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【ラブリー文房具】トンボ鉛筆「ZOOM505」あれこれ

北澤孝之(Bun2編集長)

「コレ買いました!」では、直近に購入した文房具を紹介しているが、今回は趣向を変えて長年愛用している“ラブリー”な文房具を紹介したいと思う。

今回紹介するのは、トンボ鉛筆のデザイン筆記具「ZOOM505」である。トンボの「ZOOM(ズーム)」は、1986年に誕生したシリーズで、「505」は当初から発売されているロングセラーモデルだ。聞くところによると、「ZOOM」は“日本のLAMY(ラミー)”とも呼ばれているようで、確かにシンプルで飽きが来ないデザインはラミーに通じるところがある。

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「ZOOM505」には、油性ボールペン、水性ボールペン、シャープペンシル、多機能ペンの4種類があるが、個人的に使っていて楽しいのはやはり水性ボールペンだろうか。低重心の金属ボディで太軸、しかもキャップ式というその佇まいは、水性ボールペンに相応しいように思う。筆者の所有している「505」の水性ボールペンは2本。アズールブルーを会社で、上位モデルの「ZOOM505 HABANA(ハバナ)」のスモークグレーを自宅で使用している。書き味なめらかで、発色も良く、書いていてとても気持ちがいい。

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「ZOOM505」には、かつて万年筆も存在していたことをご存じだろうか。確か、「ZOOM」誕生20周年の記念として数量限定で発売されたのではないかと思う。14金ペン先とスチールペン先の2種類があって、筆者が購入したのは14金ペンの方だ。ボディカラーはシルバー。「ZOOM 505」のシルバーは、最近発売された「ZOOM505 META」のヘアラインシルバーと比べると、シャンパンゴールドのような暖色系の色味で味わい深い。

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先述の通りペン先は14金で、字幅はF。金ペンらしいやわらかさも感じられ、書き味はスムーズだ。

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この万年筆に入れているのは、ドイツのインクブランド「ヤンセン」から発売されている、文豪や作曲家など偉人たちの名前を冠したテーマインクシリーズの「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」。緑色がかった黒インクで、その渋い色味がとても気に入っている。

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現在は販売されていない万年筆だが、最近は“インク沼”なんかもあって万年筆人気も復活してきているので、ぜひまた発売してほしいなと思う。「ZOOM505 META」のヘアラインブラックあたりで万年筆が出てきたら、心がグラッときてしまうかもしれない。

というわけで、「ZOOM505」をずっと愛用しているわけだが、ZOOMシリーズはまだまだ気になる新製品を出し続けている。いずれは筆者のコレクションに加わることがあるかもしれないので、その時はまたご報告したいと思う。

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