様子をご紹介します。
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【ニュース】東京・虎ノ門のオカモトヤ、"文具店初"となる無人営業の実証実験にチャレンジ
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午後7時30分に訪問
仕事を終えた人々が行き交う、オフィス街の虎ノ門。他の店がシャッターを下ろす中、オカモトヤの店内には明かりが灯っています。しかしこの時間帯は自動ドアがロックされ、入店することはできません。
店頭のサイネージには「無人営業中」の文字が。ここに入店方法が表示されています。
いざ入店!
サイネージの表示のとおりに、
① LINEアプリを起動
② QRコードを読み込んでオカモトヤを「友だち登録」
③ 再度QRコードを読み込み
すると、自動ドアが開き入店することができました。
店内の様子
店員さんがいない店内は、もちろん「いらっしゃいませ」などの声はなく、静かな時間が流れます。
人の少ない時間帯だからこそ、1階の棚にずらりと並ぶインクや色鉛筆を心ゆくまで見ることができ、2階の試し書きコーナーでは人目を気にせず書き心地を堪能することができました。
この時間は他に2人ほどのお客さんが訪れていましたが、静かな夜の文具店は、思いのほか落ち着ける空間でした。フロアに自分ひとりだけになった時の「独り占め」感にも、なんだかわくわくしました。
お会計&退店
買いたいものを決め、購入へ。
通常のレジは閉まっているので、1階入り口付近のセルフレジでお会計をします。
お会計には現金は使えず電子マネーのみ。クレジットカード、ICカード、QR決済などの支払いに対応しています。
画面の表示に従って、
① 商品バーコードを読み取り
② 支払い方法を選択
③ 支払い
の手順で、アッという間にお会計が終わりました。
ちなみに紙のレシートは出ず、希望の場合はその場で表示されたQRコードを読み取ると「支払明細書」がスマートフォンに表示されます。
この後は、何も手続きをすることなく自動ドアから退店するだけでした。
気になるセキュリティ
店内には防犯カメラが9カ所に設置されているので、店員さんがいない店内でもしっかりチェックされています。
また、このカメラの映像はAIの解析技術によって、不審な動きを感知できる仕組みをとっているそう。オカモトヤによると、もしも万引きなどの犯罪行為が確認されたときは、入店時のLINEアカウントの情報をもとに、警察と連携して捜査が行われるといいます。
また、セキュリティの都合上、無人営業の時間帯は購入できないものもあるそうです。
まず、バーコードのない細かな商品は、レジを通過できないので購入ができません。
ガラスケースに入っている商品や高価なアイテムも、有人時間帯のみで取り扱っているとのこと。インクを試せる試筆コーナーも、この時間帯は利用ができないようになっています。
便利な公式LINE
入店前に登録したオカモトヤの公式LINEアカウントでは「よくある質問」ページに、無人営業時間帯についての詳しい利用方法が紹介されています。オカモトヤを訪れる前に、公式アカウントをチェックしておくのが良さそうです。
オカモトヤ公式LINEアカウント:https://page.line.me/587znhun

注目集まる「無人文具店」
早朝や深夜だけでなく、これまで営業していなかった土日祝も無人営業でオープンしているので、週末の東京観光にも利用できそうです。まだ珍しい無人の文具店は、これからますます注目が集まる予感。気になっている読者の皆さん、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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