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【新店舗】小田原市街地に老舗の「伊勢治」が文具専門店として復活!

神奈川県小田原市の中心街である銀座通りに、「伊勢治 文具・画材」が2018年8月27日にオープンした。同店は、7月に完成したマンション「セルアージュ小田原銀座通り」1階に出店しており、2階には保育所の「クーピーガーデン」も同日オープンしている。

実はこの地は、2年前まで本と文具を扱う伊勢治書店本店があった場所。江戸時代前期の延宝8年(1680年)に創業した老舗で、長年地元の人たちに愛されていたこともあり、復活を望む声も大きかったという。そして、そんな声に応えるかたちで、文具・画材の専門店として再び同地に店舗を構えることとなった。

2.jpgエントランス付近の売り場。床や什器などに木を使い、老舗らしい雰囲気を出している。左側に和雑貨コーナー。


3.jpgレジまわりも木やレンガで老舗感や高級感を演出

木などを多用し、老舗らしい雰囲気で高級感が漂う店内では、定番的な文具・事務用品をはじめ、万年筆などの高級筆記具、ギフト商材、画材などを品揃え。中でも、高級筆記具と画材は、旧本店時代を彷彿とさせる充実ぶりで、「筆記具と画材が売れ筋の中心」と遠藤義彦店長は話す。また、店舗入り口では鳩居堂をはじめ和雑貨をコーナー展開し、こちらも人気となっている。

4.jpg中でも、万年筆(上写真)は海外ブランドもボリュームを増やし、さらなる充実化を図った。万年筆は好調で、オープニングセールでは5万円もするパイロットの「カスタム845」が売れたそうだ。また、高級品だけでなく、入門編の「カクノ」も売れ筋。中学生から年輩の人まで幅広い層に売れており、中には全種類のペン先(EF、F、Mの3種)を買っていく人もいるとか。このほか、シャープペンシルが学生に人気で、ぺんてるの「オレンズ」や「スマッシュ」など高額なものが売れ筋。低価格のものよりも、製図シャープなど高めのものが売れているそうだ。


5.jpg一方、画材関連では「コピック」をはじめ、色鉛筆や絵の具、絵手紙での需要も多い書道用品も品揃え。紙もサイズや種類を豊富に取り揃えている。Tooの「コピック」は関連書籍も一緒に扱っているが(写真右)、この書籍もよく動いているそうだ(コピックに限らず画材関連の技法書を扱い好評とのこと)。そして、“大人のぬりえ”で色鉛筆も売れ筋。特に36色セットがよく動くそうで、布製ロールケースに色鉛筆をセットしたトンボ鉛筆の「ロールケース入色鉛筆36色NQ」が一番人気だという

6.jpg旧本店時代に運営していた「ギャラリー新九郎」(写真左)もミニギャラリーのかたちで売り場内に設けた。貸しギャラリー(1カ月1万円)として活用していくそうで、ワークショップスペース(写真右)も隣に用意している。店頭でのイベントも随時開催していくそうで、9月にステンシル体験教室を開催したほか、10月19、20日には、ペンクリニックを開催。11月23、24日には万年筆の組み立て教室も行う。

「オープン時には、多くのお客様に“おめでとう”“待っていたよ”と声をかけていただきました」と遠藤店長。この取材時にも、「戻ってきて嬉しい」などと話しかける年配客の姿が見られ、本当に地元の人たちに愛されているのだなというのがよく分かった。「オープンしたことを知らない方もまだまだいるし、新しいお客様を取り込むために引き続きSNS等で告知していきます。また、ただ販売するだけではなく、文具の良さを知ってもらえるように、お客様と会話をしながら接客していきたいです」と遠藤店長は話す。

所在地:神奈川県小田原市栄町2-13-3 セルアージュ小田原銀座通り1F
営業時間:10:00~20:00

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