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【年末特別企画】「Bun2」編集長が選ぶ2022年文具重大ニュース

Bun2編集長・北澤孝之(構成:文具のとびら編集部)

2022年もついに残り数時間となりました。今年も激動の1年だった2022年の文具界を振り返る重大ニュース。今回は、弊社発行の文具のフリーマガジン「Bun2」の北澤編集長が選んだ、Bun2関連の文具重大ニュースを紹介します。

つけペンがブームに!

「インク沼」と呼ばれるインクブームがますます加熱しているわけですが、コレクションしたインクをアウトプットするツールにも注目が集まるようになりました。

まず人気となったのがガラスペンです。ペン先にインクを付ければすぐに筆記できるガラスペンは、ペン先を洗うだけで色々なインクを手軽に楽しむことができるのがメリットです。色やかたちが美しく、工芸品として価値が高いものも多いので、ガラスペンに憧れているインク沼の住人は少なくないと思います。

そして今年は、よりシンプルな“つけペン”にも注目が集まりました。色々なインクを手軽に楽しめる点はガラスペンと一緒ですが、ガラスペンよりも取り扱いに神経を使わなくてよいという点も大きいのではと思います。落としても割れる心配はありませんからね。

写真のアイテムは、パイロットコーポレーションから発売されている「iro-utsushi (いろうつし)」です。シンプルペン軸にペン先が付いたその姿は、トラディショナルなつけペンを思わせますが、ペン先には万年筆と同様のペンポイントが付いているのがミソです。従来のつけペンのペン先はカリカリとした書き味ですが、このペンポイントのおかげで万年筆のようにスムーズな筆記ができるわけです。しかも、ペン先の摩耗の少ないので、交換する必要もありません。

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「iro-utsushi」は、今年の「Bun2大賞」で5位に選ばれました。これも、つけペンブームを反映しての結果だと言えるでしょう。それにしても、令和のこの時代に、超アナログなつけペンが復活するとは、誰が予想したでしょうか。

スタンプにも注目!

「Bun2」8月号では、「今、スタンプが面白い!」と題して様々なスタンプやスタンプパッドを特集しました。スタンプが人気なのは今に始まったことではないですが、2022年はそれがさらに深化したと言えるでしょう。

スタンプパッドについては、「インク沼」の延長線上で注目を集めていると感じています。写真の「INK BIYORI」(サンビー)は、万年筆インクをパッドに直接補充して、スタンプインクとして使用できるようにするユニークなアイテムですが、まさに「インク沼」ブームだからこそ生まれた製品です。

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また、「いろづくり」(シヤチハタ)は、自分の好きな色のインクを塗布して自分だけのオリジナルのスタンプパッドが作れるという、これまでにないコンセプトの製品で、注目を集めました。

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一方スタンプは、手帳やノートでの使用に便利なアイテムが充実しています。写真の「Pochitto6(ポチッとシックス)」(こどものかお)は、キーボードのようなボタン式の浸透印で、ポチっと軽く押すだけで綺麗にスタンプが押せるというもの。手帳のスケジュール管理に便利な印面デザインが揃っています。今年の「Bun2大賞」で4位に選ばれるほどの人気となりました。

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また、「ますてのあいぼう」は、マスキングテープと一緒に使えるスタンプで、スタンプの絵柄とマスキングテープを組み合わせれば、手帳や日記などをかわいくデコることができるというもの。コレクションしているマスキングテープの使用を促す、斬新なアイデアが注目されています。ビバリーからは、姉妹品として「インクのあいぼう」というスタンプも発売されています。

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手帳やノートのデコレーション用スタンプは、その後も続々と登場しており、今後の動向に目が離せないジャンルだと言えるでしょう。「Bun2」でも引き続き紹介していきたいと思っています。

「Bun2大賞」1位はあの大ヒットアイテム

今年の「Bun2大賞」1位に輝いたのは、サンスター文具の「metacil(メタシル)」でした。

「メタシル」は、金属軸のメタルペンシルで、芯が黒鉛を含んだ特殊合金で作られています。芯の摩耗が非常に少ないので、削る手間なく長時間書き続けられるのが利点で、普通の鉛筆と同様に消しゴムで消すこともできます。発売前からSNSで話題となっていたアイテムで、「日経MJ」紙のヒット商品番付にも載るほどのヒット商品となりました。

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2023年はどんな文具が選ばれるのか、今から楽しみです!

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