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【コレ注目!】地元の魅力や思いがつまった"地域発文具" ②瀬戸内文具のグラフギア限定色

地域の魅力を伝えるオリジナル文具が増えている。
2019年もさまざまな"地域発文具"が誕生し、注目を集めた。
今回「文具のとびら」では、地域性の強いオリジナル文具を販売するメーカーや団体に、開発に込めた思いや今後の展望を伺った。

第2回目は、瀬戸内の文具店がタッグを組んで開発した「瀬戸内文具」の「グラフギア1000」限定色をピックアップ!

人とは違うモノを持ちたいユーザーの心に刺さるシャープペンシル

文具生活」各店を運営する四国トラステック(香川)、「クロスランド」各店を運営する十字屋(山口)、「多山文具」各店を運営する多山文具(広島)の3社は2019年、オリジナル文具を企画する「瀬戸内企画」を発足して、「瀬戸内文具」というブランドを立ち上げた。

その第1弾として、ぺんてるのシャープペンシル「グラフギア1000」のオリジナルカラー「チタンゴールド」と「ガンメタリック」、オリジナルの「グラフギアブラック消しゴム」を開発。シャープペンシルは2019年9月13日に、消しゴムは2019年11月1日に文具生活、クロスランド、多山文具各店で先行発売した。両製品とも、上野文具(栃木県)、Hi-NOTE(群馬県)、竹宝商会(東京都)、ホリタ文具(福井県)、ギフショナリー・デルタ(大阪府)、オレンジ(広島県)、プラスF(広島県)、文具屋一期一会(愛媛県)、文具のたまおき(福岡県)、石丸文行堂 (長崎県)、文具のしんぷく(鹿児島県)の店舗やオンラインショップでも販売している。


瀬戸内企画は、四国トラステック鴨田社長、十字屋今本社長、多山文具多山社長が、お酒を飲みながら「3社でオリジナル商品作ってみようか」と話をしたのがきっかけで生まれた。最初に製品化するジャンルは、人気の製図用シャープペンシルにすんなりと決まったという。

ぺんてる西日本支店広島事務所の担当者も開発に加わり、約1年かけて製品化にこぎつけた。
瀬戸内海を挟んで距離があるため、打ち合わせはもっぱらコミュニケーションアプリのLINE。多山社長は「3社の関係性だからこその開発手法」であったと振り返る。
「3社が販売したいと思うもので、お客様に喜んでもらえるであろう商品づくり」にこだわり、ついに「少しだけ人とは違うモノを持ちたいという地元の文房具ユーザーの心に刺さる」自信作が完成した。


瀬戸内文具2.jpgシャープペンシルは、各色3,000本ずつの限定販売。購入層の中心は男子中高生で「ゴールドやメタリックなどの色がかっこいい!」と好評だそう。
さらに、SL、瀬戸大橋、野球といった瀬戸内の名物をスリーブにデザインした「グラフギアブラック消しゴム」(税抜100円)との“セット持ち”も訴求している。

今後の展開について、瀬戸内企画は「紙モノや革モノなども展開していきたいと思っていますし、今後も継続して商品作りを行いたいです」としている。

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