【連載】『小粋な手紙箱』 #23 ガラスペンで手紙を書きたい!
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。
手紙で気持ちを伝えよう!
みなさま、ごきげんよう。
いかがお過ごしですか?
先日、とあるワークショップで初めてガラスペンを手にしました。ガラスペンの存在はもちろん知っていましたが、実際にある程度の長さの手紙を書くのは初めてでした。しかもそのワークショップではガラスペンを作る工程を体験させてくれたのです。
ガラスペンは明治時代に日本の風鈴職人が考案して世界に知られるようになりました。
昭和の戦時中には日常生活で使われていた金属類は兵器の材料として徴収されたため、つけペンのペン先には金属ではなく、ガラスのものが使われていたこともあったそうです。
ガラス特有の美しいフォルムや繊細なデザインが魅力的なことはもちろんですが、使い勝手という点では、なんといってもインクの取り替えが簡単にできるところが最大の魅力だと私は思います。インク好きにはたまりません。万年筆も良いですが、きらめくガラスペンを使う楽しみが増えて嬉しくなりました。1本1本が手作りなので、全く同じものは存在せず、世界にひとつだけというところも気に入っています。吸い込めるインクの量はそれほど多くないので長くは書けませんが、ハガキ一枚ぐらいなら楽勝です。ガラスペンを使って手紙を書くとその嬉しい気持ちや美しいものを感じている心まで伝わっていきそうですね。
手紙トピック
Blue Puddleというデジタルコンテンツを作成している会社のサイトで、手紙の新しい在り方を紹介しているページがありました。「ホッカイロを使った手紙」「フードペンを使って書くポッキーの手紙」「レシートのふりをした手紙」など面白い発想で、こんな手紙は送る方も受け取る方もどちらも楽しめそう。さっそくホッカイロの手紙を真似っこしてみたいと思います。
今月のマキシマムカード
テーマ:Happy Valentine’s day!
葉書: 月光荘
切手: リサとガスパール
小型印:Valentine’s day
お知らせ
★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!
【入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」】
【ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」】
【美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」】
★ 体験講座も有ります!
プロフィール
田丸有子 (たまるゆうこ)
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。
また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。
奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。
ブログ「Cordially yours」
【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう