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【コレ買いました!】多彩な表情が感じられる「レオナルド オフィチーナ イタリアーナ」の万年筆

北澤孝之(Bun2編集長)

2018年に「レオナルド オフィチーナ イタリアーナ」という万年筆ブランドがイタリアで新たに誕生しました。オフィシャルサイトには、「45年以上の筆記具製作経験を持つイタリアの工房より立ち上げられたブランド」と書かれていますが、同じ年に惜しまれつつも廃業した「デルタ」に所縁のあるブランドのようです。デルタは、創業年が1982年と、歴史はけっして古くはありませんが、オレンジ色が鮮やかな「ドルチェビータ」という傑作万年筆で知られ、日本でも人気の万年筆ブランドでした。つまり、「レオナルド オフィチーナ イタリアーナ」は、その名門のDNAを受け継いだブランドと言えるでしょう。

「文具のとびら」でも、同ブランドの万年筆をいくつか紹介しています。その中でも、「モーメントゼロ・コレクション」の日本限定カラーの万年筆が発売されたというニュース(こちらを参照)を目にしたときは、ちょっと購買意欲をそそられました。「モーメントゼロ」は、同ブランドのフラッグシップモデルで、色々と調べてみると、この日本限定カラーだけでなく、多彩なバリエーションがあるようです。

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そして、このほど購入したのが、「モーメントゼロ ハワイブルー」という万年筆です。一口に「ハワイブルー」といっても、濃淡様々な色調のブルーに彩られ、さらにはグレー系の色も混じるなど、まるでハワイの海の多彩な表情を一つのボディの中で表現しているようです。見る角度によって印象が変化する、複雑な味わいが感じられる逸品で、ずっと眺めていても飽きることがありません。

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ペン先は14金で、筆者は細書きのFを選びました。欧米の万年筆は、日本の万年筆に比べて字幅が太めとよく言われていますが、実際に筆記してみると、この万年筆のFは日本のものに近い細さを感じます。細いけど、カリカリ感のない、スムーズな書き味です。

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あらかじめコンバーターがセットされていましたが、尻軸のパーツが外れるようになっているので、まるで吸入式万年筆のようなインク吸入もできるようになっているところがユニークです。インク吸入のたびに首軸を外す必要がないのは、手間がかからなくてありがたいですね。

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ボトルインクもセットされていました。ブルーのインクです。割とライトな青色で、「ハワイブルー」万年筆によく合う色味だと思います。

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