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【文とびアメリカ出張版!】第1回:スーパーで売られているもの

文具のとびら編集部

夏の日差しがじりじりと東京のアスファルトを照らした2022年8月、編集部員Uこと私ウスイは、東京からおよそ7700㎞離れたアメリカ・ワシントン州を訪れました。2週間ほど生活をする中で感じた現地の文具事情や旅で役立った情報を、数回に分けてお届けします。

*価格、商品はすべて訪れた時点ものものです。

現地のスーパーで見たもの

「旅先のスーパーを見るのが好き」なウスイが向かったのは、全米で約2000店舗を展開している総合スーパー「Target」。大きな赤い「的」が目印です。
店内で衣類や食品、生活雑貨などが扱われるなか、もちろん文具売り場もありました。目を引くのは、鮮やかな赤、青、緑、紫など色とりどりのノートやファイルの数々。ノートを見てみると、日本で一般的なB5サイズのリングタイプで価格は0.99ドル。円安が進んでいるとはいえ、手に取りやすい値段かと思います。

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棚に並んだノートは、2種類の罫線「College Ruled」「Wide Ruled」に分けられている点も気になりました。前者は日本のノートでいうA罫ほどの間隔の罫線に、左側に縦線が一本入ったもの。一方、後者は「College Ruled」よりもやや太めの印象です。前者の方が商品の数が多い印象だったので、一般的なのでしょうか。
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日本と大きく違うと感じたのは、ノートの形についてでした。
横幅が広く、正方形に近い形をしている「レターサイズ」のノートは、8.5×11インチ(215.9 × 279.4㎜)と、A4よりも少し横に広い大きさです。
思えば、書類のサイズでも「レターサイズ」は存在していますが、日本国内ではほとんど出会うことがないでしょう。なぜこの形が使われているのか理由はわかりませんが、はたして言語の違いからなのか、長さの基本単位がインチ(1インチ=25.4ミリメートル)だからなのか、もっと他に理由があるのかなど、想像が広がってワクワクします。

現地購入アイテム!

国内の輸入雑貨店などで海外の文具を目にするとき、そのデザインも楽しみのひとつ。日本では見かけないような鮮やかなカラーリングや奇抜なデザインがあしらわれた商品に、心躍った経験がある人は多いのではないでしょうか。

そんなデザインの商品を、この「Target」でも見ることができました。それがこちら。

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ギザギザ、うねうねと幾何学的なデザインが、ビビッドな色であしらわれています。日本ならセレクトショップなどにありそうな、欧米らしいデザインのような感じがします。

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こちらは、左は鉛筆の形をした消しゴムです。書くものの恰好をした消しゴム、とやや矛盾したデザインですね。日本でもこうした遊び心あるデザインは時々目にします。
右はカラフルなシャープペンです(芯は黒)。軸の色とヘッドの消しゴムの色が違うのがなんだかおもしろく、つい購入しました。ビビッドなカラーもかわいらしいです。

アメリカで文具を見る

上記のアイテムは今回の旅において、割と序盤に購入したものです。
ご紹介した「Target」のノート売り場を想像していただければわかるかと思いますが、当時は終始、その量の多さやお店の広さといった、日本では考えられないような "規模感" に圧倒されていました。ましてや日頃、東京のようなコンパクトな街で働いていると、なおさらです。

そんな遠く離れた広大な国のだだっ広いスーパーの中で、私は「スーパーに売っているくらいなのだから、文具はこんなにも遠い国でもとても身近な存在なのだ」と実感すると同時に、「国や文化が異なると、こんなにも店の中や製品のデザインが違うのか」と感じました。

旅をしていればこうした違いを感じることは文具に限ることではないですが、日頃の生活で目にする景色や日本の文具とのあまりの差に、大きくカルチャーショックを受けるのでした。


次回は、アメリカで感じた「ラッピング文化」についてです(11月9日更新予定!)。

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