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【連載】『小粋な手紙箱』 #67・オンラインで"手紙を書く会"

田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

こんにちは。小春日和のやわらかな日差しが心地よい季節になりました。お変わりありませんか?

月に一度、「洋梨クラブ」と称して手紙を書く会をオンラインで開いています。毎回5〜7人ぐらい集まるのですが、その中の誰か一人にポストカードを1枚送るのがこの会でしていることです。

おくる相手はあみだくじで決めます。オンラインで初めてお会いした人に送ることも、知り合いに送る可能性もどちらもあります。もし知らない人に当たってしまったら、その方の好みなどを聞き出してポストカードを選びます。楽しい雰囲気の中、和やかにコミュニケーションをとりながらポストカードや切手を選ぶところか始まり、シールを貼ったりイラストを描いたり思い思いに一通の手紙を書き上げていきます。

それからどんなポストカードや切手を選んだのか、画面上でお披露目して理由も一緒に発表します。クラブが終了したら書いた手紙を投函します。後日、相手が手紙の現物を受け取ります。

洋梨クラブでいうところの「手紙を書く」とは、なにか特別なことではなく「時間」を指しています。離れた相手に想いを馳せる時間であり、五感を開いて心を豊かにする時間であり、自分をニュートラルに戻し心のゆとりを取り戻す時間です。手紙を書く時間とは本来そういうもの。優しい時間がいつもそこに流れています。

手紙トピック

左利きの友人が、「自分は左利きだから基本的に万年筆は使いづらい」と言います。それを聞いて、右利きのわたしは万年筆ってそうなのか、と。手紙の書き方講座では、手紙を書くときの筆記具には万年筆を勧めていますが、そのようなことは考えたこともなかったので、少し恥ずかしくなりました。

そこで左利きでも使いやすい万年筆はないものかとネットを見てみると、やはり今の世の中なんでもあるものですねぇ。ラミー、ペリカン、セーラーなどが左利き用の万年筆を出していました。

しかし、左利き用の万年筆を手に入れたとしても、書きやすく使いやすいといえるようになるにはある程度使い込んで慣れるための時間が必要のようです。

世の中にはいろんな人がいるわけですから、もっと視野を広く持たなくてはと感じた出来事でした。

今月のマキシマムカード

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テーマ: 平和の象徴
ポストカード: 京都便利堂
切手・特印: 日中国交正常化50周年

お知らせ

★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!

入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」
ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」
美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」


★ 体験講座も有ります!
月に一度、オンラインで手紙の書き方講座を開催中。お申し込み、お待ちしています!
(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール

プロフィール

田丸有子(たまるゆうこ)

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント

子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。

また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。

奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。

ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ
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