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【簡単グラレコ入門】②基本の形で作る!グラレコの書き方

文具のとびら編集部

ビジネスシーンでよく耳にする「グラフィックレコーディング」。言葉だけでなく簡単な絵をつかって描写することで、記憶や情報の整理に役立つと言われています。
とはいえ、この通称”グラレコ“、興味があっても「どう役立てたらいいのかイマイチ分からない」「画力がないからできない」と感じている人も多いのでは?

そこで今回は、グラレコの描き手・通称”グラフィッカー“として、高校生の頃から活動している山下友梨子さんに、グラフィックレコーディングの初心者に向けた内容を3回に分けて教えてもらいます。


<前回はこちら>
【簡単グラレコ入門】①「グラフィックレコーディング」ってなんだろう?

基本の書き方

今回は基本的なアイコンの書き方を説明しようと思います。


例2.jpg
グラレコの一例

私がグラレコ講座を開くときには必ず入れる内容ではありますが、あくまで私が教わり、使ってきた1つのやり方に過ぎません。自分なりの書き方を探していくきっかけになったら幸いです。

「人」は図形の組み合わせで描ける!

グラレコをする際に私が最もよく使うアイコンは、「人」です。リアルな人を描こうと思ったら、バランスなどなかなか難しいものですが、二つの基本的な図形を組み合わせることで簡単に書くことができます。

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人を描くのに使う図形は、丸と星です。ここで注意が必要なのは、星の描き方です。一般的に星を描く場合、線を交差させて描くのではないでしょうか。
しかしこの人を描くときに使う星は輪郭だけのものにしてください。
この星の一番上の角をなくしたものに、丸を乗せてください。これで人の完成です。星の頂点を動かせばいろんなポーズにすることができます。

表情はバリエーションを作っておく!

前回、「グラレコはその場で起きたことを書き残すもの」と説明しましたが、その特性が最も使えるのは、参加者の表情を書き残すときだと思っています。表情が映す情報は非常に多く、重要です。
表情は自分の中でバリエーションを用意しておくと、時間のないなかでもすぐに使えて便利です。バリエーションは口・目・眉に分けて、その組み合わせで増やしていきます。

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口は「あいうえお」、目は「黒目・白目・にっこり・キュッ・つむり」、眉は「まっすぐ・にっこり・さがり・あがり」に分けます。これら3つの要素を組み合わせて表情を作ります。

③.jpg好みや状況、描きたい表情によって眉を省略する場合もあります。

書く流れは内容に合わせて!

グラレコ講座でよく「紙のどこから書き始めればいいですか?」という質問を受けます。これもグラフィッカーによると思いますし、また内容によっても変わると思います。
しかし左上にタイトルやテーマを書き、左下・右上・右下という逆N字の流れが、自然に目で追えるシンプルな流れなのではないでしょうか。
他には、成長を表す内容のときには右上がりの流れ、「円になって一言ずつ」というときは席順を書き写すような円形で書くこともあります。

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大事なのは分かりやすいこと!

いろんなアイコンの書き方を紹介しましたが、必ず使わなければならないということではありません。文字だけでもグラレコはできます。最も大事なのは「分かりやすい」ということです。

次回予定:【簡単グラレコ入門③】身近なグラレコ活用&簡単アレンジ術

●書き手:山下 友梨子さん●

グラレコの様子.jpg都内の大学に通う学部3年生。高校時代に静岡県牧之原市の「地域リーダー育成プロジェクト」を通じて、高校生ファシリテーター・グラフィッカーとして活動。現在は大学でまちづくりを専攻しながら、ファシリテーション・グラフィックレコーディングを通じて数多くの議論の場で話し合いの手伝いを担っている。

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