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【連載】月刊ブング・ジャム Vol.58新春スペシャル ブング・ジャムの2022年文具大予測!?(その2)

本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は「新春スペシャル」として3日連続で、ブング・ジャムのみなさんに「2022年の文具はこうなる!」という予測を語ってもらいました。

第2回目は他故さんの2022年予測です。

写真右からきだてさん、他故さん、高畑編集長*2021年11月9日撮影
*鼎談は2021年12月5日にリモートで行われました。

公開録音をやりたい!

他故さん.jpg


――次は他故さんお願いします。

【他故】毎年、私は予測じゃなくて自分のことを話していると思いますが。

――抱負みたいなことを話していますよね。

【他故】去年はたまたま関心があったのでM5の話をしましたけど、今年はまた自分の話をしようかなと。

――はい。

【他故】自分のすることでみんなを喜ばせたいという気持ちがあって。私の場合はなおちゃん(編集長注:他故さんと一緒に番組パーソナリティを務めるふじいなおみさん)と二人でラジオを始めたわけですけど(他故となおみのブンボーグ大作戦!)、去年の正月の段階でラジオの話をしなかったのが不思議なくらい、今はもうラジオでしゃべって、情報を発信して、それでみんなに喜んでもらうというのがすごく楽しい。去年のときはそこまで軌道に乗っていなかったのか、気持ちが高まってなかったのか分かんないんですけど、完全にライフワークに近い位置に来てしまったので、ラジオ頑張りたいなというのがあります。いつか公開録音をやりたいな、と。
ブンボーグ大作戦ロゴ.jpg(一同)お~。

【きだて】いいね、公開録音。ラジオの華だね。

【他故】ラジオをやるといったら、多分これが華だと思うんですよ。どんなかたちでもいいから、ファンと言われる人たちに集まってもらって、チヤホヤされながら録音をしてみたい。

【きだて】欲求が過ぎる(笑)。

――ははは(笑)。

【他故】去年は10月になおちゃんの企画で番組1周年記念のトークライブ(写真)をやったわけですよ。ああいうような会が、今年後半になれば、もうちょっと盛り上がってできるんじゃないかという希望もあり、できれば自分たちの生の声をいろんな人に聞いてもらいたいという気持ちもあって。文房具が趣味のものになったというのは、僕もすごく分かるので、趣味の方向として人が集まって、またみんなでワイワイできるような雰囲気を、できれば醸し出したいな、と。せっかくラジオというメディアを持っているので、公開録音をやりたいなという話です。

【高畑】生放送じゃなくて、公開録音をして放送すればいいの?

【きだて】公開収録でいいんだ。

【他故】生放送にもあこがれるけど、収録は収録ということでみんなに集まってもらって、色々編集した上で流せばいいのでね。

【高畑】この間のトークライブみたいにどこかの場所を借りて、他故さんとなおみさんがしゃべっているところがあって、そこにみんながワーッと集まってきて、「みなさんこんにちは」というのができたらいい、ということなんだね。

【他故】それができたらいいなと思って。そこで質問大会があってそれに回答するとか、誰かに壇上に上がってもらって、「俺の好きな文房具」みたいな話をしたことが放送に乗るとか、そういう楽しみみたいなのをちょっとやりたい。

【きだて】すごい昭和感のある公開録音だね。

【他故】そうそう。自分の頭の中のラジオ観が、残念ながら自分の中学・高校のときのラジオ観なので。「あこがれのあのラジオ」というのがあるわけですよ。

【きだて】我々はラジオっ子なので、すごく分かる。

【他故】そういうのをみんなで楽しみたい。できれば、ネットで話をするよりは、生で会いたいという気持ちがどんどん高まってきているので、チャンスがあればぜひそういうことをやりたい。我々のトークライブも同じ事だと思うけど、チャンスがあればやりたいじゃないですか。

【高畑】そうだね。

【他故】お客さんを入れて、双方向でやりたいじゃないですか。

【きだて】お客さんを入れるとブーストかかるものね。

【他故】ねえ、かかるね。3人で集まっただけでああなっちゃたんだから、お客さんを入れた日には(笑)。

【高畑】3人集まっての収録は本当に楽しかったね。他故さんは、ラジオ始まってもう結構経つよね。何回ぐらい放送したの?



2021年1月の放送はブング・ジャムがゲスト出演

【他故】1年3カ月ぐらいやってるんだよ。だから、6~70回ぐらいはやってるのか。まあ、継続は力なりということで、放送は無理をしないでコツコツやりたい。できるだけ生活に影響がないように省電力モードにはなるんだけど、パーンと自分もみんなも盛り上がるような会は、年に1回か2回はやりたい。トークライブのかたちをとっているものと、それ以外に公開録音というあこがれのものもあるので、何度も言うけど、僕がちやほやされたいのでやりたいという(笑)。

【高畑】正直だなぁ、いいなあ(笑)。

【他故】みんなで楽しみたいね。

【高畑】それをね、きだてさんが若干うらやましそうに見ているのがね(笑)。

【きだて】見透かしてるんじゃねえぞ、てめぇ。やんのか(笑)

【他故】ははは(爆笑)。

【高畑】公開録音をするというのは、トークライブをやるというのとはまた別の何かがあるよね。

【きだて】来てくれるお客さんも、「ラジオ番組ってこうやるんだ」というのが見られる得があるので、公開放送とか公開収録ってウィンウィンなところがあるじゃない。だから、すごくいいと思うんだよね。なので、公開録音をやるときは、できればゲストはブング・ジャムにしよう。

【高畑】それって、いつも通りのブング・ジャムのイベントになっちゃう(笑)。俺は、他故さんの番組は、他故さんならではの良さがあると思ってるの。

【きだて】はいはい。

【高畑】「ブンボーグ大作戦」でしゃべってる他故さんと、ブング・ジャムのイベントでしゃべってる他故さんは、自分の立ち位置を変えているところがある。

【きだて】うん、変えてるよ。だってラジオのときって、一国一城の主感を出してくるじゃん。「俺の番組です」感をすごく出すじゃん。あれを聞きながら、「ちくしょう、いいな」と思ってるんだよ(笑)。

【他故】ははは(笑)。

【高畑】そうそう、それそれ。そこだよ。だから、ブング・ジャムゲスト回はあってもいいけど、他故さんメインの公開録音を1回はやった方がいいよ。他故さんのしゃべっているときの楽しそうな感じが、いつもと明らかに違うんだよ。ラジオをやるようになって、他故さんのしゃべり方が変わってきているよね。

【きだて】あ~。

【高畑】自信も出てきたし、伝えながら相手の話を聞いたり、前の話にかぶせたり、そういうのをすごくちゃんと組み立ててしゃべっているので、最近すごく充実している感があるなと思って。

【他故】ははは(苦笑)。

【高畑】いや、ほめてるんだよ。上手くなったと思って。楽しそうにやってるし。

【きだて】60を前にすくすくと育ってやがるなぁ(笑)。

【高畑】ああいう番組を持ってたらそうだよね。

【きだて】ブング・ジャムのときって、他故さんは割と簡単に一歩引くじゃん。

【他故】それは、君たちの話が面白いからだよ。

【高畑】他故さんはブング・ジャムのときに「私はいいよ、一般人なので」という立場に立とうとするじゃない。どちらかというと、「聞いてるみんなと同じ目線ですよ」というところで、聞き役に回るところがあるじゃない。だけど、「他故となおみのブンボーグ大作戦」のときは、他故さんはメインパーソナリティなので、「俺が引っ張る」という感じで前に出るから、そこが面白いというか、すごいなと思う。

――ふむ。

【高畑】とにかく、ラジオでイベントはいいんじゃないですかね。

【他故】ぜひやりたいし、ゲストに来ていただけるのなら、「文具王さんに来ていただきました」「きだてたくさんに来ていただきました」という感じで(笑)。

【きだて】なるほど(笑)。だったら、収録を1時間にして、前半はきだてゲスト回で、後半は文具王ゲスト回にしようよ。俺らを分断しよう。

【高畑】そういうのはアリなんじゃない。

【きだて】他故さん対俺、他故さん対文具王というかたちは、ブング・ジャムの中ではあまりないじゃない。

【他故】ほぼないね。

【きだて】俺と文具王がガーッとしゃべることはあっても、他故さんと俺、他故さんと文具王でしゃべるのは見たいよ。

【高畑】それはそうかもしれない。逆に、公開収録だけじゃなくても、通常の放送でゲストがいないときに、きだてさんだけ来てもらいましたというのもいいんじゃないか。「イロモノ文具コレクターのきだてたくさんです」みたいなかたちできだてさんが出ると、ブング・ジャムでの立ち位置とまた違った感じになるかもね。

【他故】なるほどね。

【高畑】それは聞いてみたいな。他故さん・きだてさん回は普通に聞いてみたいよ。

【きだて】それぞれジャムでの立ち位置は抜きで。

【他故】うん、そうそう。「ブング・ジャムだから」というのは抜きで。

【きだて】ちょっとやってみたいな。

【他故】それは面白いね。

【きだて】そういうかたちでまた呼んでよ。

【他故】じゃあ、2022年のラインナップの中にぜひ入れさせていただいて。

【高畑】それで、公開収録もどこかでできれば。

【他故】ぜひやりたい。ぼんやりしたかたちではありますが、2022年にはぜひ実現したいです。

――30分間文房具の話題だけというラジオ番組は珍しいし、番組スタートから1年以上経ってファンも増えたでしょうから、公開録音があったらぜひ行きたいという人もいるでしょうね。

【他故】1月から放送局がFM OZEからナナコライブリーエフエムに変わりました。心機一転、またなおちゃんと一緒に頑張っていきたいです。

*次回はきだてさんの2022年予測です。

プロフィール

きだて たく
小学生の時に「学校に持っていっても怒られないおもちゃ」を求めて、遊べる文房具・珍妙なギミックの付いた文房具に行き当たる。以降、とにかく馬鹿馬鹿しいモノばかり探し続けているうちに集まった文房具を「色物文具=イロブン」と称してサイトで公開。世界一のイロブンコレクターとして文房具のダメさ加減をも愛する楽しみ方を布教している。著書に『イロブン 色物文具マニアックス』(ロコモーションパブリッシング)、『愛しの駄文具』(飛鳥新社)など。
色物文具専門サイト【イロブン】http://www.irobun.com/

他故 壁氏(たこ かべうじ)
文房具トークユニット〈ブング・ジャム〉のツッコミ担当。文房具マニアではあるが蒐集家ではないので、博物館を作るほどの文房具は持ち合わせていない。好きなジャンルは筆記具全般、5×3カードとA5サイズノート。二児の父親。使わない文房具を子供たちに譲るのが得意。ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」が好評放送中。
たこぶろぐhttp://powertac.blog.shinobi.jp/


「ブング・ジャムの文具放談・完全収録版~2020年Bun2大賞を斬る!~」〈前編・後編〉をコンテンツプラットフォームnoteで公開中。

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