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【連載】『小粋な手紙箱』 #66・秋のレター

田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

秋の虫がリーンリーンと鳴いています。朝晩は涼しい日も増えて、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。みなさま、いかがお過ごしですか?

さて、今の季節を表す手紙アイテムを見つけに家から一番近い大きな街の大手文具店に行きました。例年のごとく秋のレターセットやポストカードの特集コーナーが作られています。

地域にもよりますが、たとえば東京の9月はまだ夏の名残があり秋になりきれない中途半端な季節です。この時期のおたよりに季節感を出したいと思うとちょっと難しい。秋の七草やコスモスあたりは誰もが思い浮かぶモチーフでしょうか。十五夜がありますから月やうさぎなどを選ぶのも良いですね。

季節ごとに追加しているレターセットですが、年齢を重ねたせいか、今まで使ってきたものとはちょっと趣が変わってきたように感じました。若い頃はまず選ばなかった類の便箋や封筒を選んでいるのです。

まず、今の私は縦書きの手書き文字に並々ならぬ魅力を感じているため、縦書き用の便箋を選ぶことが多くなりました。また、絵柄が幅をきかせているものを避け、文字が映えるシンプルなタイプを選ぶ傾向が強くなりました。そして、可愛いデザインよりシックなデザインに惹かれます。人の趣向は変化していくものですが、今回は特にそれを感じながら選んだ気がします。

年を重ねると食べるものが変わってくるのと同じように、文具選びにも変化が現れるのは面白いですね。センスアップしている証拠だったらさらに良いのですが…。みなさんは自分の趣向が変わってきたと感じたことはありますか?

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手紙トピック

最近の100円均一のお店は本当に侮れませんね。手紙文具に関してもそうで、私はシールやステッカーは100均で購入することが多くなりました。大手文具店に売っているシールを見ても、100均に似たようなのがあったな、と思う始末です。そして、そのデザイン性はどんどん進化していて、トレンドを取り入れた本当におしゃれで素敵なものが増えています。それが100円で買えてしまうのですからつい夢中になってしまうのも頷けますね。

身の回りの全てが値上がり傾向にある今、100均シールのデザインがどんどん素敵になっていくのは嬉しい限りです。

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今月のマキシマムカード

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テーマ: 満月の十五夜
ポストカード: 鳩居堂
切手: 秋のグリーティング
風景印: 大塚郵便局

お知らせ

★手紙やメールの書き方の基本について通信講座があります。
忙しい人でも自分のペースで学べます。
楽しく学んで手紙上手になりましょう!

入門講座 /通信講座「手紙の書き方講座」
ビジネスメール講座 /通信講座「仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座」
美文字講座 /通信講座「仕事で差がつく!実用美字・美手紙講座」


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(社)手紙文化振興協会 体験講座スケジュール

プロフィール

田丸有子(たまるゆうこ)

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント

子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。でも手紙の何がそこまで自分を魅了するのか、深く考えたことはありませんでした。講座を受けて一番良かったことは、手紙が私の憧れを実現する手段であると気付いたことです。自分を表現することで人に喜んでもらいたい。叶えるために出来ることは何かずっと探してきました。その表現方法こそ私にとっての手紙であり、魅かれる理由なのだと気付いた瞬間、「やっと見つけた!」そんな気持ちになりました。

また、郵趣のコミュニティに参加したことで、手紙にも色々な楽しみ方が有ることを知りました。私が今夢中になっているのは、葉書と切手、消印をコーディネートするマキシマムカード。いかにセンス良く仕上げて個性を出すか、考えるだけでワクワクします。

奥深い手紙文化を通して自分の世界が広がっていく面白さを沢山の人たちと共有し、心を豊かにしていきたいです。

ブログ「手紙魔Yukoのお手紙ライフ
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