「見開き4日タイプ（例えば見開きでToDoリスト＋月曜～水曜のスケジュール／見開きで木曜～日曜のスケジュールというパターンになっているもの）や1日1ページタイプが人気なのは昨年と同じですが、今年は両極端な傾向が出ています」と芝﨑さんは話す。シンプルな薄型のマンスリー手帳を購入する人と、日記のようにしっかり書けるタイプを購入する人という2極化傾向になっているのだ。

在宅の時間が延びたことから、簡易なスケジュール帳を選ぶ人が多いそうで、「今年春先に購入するケースが目立ちました」という。一方、しっかり書きたいという人は「ジブン手帳」（コクヨ）を選んだり、「エディット」（マークス）や「MDノートダイアリー」（デザインフィル）などの1日1ページタイプを選ぶことが多い。

また、日記帳も人気となっていて、手帳売り場で大きく展開中。「食事の記録や、おうち時間でルーティーンとなっていることを日記帳に記入する方が増えています。また、家族に遺しておきたいことを記入するために購入されるご年配の方も多いです」と芝﨑さん。母親や友人に、誕生日や母の日のプレゼントとして名入れをして購入するという若い女性もいるという。

K.Itoya1階売り場では、日記帳も充実の品揃えで展開。昔ながらの日記帳に加え、健康管理ができるものやエンディングノートなど多彩な商品を扱っている。

このほか、FSC認証用紙を使用したり、リサイクル素材を使用するなど、SDGsを意識した手帳がメーカー各社から発売されるようになってきているのも、今年のトピックの一つだという。

適切に管理された森林の木材から作られたFSC認証用紙を使用した「ペイジェムミネット」（能率手帳）


「ストレージ ドット イット」ダイアリー（マークス）のカバーの一部にはリサイクルPVC（塩ビ）が使用されている。

2022年版伊東屋オリジナル手帳ももちろん販売（写真はK.Itoya1階売り場に並ぶ各種オリジナル手帳）。



伊東屋オリジナル手帳で、ここ数年の売れ筋は「カラーチャート リングSダイアリー」。ハンドバッグに入れられるコンパクトなサイズで、革カバーに入れて使う人が多いという。また、本文の印刷もきれいで、毎月の月の数字の色が異なるのも特徴の一つ。