【連載】『小粋な手紙箱』 #34 タイムカプセル郵便
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか?
新たな年が始まり、目標を決めて動き出している人も多いことでしょう。私は達成出来なかった時のストレスを感じたくなくて、数年前から年始の目標を決めなくなってしまいました。でも、今年は1年後にどういう自分でいたいのかということを考えて自分宛の手紙を書いてみようと思います。書いたらどこかへしまっておいて1年後に読み返します。単に目標設定だけだと性に合わないのですが、大好きな手紙という形をとれば別。未来の自分に向けて手紙を書くというのはタイムカプセルみたいで面白そうですし、そこに簡単な目当てをしたためておこうというわけです。未来の自分が面白がりそうなことが書けたら良いですよね。
ところで、タイムカプセル郵便なるものがあるのをご存知ですか? 書いた手紙をある一定の年月を経て届けてくれるサービスです。1年後や10年後の自分に送る、子供が生まれたときに書いて20歳になった時に送る、何年後かの結婚記念日にパートナーに送るなどいろんなシチュエーションで使えます。自分でどこかにしまっておいても良いですが、忘れてしまうこともあるでしょうし、何より郵送されてくるという楽しみがあります。こういうサービスを利用して楽しむのも良いかもしれません。
皆さんも手紙で年始の目標設定をしてみませんか?
手紙トピック
手紙が重要なモチーフとなっている映画が今月2本公開となります。
ひとつは『ラストレター』。
手紙の行き違いをきっかけにして始まるラブストーリーです。映画の中で登場人物は文通をするようです。監督が岩井俊二氏なので期待が高まりますね。1月17日公開です。
もうひとつは『母との約束、250通の手紙』。
この映画は実話を元にしているフランス映画です。母の過度の期待に必死になって応えるべく生きようとする主人公の元に毎週届く母からの手紙には思いもしない秘密が隠されていた、という触れ込みです。それだけを聞くと過保護なお母さんとその息子の物語なのかしらと思ってしまいますが、予告を見るとどうやら感動作のようで期待値アップ。手紙に隠された秘密というところがとても気になりますね。1月31日公開です。
今月のマキシマムカード
テーマ: かまくら
葉書: 和紙
切手: 和の文様シリーズ第4集
風景印: 秋田県・横手郵便局
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
プロフィール
田丸有子 (たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。
ブログ「Cordially yours」
【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう