1. 文房具ラボ
  2. 【コレ注目!】名画をイメージした個性的な6色の青インクが愉しめるムック本

【コレ注目!】名画をイメージした個性的な6色の青インクが愉しめるムック本

文具のとびら編集部

宝島社から、ムック本『青を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日』(税込2,090円)が2022年11月29日に発売されています。『黒を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日』と『色を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日』(関連記事)に続く「万年筆のある毎日シリーズ」の第3弾で、青が印象的な名画のイメージから6色の青インクをセレクトしています。先日、この6色インクを使う機会に恵まれたので、この場を借りてご紹介したいと思います。

こちらが付録のボトルインク。容量7mlのかわいらしいミニボトルで、机の上に並べておくだけでも癒やされそうです。インクは、ボッティチェリ、モネ、フェルメール、ゴッホ、葛飾北斎、横山大観という6人の画家の作品をイメージした青系インクをセレクトしています。どんな色なのか、早速試してみたいと思います(絵画についての記述は、同ムック本の作品解説を引用しました)。

2.jpg

まずは、ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」(左)とモネ「日傘をさす女」(右)。ボッティチェリはとても淡い色で、ブルーグレーのような色味です。ムック本には、「本作は薄めた卵黄を混ぜた脱脂テンペラでカンヴァスに描かれているいるため、空や海の青はフレスコ画のような透明感があります」と書かれているので、その“透明感”を表現した色なのでしょう。モネの方はターコイズブルーのような色。モネは“光の画家”と言われていて、この作品でも光を巧みに表現しているので、そのイメージから光が差し込んだような明るい青色にしたのでしょうね。

3.jpg

次はフェルメール「真珠の耳飾りの少女」(左)とゴッホ「夜のカフェテラス」(右)。フェルメールの作品は、“フェルメールブルー”と呼ばれる青が特徴的で、それをイメージしたインク色になっているわけですね。とても鮮やかなブルーです。一方ゴッホは、作品で描かれた“幻想的な星空”をイメージしたインクなのでしょう。やや紫がかった深い青色になっています。

4.jpg

最後は日本の画家、葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(左)と横山大観「群青富士」(右)です。浪が印象的な北斎のこの浮世絵は、日本人ならば一度は目にしたことがあるでしょう。その浪の色をイメージした、ブルーブラック系の色です。横山大観は、群青色の富士山をイメージした、こってりとしたブルーブラックになっています。ダーク系のインクが好きな人ならば、興味を持たれるのではないでしょうか。

5.jpg

ちゃんと調べたわけではありませんが、数ある万年筆インクの中でも、青はベーシックな色というイメージもあり、一番種類が多いのじゃないでしょうか。そんな青ばかりを集めたというのも面白いですし、一口に青といっても、色々な青があるものだと改めて認識しました。

また本文でも、文具ソムリエールの菅未里さんが万年筆&インクの基礎知識を紹介しているほか、イラストレーターのmizutamaさんや、文具プランナーの福島槇子さんなど文具ファンにおなじみの方々が、それぞれの“万年筆のある毎日”を紹介していて、読み応えがあります。消しゴムはんこ作家・イラストレーターのericが描き下ろしたインク色見本カードやペーパーアイテムが付いているのも嬉しいですね。

『青を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日』を楽天でチェック

『青を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日』をAmazonでチェック

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう