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【ニュース】人気画家YouTuber「柴崎おじいちゃん」と共同開発した"大人のクレヨン"のクラウドファンディング開始!

文具のとびら編集部

ぺんてるは、「大人が自由に描く豊かさを取り戻す」ことを目標に、174万人のチャンネル登録者数(2023年11月現在)を誇る画家・美術系YouTuberの柴崎春通氏の監修のもと、大人が日常で描くことに寄り添う画材「アートクレヨン」8色セットを共同開発。同社初の試みとして、2023年11月9日から、CCCグループのクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING(グリーンファンディング)」で支援の受け付けを開始した。それに先がけ同日午後1時から、代官山 蔦屋書店 3号館2階 SHARE LOUNGEで、「アートクレヨン・プロジェクト」発表・体験説明会を行った。

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(左から)三浦さん、高橋社長、柴崎さん、田島部長


当日は、まず高橋智和社長が次のようにあいさつ。

「文化庁のデータを見ると、日本のアート市場は2,580億円で世界の中でもかなり下の方になっていて、アメリカの3兆円に比べると全然後進国です。そして、末永幸歩さんが書いた『13 歳からのアート思考』によると、小学校から中学校へ上がるときに、全科目の中で美術が一番人気がなくなるというデータがあります。8月にドイツとスイスを視察したのですが、文具店に入ると壁一面に色鉛筆が並んでいて驚きました。現地スタッフにアンケートをしたのですが、“身近にアートを楽しむ人がいるか?”という設問には6割の人がイエスと答えていて、年代別にみると8割以上が20歳以上です。日本では、中学生以上になると専門的な人しかアートには興味がないという市場になっていることが改めて確認できました。また、デジタル化の加速は、アートへの回帰を加速させると思っています。コロナ禍で顕在化したその潮流は、もはや留まることはないと思うので、ぺんてるとしてはそこに貢献するために、“もう一度世界を想像しよう”という意味を込めて“REIMAGINE YOUR WORLD”というメッセージを定めました。その具体的アクションとして、『アートクレヨン』を発表させていただきます。これを皮切りに、アートに関わる事業をさらに加速させていきたいと思っています」。

続いて、研究開発本部開発部第一開発グループの三浦愛実さんが「アートクレヨン」について説明した。

パスはやわらかめで、色同士を混ぜ合わせる技法「混色」が得意。一方、クレヨンはややかためで、下地の色の上にさらに色を重ねる技法「重色」が得意だが、「アートクレヨン」では混色のしやすさを追求し、かつ重色の中でも難しい暗い色の上に明るい色を重ねやすい性能を実現。油絵のような重厚な表現を可能にした。通常、「混色」と「重色」とでは、相反する配合が要求されるが、調整を重ね色ごとに異なる最適なテクスチャに仕上げたという。鮮やかなまま色を混ぜ合わせたり、何度も重ねたりすることができ、多彩な表現を愉しめる。

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柔らかめのタッチ感で広い面もスムーズに塗ることができ、筆圧の加減によって、線の太さも思いのままに描くことが可能。面を塗るのも線を描くのも心地良く、これまでにない、なめらかでしっとりとした描き心地を追求している。また、長年画材をつくり続けてきた同社には、顔料を均一に分散させる独自の技術が蓄積されているので、その分散技術により、暗い色も明るい色も鮮やかな発色を実現。紙に色が乗りやすく定着性に優れるため、カスの出が少なく、周りを汚す心配なく描くことができる。

仕上がり時の色の鮮やかさを重視し、さまざまなモチーフを描くのに適した最小単位として柴崎さんが選定した8色を用意。混色をしても鮮やかに仕上がるため、少ない色数で多彩な表現ができる。また、愛らしい子猫のパッケージデザインは、そのままでも飾って楽しめる柴崎さんの描き下ろし作品となっている。

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続いて、高橋社長と柴崎さん、そして執行役員サステナビリティ推進部部長の田島宏さんの3人によるクロストークが行われた。2021年12月22日に柴崎さんが公開した「ぺんてるクレヨンをプロの画家が使い倒すとどうなるか?!」という動画を見て、田島部長が柴崎さんを訪問。その際に「ぺんてるさんは、何故大人のためのクレヨンをつくらないの?」と言われたことが「アートクレヨン」を作るきっかけになったという。「わがままを聞いてもらい、線描きもできる、面としても塗れて、色も重ねることもできる、拭き取ることも伸ばすこともできる、今までのクレヨンにはないものができたのは本当に素晴らしいなと思います」と柴崎さん。

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クラウドファンディングは、2023年11月9日(木)~2024年2月15日(木)の期間で実施し、目標金額は300万円。「アートクレヨン」はもちろん、会場で柴崎氏から直接3時間程度のクレヨン画のレクチャーを受けられる「柴崎先生のアートクレヨン教室」とのセットなど、さまざまなリターンを用意している。リターンは2024年3月から順次発送予定。
*クラウドファンディング詳細:https://greenfunding.jp/lab/projects/7690/

また、11月9日(木)~24日(金)に代官山 蔦屋書店で、12月9日(土)~30日(土)に京都 蔦屋書店で実物展示も行う。

5.jpg代官山 蔦屋書店は2号館1Fアートフロアで展示を行っている

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