「コンバース オールスター ハイカット クリアペンポーチ」は、そのまま履けるのでは？ と思うぐらい細部にまでこだわって再現されたオールスター型のペンポーチ。2009年に第1弾アイテムが発売され、そのリアルさから大ヒットとなった。その後2011年まで継続してアイテムが発売されたが、今回実に久しぶりに新アイテムの登場となる。

「去年（2021年）8月に、同じく『キャンバスオールスター』をリアルに再現した消しゴムを発売したのですが、コンバースファンをはじめ多くのユーザーから大きな反響があったので、新たなアイテムの企画が立ち上がりました」と、当時を振り返って三浦さんはそう話す。

「オールスターらしい良さを引き出すアイテムは何か？」色々と検討した結果、かねてより復活の要望が高かったペンポーチの発売が決定したという。

「以前発売したペンポーチは、シューズと同じようなキャンバス地を使い、こだわり抜いて開発したもので、評価の高かったアイテムです。この10年の間に状況も変わり、全く同じ仕様のものを当時と同じ価格で発売することは難しかったのですが、クオリティは下げずに今できるものを作ろうということになりました。その中で、クリア素材（PVC）を使うというアイデアが出てきました」

中身が透けて見えるのがSNS映えするという理由から、クリア素材を使ったペンケースがトレンドとなっているが、「夏に発売するので、涼しげなクリア素材は合っていると思いました」という。また、デスクに置いて使う女性ユーザーが多かったこともあり、机の上に置いたときにかさばらず、かわいらしさが出せるように、サイズを今までのものより一回り小さくしている（W218×H120×D95㎜）。

「PVCでオールスターらしさを出せるのか？」という声もあったそうだが、「できあがった試作を見て、かわいくできると確信しました」と三浦さん。

筆記具などの文房具を持ち運ぶだけでなく、ペンスタンドのようにも使えて便利。しかも、中に収容したものが透けて見えるのがおしゃれ。オールスターを忠実に再現し、なおかつクリア素材も使用しているので、SNS映えもバッチリ!?

素材は今までと異なるが、細部にまでこだわってオールスターを再現するという姿勢は変わらない。「オールスターらしさを出すために、つま先のパーツに本物のシューズと同じ模様を入れています。また、シューレースも本物に近い編み方をしています」。

アンクルパッチやヒールラベルはもちろん、インソールにもロゴを入れたほか、つま先のトウガードやアウトソールにもシューズと同じように型押しの加工を施すなど、徹底して再現。ちなみに、左足用のシューズを再現しているという。

実は、本体に限らずアウトソールにもクリア素材を使用している。「マットな素材も検討しましたが、統一感を出す意味でクリア素材を使用しています」と三浦さん。確かに、よく見ると透けているのが分かる。


カラーバリエーションは、ブラック、レッド、ブルーの3色（各税込2,750円）。「シューズが定番色が一番売れていると聞いていたので、ペンポーチも定番色を中心にラインアップしました」。消しゴムも、定番カラーがよく動いたそうだ。


「とても苦労しましたが、こだわりを捨てずにペンポーチを作れてよかったと思っています。本物のシューズとほとんど同じ部分は、ぜひ手に取って見ていただきたいです。コミュニケーションのきっかけにもなるアイテムなので、ぜひカバンに忍ばせてください」。