今回試したのはこちら「いろづくり はじめてセット」（税込1,980円）。クラフト作家さんがデザインしたゴム印とおすすめのインキ3色（このセットは萌黄色・浅葱色・銀鼠色）、スタンプパッド、ヘラ、作例のしおりがセットになっている。

編集部員Uはゴム印やスタンプをあまり持っていないので、TAM’S WORKSさんの「Thank You」のゴム印がついている点がうれしい。
それに全29色ものインクから選ぶよりすでに3色セットになっている点も、優柔不断な自分にはなんだかありがたく感じる。

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とはいえ、SNS上で「いろづくり」で押したスタンプの写真を見ていると、どれもきれいなグラデーションに仕上がっているものばかり。ここで、ある疑問がうまれてくる。

「きれいに仕上がるのは、『器用な人が作っているから』なのでは？」

何を隠そう、編集部員Uは「器用」という言葉からはかけ離れた存在である。マーカーだってまっすぐ引けやしないのに、そんな自分が「いろづくり」できれいにグラデーションを作るなんて、ひょっとして数十年早いのではないだろうか。考えれば考えるほど、そう思わずにはいられない。

しかしそんな気持ちとは裏腹に、机の上に広げられた「いろづくり はじめてセット」は、そのポップでかわいいパッケージによって編集部員の「やってみたい欲」を煽ってくるのだった。

「きれいにできるのだろうか…」そんな不安を抱えながら、パッケージ裏面の使用方法を見て慎重に進めていく。

インキのキャップを閉めてよく振ったあと、スタンプパッドの盤面に少量ずつ乗せる。1色ずつ、付属のヘラで叩くように塗り込んでいくのだそう。

以外と粘度のあるインキ。トントントン、とヘラで塗り込んでいくとじわじわと盤面に染みていく。

全体をドット柄にしようと考えていたので、さまざまな大きさの丸い模様を載せていく。インキ色を変えるたびにヘラについたインキをティッシュで拭いながら、スタンプパッドの余白を埋めるように塗り込む。

ここで編集部員Ｕは気づく。手先の器用さも、おしゃれなセンスも全く必要ないことに。
好きな場所にインクを垂らし、好きな大きさに塗る。ちょっとくらいインクを出しすぎてしまっても、盤面がそれを吸い込んでくれるのであまり気にならない。

そして塗り始めてから10分も経たずにスタンプパッドが完成！
思っていたよりもインキの色が濃く、浅葱色と銀鼠色の境目が曖昧な印象になってしまったような気もする。とはいえ、押してみなきゃ分からない！

コピー用紙がなかったのでたまたま持っていた画用紙に、付属のゴム印で押してみる。

紙から離してみると、きれいなグラデーションがお目見え！
浅葱色、萌黄色、銀鼠色が絶妙に調和しながら、ゆるやかな色の移ろいを作ってくれている。
印面をつける位置を変えれば、押したときのインキの色や模様が異なるので、その表情が変わるのも楽しい。

そして何より、不器用な自分でもおしゃれなグラデーションに仕上がる！　といううれしさと、自分で作ったことの小さな達成感を味わえる。

開封してからここまで30分足らず。
編集部員Uの率直な感想は「とても手軽につくれて、ものすごく楽しい…！」。
贈り物やお手紙に添えるように押すのもいいし、他のゴム印を使って手帳のデコレーションにも良さそう…と、手軽で楽しいからこそいろんなアレンジが広がる。

想像していたよりずっと手軽で楽しい「いろづくり」。編集部員Ｕは「次はどんな色＆柄で作ろうかな」と次回作を考え中。